思いがけないお金

銀行から定額が満期になるというお知らせハガキがきた。
金額を見て「?」
思い当たらないので、古い貯金通帳をひっぱりだした。
昔の郵政省の通帳で、もう全部貯金を使ってしまったと思っていた中に、一件だけ生き残っていた。
自分のお金なのに、なんだか宝くじに当たったような喜びを感じるのはなぜ?(笑)
あると思っているお金と、あることを知らなかったお金。
少ない金額ながら得をした気分になる自分がおかしい。

思いがけないお金ということで、額は桁違いながら、「ミレニアム」シリーズの作者スティーグ・ラーソンの遺産をめぐる話を思い出した。
急死したスティーグの印税はすべて、32年間も生活を共にしたエヴァ・ガブリエルソンには渡らずに、父と弟が受け取ることになったという。
結婚届を出していなかったとはいえ、父親は彼女が息子にとってどういう人かわかっていたはず。それにスティーグは9歳まで祖父母に育てられ、弟とはあまり親しくはなかったという。
エヴァは『ミレニアムと私』という本の中で、弟から、形だけ父と結婚すれば遺産を相続できるだろうといわれたと書いている。あれだけの本を書いた人の弟って、こういうレベルの人だったのかと、私はガッカリした。
スティーグ・ラーソンと肉親を同じように考えるのは間違っているけれど、本の価値までおとしめられた気がする。
本は世界中で売れているから、印税は莫大な金額だ。3人で分けたって十分すぎるだろうと思うけれどねえ。自分たちが稼いだお金でもないのにねえ。
まったくの他人事ながら、この話を思い出すと不快になるのだった。
by mint-de | 2012-01-22 15:18 | 木陰日和

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