「はつ恋」 第7回 

Promise

見始めた頃は、緑の離婚はないだろうと思っていたけれど、そんなドラマではなかった。
とことん、恋する気持ちにこだわったドラマなのだった!

緑は、リハビリに現れない三島が気になって、父に電話をする。
その電話で、父が、緑が16年前に付き合っていた男が三島だと知り、三島も緑が妊娠していたことを知らされ、家を出て行ったと聞かされる。
父にはもう三島と関わるなと忠告された緑だが、三島を心配して捜し回る。
緑は、患者の中山の「静かな場所」という一言から1年前に三島と会った場所へ向かう。

三島は二人が別れたバス停でひとり座っていた。
三島の宿泊先で、三島はしぼりだすようにして「ゆ る し て」と口にするのだった。
その謝罪の言葉に、緑は、16年前に妊娠したことをちゃんと話すべきだった、そうしていたら今とは違っていたかもしれないし、子どもの命も無事だったかもしれないと、三島を責めずに自分の過ちのようにいうのだった。
緑の優しい言葉に、一緒にいたいという三島。
いま頃そんなことをいうのはずるいといいながら、緑は三島に抱かれるのだった。
そしてベッドを共にする二人。

始発の電車で帰った緑は、潤に連絡をしなかったことを責められる。
三島を見つけたと、なんとか取り繕った緑だが、潤の不信感は増すばかり。
潤は、三島を見つけた場所が高校時代に広瀬たちとよく行った場所だと聞き、会社に弁当を届けにきた広瀬にそのことを確認する。広瀬は知らないと答えた。
幸絵は、三島の宿泊先に行くが三島はすでにいなくなっていた。そこで幸絵は「始発で帰ります」という緑のメモを見つける。そして潤の会社へ。
幸絵が緑と三島の関係について触れても、潤は自分たち家族を巻き込むなと相手にしなかった。
それをこっそり聞いていた桃子は、奥さんの尾行でもなんでもやりますというのだった。潤が公民館にやってきたのは、桃子の言葉からヒントをもらったのかな?

三島は、公民館から絵文字メールを緑に送った。そのメールを見た緑は、公民館へ。
高校時代のようにピアノを弾く二人。
ずっと一緒にいたいという三島に、緑は過去は戻らないといい、さよならだという。
三島にも「さ よ な ら」といわせ、緑が去ろうとしたとき、入り口には潤がいた。

隠れて会っていたんだと激怒する潤。
三島につかみかかる潤を必死に止める緑。
緑はおれの妻だといって、潤は緑をその場から連れ出した。
家に帰った潤は逆上したことを謝り、緑が家族を選んだことを確認する。
しかし、緑は返事ができない。その沈黙に、潤はすべてを悟る。
自分たちの8年間は何だったんだと悔しがる潤。
そして、緑にすぐ家からでていけ、離婚すると告げるのだった。

潤の言葉に、そばにあった健太のランドセルを抱きしめる緑。そのランドセルを取り返す潤。
緑は、外で遊んでいた健太の姿に涙を流す。そしてバスに乗った。
母をさがして家から出てきた健太は、必死にバスを追う。「ママ~、ママ~」と叫びながら。
緑は健太の姿を見ながら、泣き崩れるのだった。

ランドセルを奪い合うシーンは、リアルだった。親の離婚は、子どもには酷だよね。
潤も堪忍袋の緒が切れたってところだろうけれど、もう少し優しい潤ちゃんでいてほしかったな。
別れを決意したはずの緑が、潤の問いに返事ができなかったのは、潤の激しい怒りに、潤の本心に、自分の心もさらけだされてしまったからだろう。
ずっと押さえつけてきた三島への思いに、自分の本心に、正直になるしかなかったのだ。
三島も、病気になる前は緑の家庭をこわしてはいけないという理性が働いていたけれど、命にかかわる病気になって、自分にとって一番大切な人のそばにいたいと思ってしまったのだろう。
正直な気持ちというのは、ある者には残酷な結果をもたらすものだね。

来週の予告では、緑と三島は一緒に生活するようだ。でも、何かが起こるみたい。
ここまできたら、二人には幸せになってもらいたいのだけれど…
by mint-de | 2012-07-11 14:20 | 日本のドラマ