碧草の風

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刑事フォイル 第28話(9-3)

「エリーズのために」 

ラストエピソードにふさわしい内容だと思った。
ヒルダが若い男に撃たれた。男は「エリーズのためだ」と言い残した。
エリーズは、ヒルダが戦時中に所属していた特殊作戦執行部で期待をかけた諜報員の暗号名だった。
1944年、ドイツ側に無線が傍受されていると知らされていたのに、ヒルダの上司ウッドヘッドはフランスでの諜報活動をやめさせようとはしなかった。部の存続とノルマンディー上陸作戦を成功させるためには、活動したという事実が大事だったのだ。
何も聞かされていなかったヒルダは、フォイルから真実を知らされ、自責の念にかられる。
戦争に勝つために、がむしゃらに事を進める、一人ひとりの人命が危険かなど斟酌している場合ではない、とにかく勝つことが最優先。戦時中の軍の考え方だろう。だが、ヒルダはその考えには同調できなかった。
若い女性の命を奪ってしまったことに、戦後になってもその事実が彼女を苦しめたのだ。
このエピは、戦争で犠牲になった多くの命への鎮魂の意味が込められている気がする。
サムはやっと妊娠を口にできた。戦後の新たな始まりを予感させて、ドラマは終わったのだ。
by mint-de | 2015-08-30 15:53 | 海外ドラマ(英A~F) | Trackback
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