刑事フォイル 第19話(6-3)

「警報解除」 

1945年5月、終戦は間近だ。
ヘイスティングス署は引っ越しの準備、ミルナーは昇進の通知を心待ちにし、フォイルは戦争が終わったら辞職予定。職を失うサムは、職探しに懸命だ。
市民は、やっと戦争が終わると安堵しているが、帰還兵の中には、戦場での凄惨な体験に苦しんでいる者もいた。キーファー少佐をはじめ、戦地から戻ってきた兵士たちにとって、過酷な体験は精神的なダメージが大きく、自分を取り戻すには長い時間が必要だった。
無事に戻ってきたアンドリューがサムに語った詩に、彼らの思いが込められている気がする。
生き延びた人々は大切なものを取り戻せると思っているけれど、友人や知人、失われた多くの命を思うとき、自分の心はもはや昔のように晴れ晴れとした思いを抱けないのだと…
アンドリューは、サムに謝っていたけれど、彼は女性との付き合いに関しては学べない男らしい。友達でいようといっているのに、結婚を口にするなんてね。その辺の軽さは、父と全然似ていないね。
ミルナーの子の誕生と終戦。辛く苦しい日々は、やっと終わったのだ。
by mint-de | 2015-08-13 14:38 | 海外ドラマ(英A~F)