「LOST」 29~31話

(2-4) 「憂鬱な仕事」

ハーリーの過去に、「過ぎたるはなお及ばざるが如し」という格言が頭をよぎった。
宝くじで莫大なお金が入ることになったハーリーは、お金持ちになったことで、大切な友だちを失うことになったようだ。自分は変わらないつもりでも、相手は、そうは見てくれない。
ハーリーがもっと図々しい男だったら、お金持ちでも平気でいられたのかもしれない。

大量の食料をガツガツ食べる夢に、以前の友人が出てきて、自分がお金を得たことで、よくないことが起こったことを思い出したハーリーは、ハッチの中の食料係に気が進まない。
チャーリーには、ハッチのことを聞かれても曖昧な返事しかする気にはなれなかったが、一生懸命洗濯をしているローズにはハッチの秘密を話してもいいと思ったのか、ローズをハッチへ連れて行く。

チャーリーは、ロックをつけて、ハッチのことを聞き出すが、108分ごとにボタンを押す話は胡散臭いと思った様子。それでも、レコードプレーヤーがあると聞いて嬉しそう。

サイードは、ハッチの中を調査しているが、周りは厚さが3メートルもあるコンクリートで固められていて、思うように「探検」ができない。この中は、強力な磁力があったり、放射能漏れを連想させるコンクリートの厚さなど、かなり不気味で怖いところかもしれない。

ハーリーは、食料をみんなにうまく分配する方法をジャックに頼まれるものの、1本だけといってシャンプーを持ち出すケイトや、子どもが好きなピーナツバターをくれと言い出すチャーリーに、次第に自分の仕事が嫌になってくる。こんなことで嫌になるなんて、事務処理能力に欠けている気もするが、過去の出来事と重なってナーバスになってしまったのだろう。
ダイナマイトで食料庫を爆破するなんて、とんでもないことを考えるが、ローズに止められ、自分の正直な気持ちをジャックに話して、ジャックの了解を得る。
一人で食べれば3か月くらいもつかもしれないが、40人で食べればあっという間になくなる。だったら、みんなで今晩食べてしまおうというわけだ。夜の闇の中に、久し振りに食べる物を味わうみんなの姿が浮かびあがる。ローズは夫の生存を信じて、夫の好きなチョコバーをポケットにしのばせる。

穴の底に閉じ込められたソーヤーたちは、まず、マイケルとジンが穴から出され、やっと飛行機の墜落者だとわかってもらえて、最後にソーヤーが出される。ソーヤーは、相変わらずソーヤーらしく振る舞ってしまうため(笑)、アナから殴る蹴るのお見舞いをいただいてしまう。このアナは、どうしてこう暴力的に振る舞うのか理解できない。とにかく命令に従えとあくまでも強気。

3人は彼らの陣地へ連れていかれるが、23人いたらしい生存者たちが、実際は数名しかいない。墜落してから、亡くなったのだろうか?彼らの居場所は、洞窟のようなところだが、過去に使われていたような雰囲気だ。そして、一人の男がマイケルに話しかけてくる。ローズの夫のバーナードだった。生きていてよかった!この夫婦が早く再会できるといいな。

そして、クレアが見つけた、みんなの伝言が入ったボトルを土の中に埋めるサン。
サンはジンの生存を信じているだろうか?


(2-5) 「探しもの」

ジンの印象が、どんどんよくなってくる。ジンは、「友だち」思いで、正義感が強くて、そして英語を理解しようと努め、かなりコミュニケーションがとれるようになってきた。今回のフラッシュバックはジンとサンが出会うまでの話。

ジンは、貧しい漁師のままで終わりたくなくて、出世することを人生の目標に掲げ、ホテルの面接を受ける。支配人は、昇進も休みもない、一流ホテルに、ジンと同じような貧乏人を入れるなとか、言いたい放題の労働条件を示すが、目標を胸にしたジンは有難く受け入れて、ドアボーイとして働くことに。
そのホテルに見合いのためにやってきたサン。サンは、乗り気ではなかったが、両親のすすめというか圧力で仕方なく見合いをする。サンの花嫁としての価値を、銀から銅に下がる前になどと言う母親には呆れるばかり。
相手の男も親や親戚からすすめられて、嫌々やってきた。しかし、この男、最初は、今回はそんなに嫌じゃないとか、つきあいたいとかいっておきながら、実際には、親にはまだ内緒だが、半年後にアメリカで結婚する予定だとのたまう。何を考えているんだか…。サンは、さりげなく別れたものの、やはり少し傷ついた様子。

ジンは、貧しい身なりの子ども連れの父親からトイレを貸してほしいと頼まれる。ジンは公衆便所に行くようにいうが、我慢できないという子どものために、しょうがなくホテルのドアをあける。それを見ていた支配人は、首を切られたくなければ、いますぐ親子を放り出せという。漁師や貧しい人間を馬鹿にする支配人の態度に頭にきたジンは、その場で制服の帽子を脱ぐ。ジンの正義感に拍手。

その帰り、恋人占いのオレンジに気をとられたジンは、サンとぶつかってしまう。それが二人の出会いだった。

アナの命令で、ソーヤーたちは洞窟からもといた場所へ出発することに。ジャックたちのいるところに移動すれば、今よりはいい条件で生きられると判断したのだろう。アナたちとの会話で、ここにいれば「彼ら」からの攻撃に怯えて暮らさなければならない、「彼ら」はとても怖い、そういうことがわかってきた。長旅に備えて、食料と水を確保しなければならないので、それぞれ役割を分担する。マイケルは、リビーと果物をとりに行くが、奥に行けば「彼ら」がいると知ったマイケルは、ウォルトを救出しようと、そこから逃げ出してしまう。

それを聞いたジンは、マイケルを助けるために、みなの反対を押し切って出かけようとする。エコーに殴られても行こうとするジン。ジンは、サンは大丈夫といってくれたマイケルを見捨てるわけにはいかなかったし、息子を取り戻したいマイケルの気持ちが痛いほどわかるのだ。そして、意外にもエコーさんは、とてもいい人だった! ジンのために、マイケルのために、一緒についてきてくれるエコーは、実に頼もしい。

マイケルを追う途中で、ジンは「彼ら」に殺された後部座席の一人の死体を見る。23人の多くが、そのように死んだのだろうか? 「彼ら」は何故、人を殺し続けるのだろう? そして何かの気配で二人は茂みに隠れる。「彼ら」だった。一行は、二人に気付かずに歩き去った。最後にクマのぬいぐるみをもっていたのは誰?

そして、ジンが川の水を飲んでいるときに、マイケルが現れる。ウォルトの名を呼び続けるマイケル。エコーとジンの、今は見つけることができない、「彼ら」の力を知らないから、とにかく引き返そうという説得にも耳を貸そうとしなかったマイケルだが、ジンのきっと見つかるという言葉に、渋々従う。マイケルもジンも、探しものは、きっと見つかると信じたい。

アナとソーヤーの関係は、少しずつ柔らかくなってきた。ソーヤーはアナが結婚しているか知りたがり、家庭的というソーヤーの皮肉に、「ゲイ?」と応酬するアナ。

サンは結婚指輪をなくしたことに気付き、ひどく動揺する。ボトルが戻ってきて不安でたまらないのに、その上、思い出の指輪までなくなるなんて…。

慌てて探しまくるサンに最初に声をかけたのは、ジャック。ジャックもなくした経験があった。排水管まで探して、結局、同じものをつくらせたのに、それは今ではタンスの中。ジャックにとって、探しものは不要なものだった。
次はハーリー。彼はサンが犬にエサをやったときに、犬が食べてしまったとハーリーらしい見解を披露する(笑)。
その次はロック。見つからないことに苛立ち、育てた野菜を引っこ抜きながら泣くサンに、ロックは優しく声をかける。探すのをやめたら、迷わなくなるという言葉に落ち着くサン。そう、指輪がなくなっても、思い出が消えるわけではないのだから。
そして、サンからボトルのことを聞いたケイトは、なんとボトルの中から、伝言を取り出して読み始める。何をしているのかと思ったら、ソーヤーにお別れをいってないことが気になったらしい。ここにきて、ソーヤーを気にし始めたケイト。ケイトが笑う先を見ると、そこに指輪が落ちていた。
泣きながら指輪をはめるサン。見つかってよかったね。


(2-6) 「さまよう者」

シャノンの過去を知ると、彼女にも同情してしまう。継母とシャノンは最初からそりが合わなかった。父を亡くした娘を慰めようともせず、娘という言葉を継娘なのと訂正する継母。父の財産はすべて、その継母にもっていかれて、途方に暮れるシャノン。
バレエ教室で少女たちを教えながら、ニューヨークのバレエカンパニーの研修生になることを夢見ていたシャノンは、合格したものの、父親の遺産ももらえず、継母からお金を借りることもできない。継母は、シャノンがいつまでたっても自立せず、フラフラしていて働かないのが気に入らなかったのだ。そして、ブーンと仲がいいのも面白くないようだ。
シャノンは、ニューヨークでブーンの家に居候させてもらおうと思ったのに、ブーンが母の仕事を手伝うために帰ってくると聞き、一人のけもの扱いにされたと感じたのか、継母とブーンへの敵愾心をあらわにする。今度こそちゃんとやろうと思っても、誰も自分を信じてくれない。そうしてシャノンは、自らダメ女のふりをし続けることにしたらしい。

島の夜。サイードがシャノンを誘う。サイードがシャノンのために作ったテントの家。愛する女のために銃をもっているというサイード。この言葉は、ラストを知ると、とても切ない。花も用意して、「孤島で出会った女には必ずやる」なんて冗談をいうサイード。サイードが冗談をいったことに笑ってしまう。サイードがテントを離れたとき、テントにウォルトの姿が! 悲鳴を上げるシャノン。しかし、サイードが戻って、すぐに探してもウォルトの姿はない。夢を見たんだというサイード。本当に見たというシャノン。
ウォルトはなぜシャノンがテントにいるとわかったのか? なぜ、シャノンの前にだけ現れる? ビンセントが気になるのか? それとも、あれは本当のウォルト? いつも濡れているのはなぜ?
自分の言葉を信じてくれないサイードに傷ついた様子のシャノン。

悲鳴を聞いてクレアも駆けつける。クレアは思うようにいかない育児にお疲れ気味。チャーリーは、すっかりクレアの息子アーロンの父親気取りで、たまたまロックがアーロンを抱いている姿を見て、嫉妬めいた感情を抱いたよう。おかしいです。それにしても、ロックは赤ちゃんはくるまれたがっていると助言して、おくるみで包むアイデアをだすなど、よく知っている風。でも、抱くのはおっかなびっくりで、ロックさんにしては微笑ましいシーンだった。
クレアの話から、チャーリーがヘロインをもっていることを知ったロック。チャーリーは、元中毒だといっていたけれど、あのマリア像をどうしてるのかな?

シャノンは、ビンセントにウォルトの服の匂いをかがせ、ウォルトを捜しに、ジャングルにでていく。シャノンに追いついたサイードは、誰も自分を信じてくれないと泣くシャノンを前にして、「愛してる」「信じている」といってシャノンを抱きしめるが、そのときにあのささやき声が聞こえてくる。そして、向こうにウォルトが立っている。最初にウォルトを見たときと同じポーズだったことから、あれは本物じゃない気がしてきた…。今度はサイードもしっかりサイードの姿を目撃。
ウォルトを追って走り出すシャノン。

アナたち後部座席組は、エコーがマイケルをつれて戻ってきたので、今度こそみんなで出発。アナは傷を負っているソーヤーが邪魔でしょうがない。ソーヤーが歩けないかもしれないので、海岸沿いの道をやめて、ジャングルを行ったほうがいいというエコーの案を、たった一人のけが人のために、危険にさらされるなんて、まっぴらだと怒りまくる。それでも、ソーヤーを元気付けるリビーや、ソーヤーに肩をかすジンら、ほかのメンバーはエコーの案に同意して進んでいく。

聞かれるから喋るなというアナに、なぜそんなにおそれるのかと聞くマイケル。アナは、後部座席組は、3人、9人と「彼ら」に連れ去れたと話す。「彼ら」はどこにでも現れ、ずるがしこい獣のようだと。裸足で歩き回る足を見ただけでは、そんなに怖そうじゃなかったけれどね(^^)。
ついにソーヤーが倒れてしまう。感染症で熱がでてしまったようだ。オレならおいていくというソーヤーに、「私がお前でなくてよかった」と声をかけるマイケル。マイケルもジンもいいヤツです!

作ったタンカにソーヤーをのせ、歩き続けていく。急な崖を苦労して上っていく作業をしているうちに、仲間のシンディがいなくなっていた。シンディを探しにいこうとするアナを止めるエコー。いつもと逆なのはナゼ? そのうち、例のささやき声が聞こえてくる。銃を構えるアナ。

駆け出したシャノンを追うサイードに、銃声が聞こえてくる。銃弾を浴びたシャノンを抱くサイードが見上げると、そこには銃を手にしたアナとマイケルたちが立っていた。

こんな結果になるなんて。シャノンは父親の再婚後、いいことはなかったようだし、サイードが愛する人は、いつもいなくなってしまって、可哀想すぎ。サイードはアナを許すことができるだろうか? アナはこのミスで少しは大人しくなるのだろうか? それとも仕方なかったと開き直るのか?

これからは、後部座席組との対人関係も大変そうだ。
by mint-de | 2007-09-21 11:25 | 海外ドラマ(LOST)

見たり聞いたり、日々思うことをあれこれと…


by mint-de