碧草の風

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「パーマネント野ばら」

「パーマネント野ばら」(監督吉田大八)を観た。正直いって、前半はかなり退屈な映画だった。
菅野美穂演じる主人公なおこが恋している、高校教師カシマ(江口洋介)がどういう存在かわかるまでは。
彼との関係がもっと早い段階で明らかにされて、なおこの苦悩をもっと深く描いていたら、もう少し違った映画になった気がするのだけれど…

離婚して実家に戻ったなおこと娘のもも。なおこは、母まさ子のパーマ屋を手伝っている。
町に一軒しかないパーマ屋には、男運に恵まれない女たちが集まってくる。
なおこの友だちのみっちゃんとともちゃんも、男には泣かされている。
でも、みんな愚痴はいうけれど、それぞれ明るく元気!
恋は、しないより、しているほうがマシなのだ! 
ともちゃんは、死んだペットやだんなの形見を山に埋める。ともちゃんはいう。
人は二度死ぬ。最初は肉体の死。二度目は誰の記憶にも残らなくなったとき。
なおこは、ハッとする。
なおこは、ずっと恋をしている。なおこは記憶を消したくないから。
でも、たまらなく寂しい。寂しさをまぎらすために、いつまでも思い出のなかにいる。
人は何かを失ったとき、嘆きつつ、いつかは忘れていく。
現実に折り合いをつけて、また別の何かを求める。
だから、なおこの生き方は、とても哀しい。
でも、母もみっちゃんもともちゃんも「野ばら」にやってくる客も、みんな、それなりに「妙」なので、なおこを優しく包んでくれる。
そして、なおこは気付くのだ。
自分が子どもの頃に母を求めていたように、ももにとってたった一人の母だということに。
なおこは、カシマとの恋から、多分、立ち直っていくのだろう。
by mint-de | 2010-05-27 14:21 | シネマ(た~ほ) | Trackback
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