碧草の風

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「考える言葉」

生活というものは、言葉なのだ。生活は、わたしたちが日常にもつ生きた「考える言葉」でできている。生活の奥行きを深くするのが、「考える言葉」だ。
誰もが胸のうちに、それぞれにじぶんの辞書をもっている。そうして、そのじぶんの辞書に、じぶんの経験や知識や記憶をとおして、じぶんにとって必要な言葉を、日常の「考える言葉」として書き込んでゆく。
ひとの人生のゆたかさは、じぶんの胸のうちにある辞書に、生きた「考える言葉」をどれだけゆたかにもっているか、だ。

           (長田弘 『小道の収集』 講談社・「ふりだしに戻る」から)


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by mint-de | 2009-09-11 14:10 | 詩と言葉から