碧草の風

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ヘニング・マンケル

AXNミステリーの「刑事ヴァランダー 2」の一挙放送で、原作者のヘニング・マンケルのインタビューを見た。
マンケル氏の経歴は、ヴァランダー・シリーズではない『タンゴスステップ』のあとがきに詳しく載っていて、大体のことは知っていたけれど、彼が小さいころに家を出た母親には15歳になってから会ったという話には少し驚いた。
マンケル氏はずっと、母親がどんな人か自分なりに想像していて、自分のなかに母親像が出来上がっていた。ところが実際に会った母親は、自分が想像していた人とは違っていて、母親には失礼ながら想像上の母親のほうが良かったと思ったという。自分がイメージした母親像があったから、母親がいなくとも(父親との関係が良好だったこともあり)やってこられたので、想像する力の大切さに気づいたという。そして7、8歳のころに読んだ『老人と海』に感動したこともあり、物語の世界に憧れ作家を志したのだそう。
8歳で『老人と海』に感動できるマンケル少年というのもすごいが、母親を冷静に見られるその目もすごいね。もっとも母親の気持ちになってみると、ちょっと悲しい発言ではある。
アフリカのエイズ患者の救済活動など、作家として得たお金を慈善活動に役立てている姿は、とても立派だと思う。シンプルに生きたいというマンケルさん。ヴァランダー・シリーズは9冊しかないが、これからも共感できる「私たちの物語」を書いてほしいと思う。
by mint-de | 2013-01-28 14:59 | 海外ドラマ(北欧)