新しい傘

昨日は外出中に雨が降り出した。傘を持っていなかったので、通りかかったスーパーで傘を買った。ちょうど、ずっと使っていた傘の調子が悪くなっていたので、1月のバーゲンの頃から新しい傘を買おうと思っていたのだ。
デパートの傘売り場では、一本一本、柄を確かめながら好みのものを探したのに、なかなか欲しいと思う傘はなかったけれど、スーパーでは、一目で「これだ!」と私好みの傘を見つけることができた。モスグリーンの落ち着いた色で、値段は980円。デパートではバーゲンでも5000円前後だったから、その値段も私好み(^^)
しかし、外に出て傘を開こうとしたら、ハジキのところを押しても、ちっとも動かない。「?」が頭の中を駆け回る。そういえば、最近、開け方のわからないモノが巷にアフレテル気がする。ソースの蓋が以前と違っていて、開けるのに困ったことがあるし、缶きりの使い方がわからなかったこともある…、などとそんなことを思っている場合じゃないけれど、昔仕様に慣れている身には、いろいろ困惑することが多い世の中だ。恥ずかしいけれど、レジまで戻って聞こうかと思ったところで、ハジキが動いた。最初だったから少し強めに押すとよかったのかもしれない。

ところで、安い傘に慣れてしまうと、5000円や1万円の傘を買う気にはなれなくなる。でも、傘作りをしている人たちにとって、そういう状況はよくない気がする。手間をかけたものは、値段が高くて当たり前。安いものばかりになるということは、技術そのものが劣ってしまうことではないだろうか。本来、消費者も、そういうことを考えてモノを選んだり買ったりすべきで、それが将来、自分たちの生きる社会に還元されるのだと思う。安物社会の未来は、生み出されるものが少ないと思うけれど、残念ながら、安いものに目がいってしまう自分が悲しい…。

花も寒そう
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by mint-de | 2010-03-10 15:12 | 木陰日和