コペンハーゲン 3-9

TVの党首討論会で独自路線を強調して、新民主党をアピールしたビアギッテ。世論の評は比較的良好で、選挙での議席数は5~6議席という予測がなされる。皆は喜ぶが、ビアギッテは、やはり穏健党との類似点が多すぎるので、違いを強調するために、ある策を講じようと考える。
穏健党の本来の理念を無視して、違う方向に進めているクルーセ本人を攻撃して、二つの党の違いを鮮明にしようと考えたのだ。クルーセは、もともとは激しい性格だったが、今は、冷静でいようと努めている。そのクルーセを責めたら、本心を露わにするのではと考えたのだ。そして、新民主党こそが正当な中道政党だと世間にアピールするのだ。

穏健党との1対1の党首討論会で、穏健党には友好的な討論会といっていたが、ビアギッテは容赦なくクルーセを攻撃する。クルーセは、党のマニフェストを無視して、環境や教育問題などの政策を行っている。そんな党にこの項目は要らないだろうと、ビアギッテはそれぞれのページを破り捨てたのだ。かつての穏健党は、このごみの中にあると言い切るビアギッテ。

そんなビアギッテに怒ったクルーセは、マスコミを使ってビアギッテの過去を持ち出して個人攻撃してくる。選挙の間は、いろいろいわれてしまうけれど、選挙が終わったらなくなるから我慢してと子どもたちに頼んだビアギッテだったが、ラウラが家の前でエクスプレスの記者に嫌な質問されたと聞き、感情的になってしまう。カスパーからの情報で、クルーセが過去に飲酒運転をして、同乗していた妻ではない女性に怪我をさせていたという。そのことをカトリーネから聞いていたビアギッテは、それをエクスプレスに流せと命じてしまう。ベントにはやめろといわれ、カトリーネもソーレンにそこまでするのかといわれる。カトリーネはエクスプレスの前までいくが、ソーンの言葉が重く響きそのまま帰ってしまう。翌日、記事になっていないことを知ったビアギッテは、冷静になって自分の過ちに気づき、情報を流さなかったカトリーネにありがとうというのだった。

ソーレンは、穏健党の経済政策に弱点を見つけ、それを分析すればいい攻撃材料になるという。その策に乗るビアギッテ。カトリーネは、ソーレンが自分の教え子を動員して党のために尽くしてくれる姿に、笑みを浮かべる。カトリーネとソーレンはキスする関係になっていた。
選挙前日のTV1党首討論会がやってきた。ビアギッテは、自信たっぷりな態度でクルーセを攻撃する。穏健党の経済政策で数字の矛盾を突き、財源もないのに、減税だの福祉に使うだのといった公約を掲げるのは、国民にウソをついていることになると。そして、自分は首相として実績があると強調する。クルーセは、ビアギッテにやり込められ、思わず本音をいってしまう。ビアギッテは、病気で同情を買っているだけだと。クルーセは感情的な一面をさらけ出し、党首討論会で、低レベルな発言をしてしまったのだ。ひそかにほくそ笑むビアギッテなのだった。

トーベンは、アレックスからショー形式の党首討論会をやるように指示される。TV2が放送したハンドボールの試合形式の選挙番組が高視聴率だったことから、うちでも面白い選挙番組をやれというのだ。下品きわまりないと断るトーベンだったが、結局、アレックスに押し切られてしまう。渋々、ショー形式のセットでリハーサルをしていたトーベンだったが、本番直前、トーベンはセットを片づけさせ、いつもの形式でやるように指示。様子を見にきたアレックスは、いつもと変わらないセットに驚くが、トーベンは自分の考えでやるといってアレックスに反旗を翻したのだった。

選挙に勝つためには、いろいろ策を講じなければならないのだね。ちょっとうんざりしたりする。それでも、ビアギッテは下劣なことはしない人だったけれど、あやうくしそうになってしまった。焦りもあるのかな。でも、最後の党首討論は格好よかった。新たな胸のしこりが気になる。
トーベンは、ピーアとの関係を終わらせた。ピーアは可哀想だけれども、不倫だからしょうがないね。ハネ、意外と優しい人だ。最初は嫌味な中年女性というイメージだったけれど、いつも的を射た意見をいい、間違いを正す姿勢は、とても格好いい。
怒ったアレックス、今後どう出てくるのかな? 来週は最終回。終わってしまうと思うと、ちょっと寂しいな。
by mint-de | 2016-04-29 13:39 | 海外ドラマ(北欧)