『容疑者』 犬の嗅覚のすごさ

『容疑者』 (ロバート・クレイス 高橋恭美子訳 創元推理文庫)

犬を飼っている人なら、プロローグの「グリーン・ボール」で、ぐいぐいこの小説にひきこまれるはず。
ジャーマン・シェパードの軍用犬マギーの忠誠心に胸を打たれるのだ。
アフガニスタンで傷を負ったマギーは、警察犬としての訓練を受けるようになるのだが、そこでマギーの新たなボスになるのが、警察官のスコット。スコットもまた銃撃事件で重傷を負った身。
物語は、スコットが銃撃事件の真相を暴いていくなかで、マギーとの信頼関係を築き、自分自身も再生していくという話。
警察犬隊の指導者が語る「犬の話」には、犬の飼い主の私には教えられることがいっぱいあった。
「犬の鼻は人間の目にあたる」といい、犬の嗅覚のすごさがよくわかった。
また、犬の散歩についてもこんな風にいっている。
「飼い犬を散歩させる人間の多くは、犬の散歩ではなく自分の散歩のために連れだし、(略)その厄介な生き物が糞をするまで引きずりまわして、終わるとそそくさと家に引き返す。犬はにおいを嗅ぎたい。あの子たちの鼻は人間の目にあたる。(略)犬に楽しい時間を過ごさせたいなら、においを嗅がせること。それが犬を散歩させるということだ、人間ではなく」
犬の話ばかりになってしまったけれど(^^)、ミステリーとしての面白さももちろんあります!
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by mint-de | 2014-12-21 16:20 | 私の本棚 | Trackback

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