「わたしに会うまでの1600キロ」

アメリカ西海岸、メキシコ国境からカナダ国境まで南北に延びる自然歩道パシフィック・クレスト・トレイルを踏破したシェリル・ストレイド。山歩きの知識もろくにない彼女だが、1600キロを94日間で歩き切った。
無謀ともいえるトレッキングに、なぜ彼女は挑んだのか?
映画は、コースを歩くシェリルの姿と、彼女の回想シーンを交えながら展開していく。
シェリルは母親の若すぎる死を受け入れられず、夫のいる身なのに他に男を求め自暴自棄な生活に落ちていき、結局、離婚。喪失感と絶望感に襲われた彼女は、自分を立て直すべく1600キロを歩くという過酷な試練を己に与えたのだ。
母親の言葉で印象的な言葉があった。
「日の出と夕焼けは見ようと思えばいつでも見られる。美しいものを見ようとしなさい」
特別な何かではなく、日常でも感動できるものはある。ささやかな幸せを探しなさいというようなことだと、私は受け取った。
シェリルは、コースを歩いていくうちに、自堕落だった過去もそうならざるを得なかった自分の一部だと思えるようになり、前を向くことができるようになったのだ。
再生とは、過去の自分を許すことから始まるのだと思った。
エンドロールで、実際のストレイドさんが歩いた写真が出てくる。意志の強そうなお顔に、1600キロも歩いたということが納得できた。
それにしても、広大な自然の中、夜たった一人でテントを張る、その恐怖感を思うと、よく歩けたものだと感心する。(2014年 アメリカ映画)
トラックバックURL : http://mintmmks.exblog.jp/tb/22090637
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by mint-de | 2015-08-29 11:05 | シネマ(ま~わ) | Trackback

見たり聞いたり、日々思うことをあれこれと…


by mint-de