「あなたを抱きしめる日まで」

「あなたを抱きしめる日まで」 
  (2013年 フランス・イギリス映画 監督スティーヴン・フリアーズ)

実話をもとにした映画。
10代で子どもを産み、生き別れた子を探す母親の愛情が、胸に迫る映画だ。
そして、神に仕える者たちの傲慢さに呆れてしまった。

イギリスの元エリート記者のマーティンは、母親の息子探しを手伝ってほしいという女性の依頼を受ける。
女性の母フィロミナは、10代で妊娠し、アイルランドの修道院でアンソニーという子を産んだ。しかし、息子が3歳のとき、強引に養子に出されてしまった。息子の50歳の誕生日に、どうしても会いたいという気持ちが強くなったのだという。
その後、フィロミナはマーティンと共に、かつて暮らした修道院でアンソニーの行方を尋ねるが、書類は火事で焼失してしまいわからないといわれる。だが、マーティンは近くのパブで、修道院に都合の悪い書類を燃やしただけ、修道院では女の子たちが産んだ子どもをアメリカ人に売っていたという情報を得る。フィロミナとマーティンはアメリカへ。

移民局の資料から、アンソニーはマイケルという名前になっていたことがわかり、彼はホワイトハウスで働いていたこともわかる。そして、アンソニーのパートナーだった男の家で、二人は意外な動画を目にするのだった。
アンソニーは修道院を訪れていたのだ。
修道院では、母親は子どもを捨てたので、母親のことはわからないといわれたのだという。驚いた二人は、また修道院へ。

親子の愛情を無視し、自分たちの都合だけで子どもを養子にだしたり、フィロミナのように子どもを探す親には非協力的な修道院に対して、マーティンは憤る。当時からいた高齢の修道女に、絶対に許せないというマーティン。修道女は、最初に罪を犯したのだから苦しんで当然だという。そのやりとりを聞いていたフィロミナは、静かに私は許しますというのだった。

(以下、ネタばれです)



アンソニーが、ホワイトハウスで働けるような身分になれたのは、養子になったから。自分が育てていたなら、そんな仕事には就けなかったというフィロミナの言葉が切ない。
息子に会うことはできなかったが、生まれた場所で眠ることを望んだ息子の気持ちに、フィロミナは慰められたのではないだろうか。
敬虔な信者のフィロミナと無神論者のマーティン。この二人の会話がおかしい。
それにしても、神に仕える者たちの無慈悲さを、どう解釈したらいいのだろう?
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by mint-de | 2014-03-20 14:22 | シネマ(あ~そ) | Trackback

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