碧草の風

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「LOST」 1~3話

2005年のエミー賞で作品賞をはじめ数々の賞を受賞した話題のドラマ。CS放送のAXNで今月から始まった。
太平洋の無人島に飛行機が墜落。生き残った48人が極限状態をどう生き延びるのか、その過程が描かれる。なにしろ国や人種の違う人々が、無人島で一緒に暮らすことになるのだから、大変だ。知らない者同士、お互いを徐々に理解していく様子や、本来の人間性が垣間見れて、なかなか面白い。

3回までの放送で以下のことがわかった。シドニーを出発したロサンゼルス行きの飛行機が、なぜか針路を変更して、墜落した。その島ではかつて遭難者が16年も救助を待っていたが、怪物のようなものに殺されていた。衛星で墜落地点がわかると考えていたが、場所を指定しないと衛星はキャッチしないので、彼らはこのままでは、発見されない。

ドラマでは、それぞれの人物が、飛行機に乗っていたときの様子や過去がフラッシュバックで流れて、そこではじめて、その人物がどういう人間かわかるようになっている。いまのところ、ドラッグ中毒のチャーリーとケイトがわかった。他の主な登場人物は、奮闘してけが人の治療にあたる医師のジャック、マイケルとウォルトの黒人親子、優しくてユーモアのあるハーリー、イラク人のサイード、攻撃的なソーヤー、未婚で妊婦のクレア、英語を話せない韓国人のカップル、ジンとサン、仲の悪い兄妹ブーンとシャノン、それに謎の人物ロック。
1回が1日で進んでいくようだが、落ちたわりには服や顔がきれいなことと、疲労感があまり感じられない、身重の妊婦が落ちてもそのままでいられるのが不思議だ、といった気になる点はあるけれど、彼らの生き方がどう描かれるのか、とても興味深い。それと、美しい南の海の風景が気に入った。(2005年11月記)



「墜落」

連続放送が始まったので、感想を書いていなかった1話と2話の感想を書くことにした。1シーズンが終わったあとで最初の回を見ると、とても新鮮な感じがする。みんな、まだ普通の服を着ていて都会の匂いがする(笑)。そして、それぞれのキャラが実に端的に表現されていることに驚いた。

ジャックは最初からリーダーのように精力的に動き、ケイトはジャックの手助けをしている。サイード、チャーリーも最初からよく働いているし、ブーンも人工呼吸をして人助けをしている。シャノンはもちろんワガママ。ハーリーも妊婦のクレアに食べ物を多くやり、とても優しい。一番驚いたのがロックさん。みかんを口に含んでケイトを笑わせようとしたり、雨を、両手を広げて嬉々として浴び、すでにこの島の生活を楽しんでいる様子。彼には、これから始まることがわかっていたのだろうか。

ジャックは森の中で気がついた。駆け出した先には、海が広がっている。悲鳴に目をやると、バラバラになった機体、泣き叫ぶ人、怪我をして動けない人、放心状態の人、まるで地獄絵のようなビーチ。医師であるジャックは手当てをして指示をだし、精力的に動き回る。ジャックは自分も背中に怪我をしていたので、通りかかった女性ケイトに背中を縫ってもらう。素人が普通の縫い針で背中を縫うなんてとてもできそうにないが、ケイトはそんなことにビビッたりはしない(^^)。

ジャックは手術中に失敗しそうになって恐怖を味わった話をする。5秒間だけ恐怖に身を任せる、そうすると落ち着くと。ケイトは自分だったら逃げていたと話すが、ジャックは逃げずに縫っているとケイトを励ます。この時点ですでに、ケイトは「逃げる女」を公言していたわけですね(笑)。

夜、暗闇のなかで何かが動く。その不気味さに生存者たちは不安になる。ケイトが墜落するときに見た煙の場所へ行けば、機首が見つかるかもしれない、そこで無線機を手にできれば交信が可能になるので、ジャックと、ケイト、チャーリーがでかけて行く。

機首はやはりそこにあった。操縦室にたどりつくと、なんとパイロットが意識を取り戻す。そして、パイロットは謎めいた話をする。離陸して6時間後に無線が途絶えた、フィジーに引き返そうとしたが乱気流に遭遇したときには大きく針路をそれていたと…。そのとき、またなにものかの気配がする。窓から身を乗り出したパイロットは、そのまま引きずられてしまう。飛び散る血。三人は慌てて一目散に逃げる。このパイロットは何を考えていたのか、いまひとつわからない。

はぐれたケイトは、恐怖のなかでジャックから聞いた5秒間の話を思い出して、落ち着きを取り戻す。最初からケイトがジャックにひかれていたことがよくわかるシーンだった。再び一緒になった三人は、木の上のパイロットの死体を見上げる。謎の島での生活が始まった。

今週放送の第3回「眠れぬ夜」では、ケイトが手配犯だったことがわかった。保安官に護送されて飛行機に乗っていたのだ。懸賞金をかけられていた彼女の罪は不明だ(私はとても知りたい)。保安官は破片がつきささり、瀕死の状態。ジャックは抗生剤を使ってなんとかしようとするが、ソーヤーに助からない者に薬を無駄に使うなといわれる。ソーヤーは、保安官を楽にするために、一発しか残っていない弾を保安官に向ける。しかし、心臓にはあたらず、かえって保安官を苦しませることになる。

無線で得た16年も救助がこなかったという事実をみなに話すことは、希望を奪うことになるので、黙っていようというサイード。彼は、食料や水を工面し、3つのグループをつくり、リーダーを決めようと提案するなど、頼もしい人間だ。
ロックは、行方不明だったウォルトの犬を見つける。息子との関係をうまくいかせるために、マイケルが見つけたことにすればいいと、マイケルに犬の居場所を教える。寡黙なロックさん、結構ちゃんと見ている。

ケイトは、自分が手配犯だと知ってしまったジャックに、事実を話そうとする。しかしジャックは、3日前に死んだようなものなのだから、過去のことは関係ない。やり直そうというのだった。ジャックは、いまのところ、ものすごくいい人だ。助かりそうもない保安官をなんとかしようと懸命になるし、ケイトにも優しい。彼が本当はどんな人間なのか興味津々。


「SOS」

チャーリーはドラッグ中毒だった。我慢できなくなって飛行機のトイレでも吸っていた。怪しんだ乗務員がトビラをノックしたとき、飛行機が激しく揺れ始める。慌てて席に戻り、酸素マスクをするチャーリー。そうしてチャーリーは、墜落した飛行機の生存者になったのだ。

ウォルトは、犬のビンセントを探している途中、手錠を見つける。その手錠をサイードがしていたものと決め付けるソーヤー。ソーヤーは、とにかく何か騒ぎを起こしたいように見える。証拠もないのに殴りかかるなんて…。ジャックが止めに入り、その場は収まる。サイードはジャックから無線機を受け取り、修理を始める。ソーヤーに「ブタ」呼ばわりされたハーリーは、サイードが湾岸戦争で戦ったことを知る。イラク軍だったと知り、絶句。私はイラク人という設定が気に入った。サイードがどう描かれるのかも興味深い。いろんな人種が島で暮らす、その彼らがどうわかりあえるのか、心理描写も気になるところだ。

無線機が使えるか試すためには、高地がいいということになり、サイード、ケイト、チャーリー、ブーン、そして兄から役立たずの烙印を押されているシャノンも意地でついていく。その様子を見たソーヤーも加わる。かなり急な崖をのぼり高いところをめざす一行。歩き続ける皆のあとから、何かの気配がする。皆は一目散に逃げるが、ソーヤーはそのままで、なんと銃を取り出し、獣めがけて撃ちまくる。そして、倒れた獣を見て、皆が驚く。それはシロクマだったのだ。南の島のはずなのに…。

ソーヤーの銃は保安官のものだった。ケイトの顔が曇る。ケイトこそ、手錠をされて保安官に護送されていた容疑者だったのだ。墜落で、保安官は破片が身体に刺さり瀕死の状態だった。ケイトが思い出しているところへ、ソーヤーがやってくる。「あんたを知っている」と…。

ジャックは保安官の身体の破片を取り除くためにハーリーを助手にして治療に懸命だが、ハーリーは大量の血を見て気を失ってしまう。体と心の大きさは比例しないようです(笑)。ジンは英語を話せないものの、貝をとって皆に配り始める。妻には厳しいが、優しい一面をもっていた。クレアは最初はノーサンキューという態度だったが、思い切って口にする。そうすると、なんと今までなかった胎動がある。喜ぶクレア。おなかを触らされるジンの表情がおかしい。

無線機を試す場所にでた。皆が見つめるなか、無線機に反応があった。それはフランス語。シャノンが渋々翻訳を引き受ける。「助けて、他の人たちはアレに殺された」。16年間も救難信号を出し続けていたらしい。この島は一体どういう島なのだ?                                    
by mint-de | 2007-09-20 14:56 | 海外ドラマ(LOST)