碧草の風

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「すべて彼女のために」

「すべて彼女のために」 (2008年 フランス映画 監督フレッド・カヴァイエ)

<ネタバレ感想>

冤罪の妻を救うために、脱獄を企てる夫の話である。
罪人を裁くはずの警察や司法の手で、無実の妻が罪を着せられた。
夫は妻を救うために、おのれの「正義」を貫くことにする。もう、法も倫理も関係ない。
理不尽な仕打ちに立ち向かうためには、「それしか」方法はないのだ。

高校教師のジュリアンは、出版社に勤める妻リザと息子のオスカルと幸せに暮らしていた。
その日の朝も、平凡な一日の始まりに思えたが、突然、不幸が襲ってくる。
平和な家庭を土足で踏み付けるようにして、警察がやってきたのだ。
リザは、上司の編集長殺害の容疑で逮捕されてしまう。
リザは無実だったが、不利な証拠ばかりがそろい、彼女の無実を証明できるものはなく、20年の判決がでてしまう。絶望したリザが自殺未遂をしたとき、ジュリアンは決意する。愛する妻を救うためには、彼女を脱獄させるしかない、それを実行しようと。

ジュリアンは、脱獄のベテランで本まで出した男に脱獄のノウハウを聞き、綿密な計画を立てる。
平凡な教師が、妻のために、困難に立ち向かい、逆境を乗り越えていく様子がスリリングで、最後まで緊張感に満ちている。そんなにうまくいくかなあと思う場面もあるけれど、無能な警察への揶揄ととらえてもいいかも。

この映画は、冤罪を扱っているけれど、あくまでも、人は、愛する者のために何ができるのか、どこまでやれるのかと問う映画なのである。
この映画を、「クラッシュ」でアカデミー賞をとったポール・ハギスがリメイクするという。どんな仕上がりになるのか、そちらも楽しみだ。
by mint-de | 2010-03-02 15:15 | シネマ(あ~そ) | Trackback
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