『フランキー・マシーンの冬』

『フランキー・マシーンの冬』 (ドン・ウィンズロウ 東江一紀訳 角川文庫)

フランクはサンディエゴの海を眺めながら釣り人に餌を売り、時には波に乗り、時間があれば恋人と過ごす二人の時間を楽しんでいる。
生活の質にこだわり、日常のささいなことに意味があると思っている。
娘からコレステロールに気をつけるように言われている62歳の身ながら、サンディエゴの海と空と風に満足している。
しかし、フランクには別の顔があった。彼は伝説の殺し屋だったのだ。
その道から足を洗っていたものの、ある日、自分が狙われていることに気付き、ひたすら逃げるはめに。
逃げながら過去を振り返りなぜ狙われるのか考え、襲ってくる敵をかたづけていくのだが、いろんなマフィアや悪人が登場して殺しの場面が多いわりには、あまり陰惨な感じがしなかった。
フランクが最後にどうなるのかと気になって、あっという間に読んでしまった。
政府や有名企業がやっていることのなかには、犯罪者集団がやっていることと変わらないものもあるというフランクの持論に、妙に納得する自分がいたりする。
自分がなぜ狙われるのかわかった時点で、フランクは別の事件を解決することになる。
不死身のフランクがとても魅力的で、『犬の力』とは違い、軽妙なミステリになっている。
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by mint-de | 2010-10-06 15:40 | 私の本棚 | Trackback

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