『先生!』

『先生!』 (池上 彰編 岩波新書)

いろんな批判にさらされている今の教育現場。そこで働いている先生について、さまざまな分野で活躍している人たちが、意見や思い出を語っている。
「先生」という言葉から、こんなにもいろんな話がでてくるのかと、その多様さに驚き、短いエッセーながら感動的な話もあった。印象深い先生に出会った人もいれば、文字通り反面教師としての先生がいたり、生徒も先生もさまざま。
私自身は、いい先生に出会ったという思い出はなく、先生に期待することもなかったので、保護者がこういうことも教えてくれとか、何でも先生に頼る親を見ていると、とても違和感を覚えたものだ。自分の子どもを教えるのは、まずは親なのだという自覚をもってほしいもの。
太田光さんがいっているように、学校は勉強を学ぶ場であるのに、生活指導とかほかのこともやらされる先生は、仕事が多すぎなのではないだろうか。
本書の鈴木翔さんによると、2011年に「心の病」を理由に休職した教員は5274人もいたのだそう。先生も大変だと思う。
本書で印象に残ったのは、戦争の影響で義務教育が受けられなかった人たちが学ぶ「80歳を超えた中学生」、少年刑務所で詩を教える「詩が開いた心の扉」、~正当に「憤る」こと、「問い」続けること、「NO」と言えること~と力強い言葉で綴る若い安田菜津紀さんの「抗う」こと、など。
この本を読んで思うのは、生徒の気持ちにどれだけ寄りそえるかが、先生にとっては大事なことだという気がする。
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by mint-de | 2013-09-08 15:22 | 私の本棚 | Trackback

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