「はつ恋」 第6回

Endless Kiss

緑は、失語症患者となった三島にショックを受けるものの、幸絵の三島を治してほしいという強い願いに押され、言語聴覚士として三島を治療することを決意する。
そして潤に三島との過去を正直に話そうとするが、潤はわかっているといい、すべてを聞かずに緑の思いが残らないようにやればいいと寛大な心を見せる。

三島に言葉が戻るように、緑はイラストを使って治療を始めるが、三島の口から言葉はでてこない。
広瀬も心配して、高校時代のアルバムをもってきたり、緑の父の勝も東京から通うのは大変だから三島に自分の家に泊まればいいと、優しくいってくれる。
三島はそんな周囲の励ましもあって、「これは」といえるようになる。

そんなある日、蛯名が三島を東都医大に連れていく。外科医としては無理でも、指導者として仕事ができるのではという蛯名の「親心」だったが、結果は裏目にでてしまう。
三島は、自分を快く思っていない高野たちが、三島の脳の写真を見て仕事なんて無理だといっているのを聞いてしまったのだ。自らの現実に打ちひしがれた三島は一人で帰ってしまう。
駅で待っていた緑は、一人で電車に乗って帰ることができたと三島を励ます。

二人で帰る途中、三島は公民館に入っていき、思い出のピアノを指差す。
そして、緑を指差し、緑が自分の名前を言おうとしても首を振り、自分の感情を必死に押し出すように「どり」というのだった。
三島の言葉に、動揺する緑。
緑は自分の気持ちを振り切るように、その場から逃げだした。

勝は自宅で、三島と酒をのむ。酔った勝は、男親として悔しい思いをした16年前の出来事をつい口にしてしまう。ろくでもない男と付き合っていたという言葉に、勝を見つめる三島。
勝は三島の表情から、その男が三島だったと悟るのだった。子どもの父親はお前だったのかと、怒りを露わにする勝。
三島は、勝の家から出ていった。

潤は、会社の桃子から好きだといわれ、満更でもなさそうだった。緑の高校時代の仲間に入れずに、疎外感みたいなものを感じているのはわかるけれど、桃子は危険な香りがする。
健太くんのためにも、寛大で優しい潤ちゃんでいてほしいな。

仕事ができなくなった三島くんは、勝の言葉で余計傷ついてしまった。
彼にとって、緑だけが支えになるのかも。緑は、どうする?
by mint-de | 2012-07-04 21:04 | 日本のドラマ