「LOST」 13~15話

「絆」

ブーンは、サイードに妹に近づくなという。「無視したら?」というサイードの質問には、すぐに返事ができない。ブーンは忠告だといっていたが、シャノンの過去がわかると、ブーンの言葉の意味がわかる。

シャノンはシドニーで男と暮らしていた。シャノンの助けを求める電話で、ブーンはシドニーに来たのだ。しかしその電話は、ブーンからお金を巻き上げるための芝居だった。シャノンの父と、ブーンの母は互いの子を連れて結婚したので、二人の血はつながっていない。父の死後、母が遺産を独り占めにしたと思い込んでいるシャノンは、ことあるごとに、男を利用して、ブーンからお金をとっていたようだ。それにしても、手切れ金として、男の要求する金額に応じるブーンは、少し常軌を逸しているように見える。あとで、兄妹としてではなく、恋愛感情をもった男女の関係になってしまったことがわかるが、たしかに、今までの二人の目の表情を見ていると、ただの兄妹には見えなかった。シャノンは1回きりの関係で終わらせようとしていたのに、それを身勝手といったブーンは、その関係を続けたかったのだろうか?

ロックとブーンは、見つけたハッチの前で、どうしたらハッチをあけられるか考えている。4か月も大理石を眺めていたミケランジェロの話を持ち出して、考えることも悪くないというロックさんに笑ってしまう。そう、時間はたっぷりあるのだから焦る必要はないかも(^^)。しかし、ブーンはシャノンに何をしているか執拗に聞かれるので、妹は秘密を守れるからハッチの話をしたいという。妹のことを気にかけすぎだとロックに言われても、その話をするつもりでいるブーン。そして、ロックはそんなブーンを殴ってロープで縛ってしまう。それから、頭に妙な薬を塗り、「解放されなきゃならん」「あとで感謝する」と謎の言葉と、ロープを切るナイフを置いて去ってしまう。

サンは畑をつくり、そこでハーブやフルーツを育てようとしていた。ケイトの話に微笑むサンを見て、ケイトはサンが英語を理解していることに気付く。それを秘密にする理由がわからないケイトに、サンは、「愛する人に嘘はつかない?」と聞く。何もいえなくなるケイト。

ハーリーはイノシシが食べられなくなり、魚のいそうな場所をジンに聞く。二人で魚を捕るものの、ジンは大漁で、ハーリーはゼロ。おまけにウニのイガイガを踏んづけてしまい、まさに踏んだり蹴ったり(笑)。その後、消毒のために「小便をかけろ」と叫ぶハーリーと、とんでもないと嫌がるジンの二人には大笑い。あとでハーリーに内臓を抜いた魚をプレゼントするジン。ジンは少しずつみんなの仲間に入ろうとしているようだ。表情も穏やかになってきている。

サイードは、ロックから手製のコンパスをもらう。必要ないというロック。後で、サイードとジャックは、そのコンパスが本来の方向を示していないことに気付く。ますます怪しいロック。ジャックはチャーリーにロックのことをどう思うか尋ねる。チャ-リーは自分達を救えるのはロックだけだという。なんでも知っていそうなロックだけれど、新しい捕食者に対応してイノシシが移動してしまうことには、最初から気付いていなかったのだろうか? 今後のタンパク質はどうする?

ブーンの耳にシャノンの悲鳴が聞こえてくる。「縛られてる」「助けて」
その声に必死にナイフを手に取り、ロープを切るブーン。シャノンを助けだし、逃げる二人の耳に怪物の声が聞こえてくる。しかし、逃げる途中でシャノンは捕らえられ、無残な姿で岩の上に。血まみれのシャノンを抱きかかえるブーン。

ロックのもとに戻ったブーンは、ロックになぐりかかる。「妹はあれに殺された」「どこに血痕が?」 シャノンは生きていた。すべては、ロックが頭に塗った薬による幻影だったのだ。島で生き抜くのに必要な体験だというロック。妹が死んでどう思ったというロックの問いに、「解放されたようだ」「楽になった」というブーン。ロックはますます謎。ブーンは、これからシャノンのことにこだわらずにやっていけるのだろうか。そう簡単に踏ん切りがつくとは思えないけれど…。


「運命の子」

不思議な力を持っているのは、クレアのお腹の子だけだと思っていたが、ウォルトにも「特別な力」が備わっていたようだ。

ウォルトの母スーザンは弁護士だった。ウォルトを妊娠していたときは、法科大学院の学生だったので、マイケルは一時的に絵の勉強をやめて、お金を得るために建設関係の仕事をしていたらしい。しかし、ウォルトが1歳9か月のころ、スーザンは念願だった国際法の仕事をするために、ウォルトを連れて、アムステルダムへ行ってしまう。不運にも、マイケルはその後交通事故に遭ってしまう。そして、そこへ見舞いにやってきたスーザンは、ブライアンという上司と結婚するので、ウォルトを養子にしたいという。スーザンのいいなりにならざるをえないマイケルに同情してしまう。ウォルトを愛する気持ちは人一倍強いのに、悪い方へ悪い方へと流されていくマイケル。

9年後、マイケルの前にブライアンが現れる。妻は病気で死んだ、ウォルトを引き取ってほしいと。自分はスーザンを愛していただけだった、ウォルトは変だ、彼の周りでは妙なことが起こるとまでいう。ウォルトが鳥の図鑑を見ていたとき、鳥がベランダに落ちてきたのは、何かの暗示だったのだろうか。母の死にも関係があること?

ウォルトを捜していたマイケルは、ロックの指導の下でナイフ投げの練習をしているウォルトを見つけ、激怒する。ロックは、もっと大人の扱いをしたらと提案し、ウォルトに特別な力があることをほのめかす。しかし、マイケルは聴く耳をもたない。マイケルは、ウォルトとの9年間の空白を埋めようと必死なのだ。だが空回りしているだけ。そして、ウォルトは突然現れた父親にどう接していいのかわからずにいる。場所が場所だけに、なかなか二人の関係はうまくいかない。

マイケルは、ウォルトを育てるためにも、この島から脱出することを考え、イカダ作りを提案する。サイードやジャックらは、ルソーの地図から緯度や経度が示しているのは、島の位置ではなく、「ある場所」なのではないかと推理する。そして、マイケルのイカダ脱出計画には無理があるとして、とりあわない。それでも、マイケルはウォルトを手伝わせて、イカダ作りを始める。

イカダ作りよりもロックに興味があるウォルト。再びロックのもとへ行って、激しく父親から叱責されたウォルトは、愛犬のビンセントを連れて出て行ってしまう。しかし、駆け出したビンセントを追ううちに、ウォルトは巨大白熊似の怪物に襲われそうになる。そこへ、パパが登場して大活躍(^^)。ロックの助けを借り、怪物にナイフを突き刺し、父親の面目躍如のマイケル。その後で、マイケルは、スーザンがウォルトに渡さなかった、自分が送り続けた手紙をウォルトに見せる。マイケルが描いた絵を見て微笑むウォルト。これで、二人の関係は改善されそう。雨降って地固まるということでしょうか。

チャーリーは、見てはいけないという理性が、読みたいという本能に負けてしまって、クレアの日記を読んでしまう。チャーリーに好意的な文章に、思わずにやけるチャーリー。でも、そこで「黒い岩」という記述にはっとする。そして、そこにクレアがいると確信する。謎がまた一つ。「黒い岩」。

ロックとブーンが夜のジャングルを歩いていると、何かの気配がする。なんとそこに現れたのはクレアだった。クレアが無事に戻ってきたようで一安心。お腹がすっきりしたように見えたのは私だけ?


「守るべきもの」

クレアが戻ってきた。しかし、飛行機に乗ったことしか覚えていないという。何故この島にいて、見知らぬ人たちといるのかわからないクレアに、チャーリーは彼女の日記を渡す。自分が読んだことは内緒にして…。ジンとサンもクレアを心配している。韓国語に字幕が出たので、彼らが何を話しているのかわかった。ジンも無関心を装っているものの、いろいろ気にしていたのだ。

チャーリーがクレアに見せる優しさは、彼女への好意の表れだと思っていたが、それだけではなかったようだ。チャーリーは、兄に娘が生まれたことで、バンド活動をやめざるをえなくなり、お金に困っていた。そして、ドラッグを買うお金欲しさに、金持ちの娘に近づいたのだ。

ロックスターと友だちになれたと嬉しがるルーシーの気持ちに取り入るチャーリー。しかし、ルーシーの家にあったチャーチルの遺品のタバコ入れを盗もうとするが、なかなかできないでいた。そして、ある日、すすめられた仕事に出かけるときに、スーツやカバンまで用意してくれたルーシーの気持ちに逆らうように、タバコ入れを盗んでしまう。結局、チャーリーのしたことはバレてしまい、ルーシーはひどく傷つく。謝りにいったチャーリーは、「君に認められたかった。守れる男だと」というものの、ルーシーはこういうのだった。「誰も守れやしない」と。前回のフラッシュバックもかなり悲惨なものだったけれど、今回もかなりひどい話だ。今の人のよさそうなチャーリーからは、想像ができないなあ。

チャーリーとジンが歩いているところへ、イーサンが現れる。クレアを連れてこなければ、仲間を一人ずつ殺すと脅す。ジャックは攻めることを考えるが、ロックは守りの作戦を指示。広い場所で、あんな風に歩哨に立っても、防げるのかなあと疑問に思っていたが、案の定、敵は海の方からやってきて、一人が殺されてしまう。そこで、ジャックにあの9ミリを使おうと提案するケイト。銃を使いたくてしょうがない素振りを見せるケイトに、一抹の不安を感じるのは私だけ?

クレアは、みんなが自分をさけている理由を知って、出かけることを決意する。ケースに隠してあった4丁の銃と保安官の銃をもって、ジャック、ロック、サイード、ソーヤー、ケイトがクレアとともに出かけて行く。出て行く6人をじっと見つめるチャーリー。

クレアを見つけたイーサンが現れる。そこへジャックが飛び込んで格闘の末に、イーサンを捕まえる。生け捕りにして事情を聞くはずだったのに、突然、銃弾がイーサンの体を貫く。あっけにとられる6人が振り向くと、そこには、銃をもったチャーリーがいた。チャーリーはクレアを守りたかったのだ。自分の過去の過ちを償うために。イーサンを捕まえたところで、真実を話すかどうかはわからないのだから、2度とクレアに近づかせないために殺したというチャーリー。それは早まった結論だと、私は思うけれど、クレアを救うことで、自分が救われると思い込んでいるチャーリーには、それ以外の方法は考えられなかったようだ。

あなたを信じたいというクレアの言葉に安堵するチャーリー。そして、またまたナゾは解明されず、ナゾだらけの話が来週も続くのだ…。
by mint-de | 2007-09-20 15:36 | 海外ドラマ(LOST)

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