碧草の風

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「LOST」 26~28話(第2シーズン)

(2-1) 「闇の底」 

ハッチには、なにか危険なものがあると勝手に予想していた私は、ハッチの中で「文化的」に暮らす人間がいたということに、単純に驚いた。しかし、それがジャックの知り合いだったという展開には、不満だ。敵か味方かわからないところに緊張感が生まれて、ドラマをいっそうミステリアスなものにしたと思うし、この偶然のめぐり合わせは、ちょっと、こじつけっぽくないだろうか?

今回のフラッシュバックは、ジャックが結婚したサラとの出会いから始まる。交通事故で瀕死の重傷を負った女性が運ばれてくる。ジャックの懸命な治療で彼女は助かるが、下半身不随の身体になりそうだった。彼女の「結婚式で踊りたい」という言葉が、ジャックの胸に残る。もうそんな身体ではないのに。

彼女の名はサラ。8か月後に結婚式を控えていた。サラの婚約者は彼女の下半身に麻痺が残ると聞かされ、かなり消極的になってしまった様子。婚約者の気持ちも知らず、サラは、たとえ手術をして麻痺が残ったとしても、車椅子でも踊れると健気だ。そんな彼女に手術をして治すというジャック。

ジャックは、スタジアムの階段を上り下りするスタジアムランの最中に、足首をひねってしまう。ジャックと同じように走っていた男はそばにきて、捻挫はしていないという。ジャックの「医者か」という問いに、昔目指していた、今は世界一周レースのトレーニングをしているという。その男は、ジャックが罰するように走っていたわけを聞きたがる。そして、何故か、「兄弟」と呼びかける。誰とでも仲良くしたがるタイプかもしれない(^^)。治せないのに、治すと約束してしまった自分を責めているジャックの話を聞いて、奇跡が起こるかもしれないし、そんなに簡単に諦めるなというように励ます男。おせっかいさんかもしれない(笑)。とにかく奇妙な男の名は、デズモンド。

ジャックは、走り終わってサラの病室へやってくる。治せなかったとうなだれるジャックに、足の指が動くというサラ。それは奇跡だったのだろうか。それから、ジャックとサラの愛の物語が始まったのかもしれない。

旧式のパソコン(?)、レコード、シャワー、すべてが古いタイプのものに囲まれて、男が生活している。そこへ何かの音がする…。あわてて銃を取り出す男。なんと、この男は、ハッチの中で暮らしているようだ。こんな男がいることも知らず、穴の底に続く深い闇をのぞくジャックとロック。

ジャックは、梯子がこわれていて40人もスムーズに降りることは難しいので、今日は帰ろうというが、皆を助けることが目的ではなくて、中に入るのが目的のロックは未練たっぷり。

シャノンは、ビンセントがいないことに気付き、森の中へ。あわててサイードも後を追う。犬を見つけたので、駆けていく途中、シャノンはサイードとはぐれてしまう。そして、信じられないことに、ずぶ濡れのウォルトが向こうに見えるではないか。「シー」というように口に指をあてるウォルト。しかし、サイードがシャノンのそばにきたときには、その姿は消えていた。連れ去られてから、誰かをおびきだすために、あそこに立たされていたのだろうか? 彼らの目的は何なのだろう?

ハーリーはジャックに、あの数字がハッチに刻まれていて、いかにその数字が忌まわしいものであるかを説明するものの、真面目なジャックは、ハーリーが精神科にかかっていたということに驚き、数字には興味を示さない。その態度に傷つくハーリー。でも、私も彼がどのような症状で精神科にかかっていたのか、ものすごく気になる。治っているなら、説明してもいいと思うけれど…。

ロックはいったんハッチのある場所から引き上げたものの、ケーブルをもって、再び出かける。待つのにあきたといって。ケイトはジャックに、ここにいても大丈夫だと思うし、みんなを安心させたジャックの態度は偉いとほめる。ジャックらしくない楽観的なところも。でも、自分はロックが心配なので、ハッチに行くという。そして、ジャックも結局、その後を追うので、みんな、ハッチが気になってしょうがなかったってことですね!(笑) 

ケイトが着くと、ロックが待ってたといったのには、笑ってしまう。おまけに、ケイトの方が軽くてケーブルを上げ下げするのが楽だとまでおっしゃるロックさん。最初からケイトをあてにしていたみたい。暗い穴の底へ向かう勇敢なケイトは格好いいです。しかし、中の住人に気付かれ、ケイトは底へと消える。ハッチに誰もいないので、後を追ってきたジャックもハッチの中へ降りて行く。

そして、古い器具のある不思議な空間をたどっていくと、突然、照明がつく。そこには、男に銃を突きつけられたロックがいた。男がいった「兄弟」という呼びかけに、ジャックはスタジアムランのあの男を思い出すのだった。デズモンドは世界一周の途中で、遭難でもしたのだろうか。ジャックとデズモンドが知り合ったのはそれほど古くはないはずなのに、あそこの設備はかなり古そうだったから、デズモンドが来る前からあったものなのだろうか?


(2-2) 「漂流」

今週は、ハッチの中の住人デズモンドの話が聞けるのかと楽しみにしていたのに、残念ながら先週の詳細版。じれったいなあ…。

ロックはケイトがハッチの底に消えたので慌てて自分も降りていく。ケイトは無事だったが、ロックの背後には銃を持った男が立っていた。その男は、ロックに向かって「彼か?」と尋ねる。ロックがあいまいに返事をすると、「やっと来たな」と喜ぶ男。しかし、「雪だるまはなんと?」と聞かれて、ロックは答えようがない。「彼」ではなかったので、男はまた警戒モードになり、ロックを縛れとケイトに命令する。驚いたことに、ロックは縛る相手が違う、ケイトは逃亡犯なので、彼女のほうが危険だとおっしゃる。その言葉をすぐ信じる男もちょっとなあ…。でも、男の相手はやはりロックのほうがいいと思うので、このロックの判断はよしとしよう。

手を縛られ閉じ込められたケイト。彼女が黙って転がっているわけはなくて、ロックがしのばせたナイフでコードをはずしてしまう。さすがケイト!そして、明かりをつけると、なんと大量の食料が保管されているではないか。どのようにして集められ、いつからあるのか? ガツガツ、チョコバーを頬張るケイト。ケイトは天井の排気口をはずし、その部屋から脱出する。

その頃、ロックは男に飛行機が墜落して、生存者が43名で、4人がイカダで島を出たと説明するが、男は妙な質問をする。世界はあるのか? 病気になった? どうやら、人類が滅亡するような病気から逃れて、ここで生活しているとでもいいたげな男。しかし、その最中にジャックが二人を探しに降りてくる。侵入者の気配に、男はロックにパソコンの入力を命じる。ロックに打たせた数字は、例のハーリーがいっていた不吉な数字。ロックがExecute(実行)を押す時はドキドキしたが、108って何?

フラッシュバックはマイケル。ウォルトの母親スーザンが、恋人とローマへウォルトを連れて行くので、正式に彼の養子にするため、マイケルに父親の権利を放棄しろという。ウォルトを手放したくないマイケルは、出国禁止を要求して対抗するものの、経済的に無理があるので、結局は諦める。スーザンは、子どもを育てながら絵は描けない、芸術の道に進んでほしいというが、本当にマイケルのためにいっているのだろうか。自分が子どもを育てたい言い訳にも聞こえる。別れの日、母親に連れられてやってきたウォルトにシロクマ(!)のぬいぐるみを渡すマイケル。いつも心から愛しているといって。

そんな別れを経験してから引き取ることになったウォルトを連れ去られてしまったマイケル。爆破され、バラバラになったイカダの残骸の上で、ウォルトの名を呼び続ける。ウォルトが連れ去られてしまったのは、ソーヤーが照明弾を撃たせたからだと文句をいう。ソーヤーが人工呼吸をしてやったのに、こんなときに悪態をつくマイケル。ショックなのはわかるが、傷を負っているソーヤーに同情もせず、イカダから下りろとまでいう。暗い海で、サメの気配がする波の上はとても不気味だ。ソーヤーは、襲った船は近くの港からやってきた、ウォルトを追ってきたんだという。確かにその通りだろう。ますます落ち込むマイケル。それでも、ソーヤーがイカダの浮きを見つけてそちらへ移動するとき、現れたサメを銃で撃ってソーヤーを援護する。

なんとか仲直りしたように見える二人は、夜が明けると、潮の流れのお陰で島のほうに戻されていることに気付く。そして、浜辺にたどりつくと、聞き覚えのある声がする。ジンだった。ジンも生きていてよかったと思ったのも束の間、ジンの「アザーズ」という言葉に目を向けると、武器をもった人たちがこちらに向かってくるではないか。彼らがアザーズ?


(2-3) 「信じる者」

ソーヤーとマイケルが島に戻れたと思ったのも束の間、ジンが「アザーズ」と叫んだ向こうから何人かの人間がやってくる。そして、問答無用でソーヤーたちに殴りかかる。倒れた彼らはひきずられて、深い穴の中に放り込まれる。体格のいい黒人は見た目も怖くて、この島に何年もいて、相当鍛えられているように見える。

ソーヤーがなんとか脱出を試みようとするところへ、一人の女性が投げ込まれる。彼女は、ジャックが空港のバーカウンターで話しかけられたアナだった。彼女も墜落の生き残りと知ったソーヤーは、「こっちにはこれがある」と銃を見せる。しかし、その銃はそこで見せるべきではなかった。アナはソーヤーたちが何者なのか調べるために、わざと穴の中にいれられたオトリだったのだ。アナはソーヤーから銃を奪うと、合図をして穴から出て行く。呆然とする3人。アナが穴の中で話した、墜落してから一人で島をさまよっていたことが本当だとすると、アナと一緒にいる人たちは墜落の仲間ではないということか? それなら、アナはソーヤーたちの味方になってもいいと思うけれど…。アナは一体何を考えているのだろう?

過去はロックの話。だまされて腎臓を一つなくした出来事から立ち直っていないロック。心の傷を癒やすべく通っていた会で知り合ったヘレンと心を通わせるようになる。しかし、夜になると、ヘレンの家には泊まらずに、あのウソつきの「父親」の家の前で車を止めて、コーヒーを飲むロック。「父親」は迷惑だからやめてくれという。こんな男にだまされてしまったロックが本当に可哀想だ。ロックの「何故?」という問いに、理由はない、大勢の人間をだましてきたという。ロックはもっとほかの言葉を聞きたかったのに。一言でもいいから、優しい言葉をかけてくれれば、ロックはもう家の前には来なかっただろう。そんなロックに、ヘレンは彼か私を選べという。信じて進むしかないのだからと。そのときは、ヘレンによってロックは救われたように見える。

ジャックがハッチの底に着くと、ロックがデズモンドに銃を突きつけられていたが、ケイトがその場を救う。しかしケイトに押されたはずみで、デズモンドの銃から弾が飛び、パソコンが故障してしまう。パソコンが直らないとみんな死ぬとパニックになるデズモンド。サイードなら直せるかもしれないということで、ケイトがサイードを呼びに走る。

最初からロックはデズモンドを信用しているように見えるが、ジャックはその反対。デズモンドは何故ここにいるかはビデオを見ればわかるという。そのビデオはこんな内容。まず、ダーマイニシアティブのステーション3の仕事らしい。心理学者の志を継いで、ミシガン大学の博士候補生デグート夫妻によって1970年に創設された。デンマークの軍需産業王ハンソの協力があり、心理学、気象学、動物学、ユートピア社会主義などを研究する社会科学研究機関である。この島で電磁波の変動の研究をしていたが、ある事態が起こったため、108分ごとにコードを入力しなければならない。交代の要員が来るまで。それがあの不吉な数字だったわけだ。デズモンドは、3年前にこの島に漂着して、ケルヴィンという男に誘われてこのハッチにきたが、ケルヴィンが死んだため、一人で「世界を救うために」コードを入力していたという。この話は、ただの実験に過ぎないと思うので、いっそのことコードを入力しないでどうなるか試してみればいいと思いますが…。

ビデオでは、実験は540日のはずで、もうその期間はとっくに過ぎているわけだから、このコード入力にもう意味はないと思うけれど、ロックはその話を信じたいよう。パソコンが直らないので、デズモンドは逃げ出してしまう。後を追ったジャックは、そんな話は信じないといい、デズモンドがジャックを思い出しても、その話を無視するジャック。サラとの思い出はジャックにとってかなりつらい話のようだ。

サイードの努力でパソコンが直り、ロックはコードを入力する。戻ったジャックは、最後の数字の間違いを指摘する。「実行」は、ジャックに押してほしいというロック。嫌がるジャック。独りでは無理だ、独りは嫌だというロックの言葉に、ジャックは、やっとキーを押す。

信じたいロックと信じたくないジャックの心の戦いは、ロックに軍配があがったよう。どこまでが信じられる話なのか、わけがわからないけれど、ロックがみんなで協力しようといいながら、自分のペースにしたがっているようにも見える。
by mint-de | 2007-09-21 11:15 | 海外ドラマ(LOST)