碧草の風

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「おじいさんと草原の小学校」

「おじいさんと草原の小学校」 (2010年 イギリス映画 監督ジャスティン・チャドウィック)

実話をもとにした映画。私はとても感動した。
過酷な人生を歩みながらも、84歳にして文字を学びたいと願ったマルゲ。
彼の熱意に心を動かされる校長のジェーン。
この二人の信頼関係と、マルゲの「同級生」である子どもたちの元気で生き生きとした様子が、この映画の魅力になっていると思う。

2003年のケニア。マルゲは、誰でも無料で教育が受けられると知り、早速、小学校へ。
文字の読み書きができないマルゲは、ぜひ文字を覚えたいと思ったのだ。しかし、小学校は子どもたちが学ぶ場所。老人は入れないと断られる。
それでも納得できないマルゲは、何度も学校へ。
マルゲの熱意に根負けしたジェーンは、マルゲを学校に招き入れる。
マルゲは、ケニアをイギリスから独立させるべく戦った運動に関わっていたため、妻子を殺され自身も収容所でむごい拷問を受けた過去があった。そういう過去が回想シーンとして挿入されている。
マルゲの過去を知ったジェーンは、彼のために周囲の反対にもめげず、マルゲを学校で教える。マルゲのことはマスコミにも知られるようになるが、ジェーンの上司や子どもたちの保護者は、老人が小学校にいるのはおかしいいと騒ぎ始める。
ジェーンはマルゲのために、小学校で学べるように奮闘するのだったが…

文字を知らずに生きてきたマルゲの、84歳にして学びたいというその姿勢に感銘を受ける。そして、自分の信念を貫いて生きてきたマルゲの人生にも。
ジェーンに助けてもらった彼が、ラストで恩返しの行動にでるのも、彼のそういう過去があったからこそできた行為だったのだろう。
教育者として、あくまでも寛容なジェーンの姿もいい。

ジェーンとマルゲの会話で、考えさせられる言葉があった。
独立運動のとき、ジェーンの部族は政府側だった。それしか選択肢がなかった。反対したら殺されていたとジェーンがいったとき、マルゲはこう返した。「自分は犠牲をはらった。その犠牲があるから今の自由がある」(言葉は正確ではありません)
マルゲの失ったものを思うと、その「自由」という意味の重さを考えてしまう。
by mint-de | 2011-08-06 11:09 | シネマ(あ~そ) | Trackback
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