碧草の風

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「LOST」 32~34話

(2-7) 「知られざる48日」

「彼ら」と呼ばれる人たちは、「ダーマ」関連の人たちのような気がしてきた。計画の生き残りか、あるいは計画の続きか、彼らは密かにその要員を補充しようとしているのではないだろうか。ジャングルのささやき声は、島そのものがもつ不思議な力で、「彼ら」の行動とは関係ないような気がする。

アナたち後部座席の人々は、海に墜落した。アナもエコーも他の人々を救うことに懸命になる。人工呼吸をして小さな女の子エマを助けたアナは、家に帰してあげると約束する。アナは最初から怖い女ではなかった。環境が彼女を強くしたのだろう。もっともあるサイトで彼女の職業を知ってしまったので、彼女の強引さには納得できた。

エマの弟がもっていたクマのぬいぐるみは、「彼ら」が通り過ぎるときにジンが見たものと同じだろう。まだ小さいのに「彼ら」に連れ去られて、訓練のようなものを受けているのかもしれない。小さい子ほど、思い通りに育てやすいということだろう。

一人の男がジャングルに生存者がいるというので、アナが駆けていくと、木の上に座席に座ったままの男がいた。それは、バーナードだった。エコーにアフリカ系の女性がいなかったか尋ねるバーナード。妻がいないことにショックを受けるバーナードに、「祈りましょう」というエコー。エコーは、タフな黒人という印象だったけれど、背広を着たエコーはスマートなビジネスマン風で、なかなか格好いい。

その夜、争う声でアナが目をさますと、ワイシャツを血に染めたエコーと、エコーに殺された見知らぬ男二人。遺体は裸足で、何ももっていない。彼らは島にまえからいた人々だとアナは考える。そして、3人の男が連れ去られてしまった。男を3人もあっという間に連れ去るなんて、かなりの人数がいなければ無理だと思うので、ちょっとなあという展開ではあるが、とにかく彼らは後部座席組で強そうな人間を選んでさらっていってしまった。

この日からエコーは、シャツを脱ぎ、人を殺してしまった自責の念から沈黙の人になり、「彼ら」からみんなを守る人になったらしい。裸の彼はよりたくましく見える。

アナは、海岸は危険だから離れようと提案するが、飛行機は通信が途絶え2時間も針路をはずれていたので、衛星で見つけてもらえるはずはない、見つけてもらうには、海岸で焚き火を続ける必要があるという客室乗務員だったシンディの意見に従わざるをえなくなる。

ネイサンという男がペアで行動するきまりを破って、2時間もいなくなる。それをとがめるアナ。そして、その夜、なんとあの小さな姉弟を含め9人もの人間がさらわれてしまう。どうやってさらったのか、ものすごくナゾだけれど…。驚いたことに、殴られて死んだ「彼ら」の一人のポケットからナイフと、名前を書いたリストがでてきた。服装と人相が書かれていたので、内部にスパイがいるに違いない。アナは昨日いなかったネイサンを疑う。海岸にいるのは危険なので、移動することになり、ジャングルを歩く一行。

アナはネイサンの反抗的な態度にますます疑いを深め、強硬手段にでる。ネイサンを殴り、かついで、自分が掘った穴のなかに放り込んでしまったのだ。パワフルすぎるアナ。それまで何かと協力的だったグッドウィンは、ネイサンを解放しろという。白状させるために拷問するというアナの言葉に、グッドウィンは、ある決断をする。彼こそが「彼ら」の一人だったのだ。私もあやしいと思ってた(^^)。

グッドウィンはネイサンを助け出し、そして殺してしまう。ネイサンが「彼ら」ではないことがわかるのを恐れたのだ。ネイサンは、シロだとはっきりいいつづければよかったのに、妙に思わせぶりに振る舞ったばかりに命を落としてしまった。でも、あの飛行機に乗っていなかったのなら、どこからきたのだろう?それともチャーリーと同じで、トイレでヤクをやっていた?

ネイサンがいなくなったので、また移動していくと、トビラがある。トビラを開けると、トビラの内側には「検疫隔離」の文字が。そして洞窟の壁には、あの「ダーマ」の印がある。グッドウィンの微妙な表情の変化を見ると、彼はすでに知っていたところだと思う。ハッチの前の拠点だったのかも。そして置いてあった箱を開けると、義眼と聖書と、無線機があった。

高いところのほうがよく聞こえるというグッドウィンの言葉で、アナもグッドウィンと一緒に上っていく。アナは、彼がスパイだとわかっていたのだ。墜落から10分後に来たのに服が濡れていなかったと、グッドウィンを問い詰める。グッドウィンは、屈強で怖そうな人間を選んで連れ去り、子どもたちは無事だという。何が目的なのか聞いてくれればよかったのに、アナはグッドウィンにとびかかり、格闘の末にグッドウィンの胸に木を突き刺してしまう。ジンが見たグッドウィンの死体は、こういう顛末だったんだ。「彼ら」が墜落者たちに事情を話したら、もっと友好的な関係になりそうな気もするが、そのわからなさ加減がこのドラマの魅力なのかもしれない。

無線機が反応する。それは命を落とす前のブーンが発したもの。815便の生存者という言葉に、妻を思い浮かべたバーナードは希望を抱くが、アナは「彼ら」がおびき出すためのワナだと、相手にしない。この現実を受けいれろといいながら、一人小川で泣くアナ。彼女は自分の限界ギリギリのところで、必死に踏ん張っていたのだ。その彼女を、大丈夫といってやさしく抱くエコー。エコーの魅力がキラキラ(^^)。

リビーとシンディが網をつくろっているときに、海岸に流されてきたのがジン。英語がわからないのと壊れた手錠をしていたので疑われてしまったようだ。そして、シャノンが撃たれるまでのフラッシュバック。

アナたち一行がジャックたちより過酷な目にあっていたことがわかった。墜落して10分後にグッドウィンが現れたということは、「彼ら」は飛行機が墜落することを予期していたということだろうか?


(2-8) 「復讐」

アナ・ルシアはロス市警の警官だった。彼女の命令口調もこれで納得できた。そして、銃に異常に反応する理由もわかった。彼女は、強盗の通報でかけつけた現場で、うかつにも犯人に撃たれてしまったのだ。犯人のただの学生だという言葉を信じたばかりに。4発の銃弾は、彼女の心を砕き、誕生しようとしていた命まで奪った。精神分析医もアナの所属するウエストウッド署の署長でもある母も、彼女の心の変化には気付いていなかった。

4か月後に復帰したアナは、夫婦喧嘩の仲裁の現場で赤ん坊の泣き声にパニックになり、銃をぶっぱなす。アナにとって、銃は身を守るための唯一の武器になってしまったのだ。そして、彼女を撃った犯人が捕まったのに、人違いだといって、容疑者を釈放させてしまう。アナは最初から自分を撃った犯人に復讐するつもりだったようだ。バーから出た犯人に、妊娠していたといって、銃を向けるアナ。すべての怒りをこめて6発も撃ちまくる。警官なのに、法に裁きを委ねられなかった彼女は、警官には向いていなかったということだ。胎児を殺されたアナは、もう子どもを産めない身体になったのかもしれない。だから子どもに独特の反応を示すのかもしれない。シドニーからロス行きの飛行機に乗ったアナ。彼女はロスに帰ったら、殺人の罪を問われることになるのに、なぜ帰ろうとしていたのだろう?

シャノンを殺されたサイードは、アナに銃を向ける。必死に防ごうとするエコー。アナの「全員動くな」という警官のセリフに、一応その場は収まる。アナは、恋人を殺されたサイードが自分に復讐するときめてかかり、サイードを木に縛り付けてしまう。ミスだったと謝ることも考えずに相手を拘束してしまうなんて、はっきりいって最低な女。そんな彼女に、みんなもついていけない。エコーは、ソーヤーを担いで出て行く。自分のためにそうするというエコー。かっこいい言葉のようだけど、ソーヤーのためじゃないというところは、聞き捨てならない私です。

結局、アナはジャックのところから弾薬やら、着るものなど、一人で逃げるのに必要なものをもってきたら、サイードを解放してやるという。この島で一人で生きていくことなんて無理なのに、自分で自分を追いつめてしまったアナ。マイケルは、サイードをジンに頼み、アナの指示をもってジャックのもとへと走る。

その頃、ジャックたちはゴルフに興じていて、なんとも和やかなムード。ジャックとケイトが二人っきりで、ゴルフをしているところへ、ソーヤーを担いだエコーが現れる。ソーヤーをハッチに連れていき、大急ぎで治療するジャック。薬を飲ませようとしても吐き出してしまうので、ケイトが優しくソーヤーの耳元でささやく。見たくないものを見せられたジャックの表情がなんともなんともです。ケイトは怪我をしたソーヤーに母性本能をくすぐられたのかも。

エコーは、あの洞窟と同じハッチのなかの「ダーマ」のロゴが気になる様子。そんなエコーに「やあ」と声をかけるロック。「どうも」と返すエコー。二人とも昔からの知り合いみたいな挨拶。用心棒的なところが似ている二人。

戻ったマイケルから事情を聞いたジャックは、ライフルを取り出す。しかし、エコーがそれを止める。「望みは、平和、復讐、正義?」、そして「アナ・ルシアはミスを犯しただけ」という。そのアナの名前を聞いて思い出したジャックは、エコーの言葉に従い、二人でアナのもとへ。ジャックがライフルを手にしたときは驚いた。ロックだって、そんな行為が間違っていると思っているのに、これでリーダーといえるのだろうか?もう少し、冷静になってもらいたいな。

妻に会いたい一心のバーナードと、アナの態度についていけないリビーは、その場を去ろうとする。覚悟を決めたアナは、ジンにも出て行くようにいう。サイードにうながされて、ジンも行ってしまうと、アナはサイードに話しかける。アナの質問に、サイードは、イラクで何人もの人間を拷問してきた、夜になると彼らの声を聞くという。そして自分こそ殺されてもいい人間だという。それを聞いてアナも自分のことを話し始める。警官だったこと、任務中に撃たれたこと、しかし、後でその男を撃ちまくったことはいわなかった。理由を聞かれたくなかったのだろう。

アナは、サイードのロープを切ると、銃を拾えという。だが、サイードは静かにこういうだけだった。「君を殺して何になる。もう俺たちは死んでる」。このシーンはいいシーンだった。冷静なサイードがものすごく格好いい。サイードの言葉で、アナのコチコチの心にも少しは変化が起きることを期待したい。

海岸に姿を現したマイケルに向かって、ビンセントが一目散に走っていく。バーナードと妻はやっと会うことができた。そして、ジンはサンのもとへ走り、二人は久し振りに抱き合う。音楽だけが流れていて、感動的な再会のシーンだった。

ジャックは、シャノンを抱きかかえたサイードの後ろに、空港のバーで会ったアナを見つける。
見つめ返すアナは、これからどういう行動をとるのだろう。


(2-9) 「彼女の事情」

私はケイトが一番好きなキャラだったので、彼女が殺人を犯したとしても、正当防衛とか、何か止むを得ない事情でやってしまったに違いないと思いこんでいた。でも、それは見事に外れた。ケイトは暴力をふるう父親を憎み、その父親の血が自分に流れているのが嫌で父を殺したのだ。殺しても、自分の中の血を変えることはできないのに。父親から離れ、どこか遠くへ行って、父のことを忘れてしまえればよかったのに。

ケイトは、母の再婚相手のウェインをベッドに寝かせ、その後、ガス漏れを装い、家もろとも爆破させてしまう。母に暴力をふるう飲んだくれの父を始末したことで、母を救ったつもりだったのに、家の保険証書をケイトから受け取った母は、ケイトとは違って、ウェインに愛情をもっていた。愛する夫を失った母は、ケイトのことを保安官に話してしまう。そのときから、ケイトは追われる身になった。

乗り物のチケット売り場で逮捕されたケイトだったが、護送中の車が事故を起こし、保安官が意識をなくしているすきに手錠をはずす。気付いた保安官を殴って放り出し、車を発進させようとしたとき、ケイトは黒い馬を見る。この馬は何を意味するのだろう? ケイトは監視の目を盗んで、前の父親に会いにいく。ケイトの前の父親は軍人で、ケイトが5歳の時に離婚したらしい。ケイトが本当の父親だと思っていた軍人の父は、本当の父親ではなかった。再婚相手のウェインがケイトの実の父親だった。ケイトはそのことを知ったときから、憎しみしか感じられない父の血が、自分の中に流れていることが苦痛だったのだ。確かにウェインと軍人の父を比べたら、軍人の父のほうが父親らしい。母の目はどこについていた?(^^;) 保安官に連絡するという父に、1時間待ってというケイト。それからケイトは、ひたすら逃げまくる女になった。

ソーヤーを看病していたケイトは、フルーツを取りにいく。そのとき、馬が現れる。ジャングルに馬がいるだろうか? それも、あのとき見かけた馬と同じ黒い馬。ハッチに戻ったケイトは、ソーヤーに母親のような態度で食べさせようとするが、突然ソーヤーが目をあけ「ナゼ俺を殺した?」という。ソーヤーは熱にうなされていただけなのだろうか。それとも、ジャックの父親の幻のように、ウェインがソーヤーにのりうつったのか? 馬を見たことで、ケイトが混乱していただけなのか?

シャノンの葬式で、サイードは、本来なら会うこともなかった彼女を愛したことを涙ながらに語る。ナディアへの想いはどうなった?

ジャックとロックが葬式から戻ってくると、コード入力の警告音が鳴り、ソーヤーがベッドから落ちている。慌てる二人。ジャックは、ケイトを探しに行き、ソーヤーを一人にした理由を聞く。馬を見たことと、ソーヤーの言葉に動揺しているケイトは、この島は異常だといって珍しく弱気になる。そんなケイトを「大丈夫」といって抱きしめるジャック。その言葉に促されるように、ケイトはジャックにキスをする。しかし、我にかえると逃げるように去ってしまう。戸惑うジャック。ケイトの本心は?

ハッチに戻ったケイトは、ソーヤーに向かって話し始める。自分の中に父が存在していて、ソーヤーにも同じものを見てしまい、ぞっとすると。すると、ソーヤーが「うれしいことをいってくれる」といって、目をさます。元気になったようで一安心です(^^)。二段ベッドを見て、救助されたと思っているソーヤーに、ちょっと笑う。ケイトの肩を借りて外に出たソーヤーは、ジャングルを見て納得。ケイトにもソーヤーにも笑みが戻ったのが嬉しいです。そして、ソーヤーが驚いている先を見ると、またあの馬がいる。知ってる馬かと問うソーヤーに「ええ」と答えるケイト。ケイトは、ソーヤーにも馬が見えたことで、幻影ではなく現実にいる馬だと安心したのだろうか。でも、馬は何を意味するのだろう?

ハッチでは、マイケルがロックからボタンを押すシフトのことなどを聞くが、半信半疑の様子。しかし、エコーはロックの話をじっと聞いている。それから、見せたいものがあるといって聖書を渡す。その中には、あのダーマのフィルムが入っていた。島の反対側に似た場所があったといって。そのフィルムをつなぐロックは、分かれていたものが一つになったと喜ぶが、エコーは「偶然と運命は別」と素っ気ない返事。旧約聖書のことを語るエコーは宗教関係者かもしれない。

エコーがもってきたフィルムでは、コンピューターをコード入力以外には、絶対使ってはならない、とんでもないことが起きると説明している。なんだか胡散臭いと私は思う。だって、その部分がカットされていたわけだから。

そんな事情を知らないマイケルは、コンピューターに「ハロー」という文字を見つける。「ハロー」と返事をしたマイケルは、やがて、「パパ?」という文字を見て驚く。本当にウォルトからのメッセージだったのだろうか。アザーズのワナかもしれない。

ジャックは、アナにテキーラを渡す。アナにも、ジャックが初めて空港のバーで会ったときのような笑みが戻る。ジャックには心を開きそうなアナだった。
by mint-de | 2007-09-21 11:33 | 海外ドラマ(LOST)