「LOST」 44~46話

(2-19)  「救済の地」 

今回は、「救いは人それぞれ」というエコーの言葉が心に残ったエピソード。
ローズは、病気で余命は1年くらいといわれていたらしい。ローズ自身は、その運命を受け入れ、残された日々を大切に生きようとしていたようだが、バーナードは違った。一縷の望みにすがったのだ。結果的には、この島に飛行機が墜落したことで、ローズには奇跡がもたらされた。ロックが歩けるようになったのも、やはり、この島の不思議な力だったようだ。

フラッシュバックは、バーナードとローズの出会いから新婚旅行まで。雪で動けなくなったローズの車を、バーナードが助けてやったことから交際が始まり、知り合って5か月でバーナードがプロポーズ。お互い、一目ぼれのような感じだったらしい。ローズの命が長くないことを知っても、バーナードの気持ちに変わりはなかった。そして、新婚旅行でやってきたのがオーストラリア。

バーナードは、ローズに内緒で、信仰治療師に会いにきたのだ。ローズは、その必要がないといってもバーナードが納得しないことを知り、治療師に会うことにする。その治療師がいうには、地球にはエネルギー・スポットがあって、そのエネルギーを利用することで病気を治せることもあるとか。でも、残念ながらこの場所のエネルギーはローズには合わないという。ただ、ほかの場所なら合うかもしれないと意味深な言葉を残す。

ローズは落胆もせず、バーナードには治ったということにしたらしい。歯医者のバーナードが、こういう治療師に治療を頼むなんておかしい気もするが、それだけバーナードの愛が強いということか。でも、ローズにしてみれば、こういうことに時間を費やすのは徒労感を深めるだけだと思う。それぞれ、救いの求め方が違ったということなのだろう。

バーナードは、島のビーチでダーマの食料を有難がっているだけではなく、何か行動を起こすことを提案する。また飛行機がくることを期待したようだが、何故、食料を投下しただけで助けにこないのか、疑問を持つ者がいないのが不思議(笑)。

バーナードは、衛星にとらえられるくらい巨大な文字をビーチに描けば、救助がくるかもしれないという。何人かはその提案にのるが、1キロ先から大きな石を運ぶという話になって、だんだん協力者がいなくなってしまう。バーナードの案に、ない希望をもたせるのはよくないと否定的だったローズは、そんなバーナードに話をする。

治療師のところで治ったといったのが嘘だったこと、でも、この島にいることで、病気を感じられなくなったこと、この島にいることが自分の救いになるということを。それを聞いて、バーナードは、この島からでていくことより、いることを選択したようだが、普通の人間だったら、やはり出ていくことを考えて当然だろう。私は、バーナードさんより、何もしようとしないみんなに疑問をもつ。そして、ローズが、ロックが車いすを使っていたことを知っていて、島の不思議な力にも気付いていたということに、驚いた。

ジャックは、偽ヘンリーが話した人質交換を実際に試してみようと、ケイトと一緒に出かけていく。偽ヘンリーはウォルトを絶対渡さないという。何故? そして、アザーズとの境界線で話をしようとしたジャックたちの前に、投げ出されたもの。それは、マイケルだった。
マイケルが交換の人員ということなのだろうか?
ウォルトを探しにいったマイケルは、ジャックたちの所へ戻ることを望むだろうか?


(2-20) 「一丁の銃」

マイケルが…! こんなラストは悲しい。きっとウォルトと交換で、アザーズから何かを命じられたのだろう。「すまない」といってアナに銃を向けることではなく、みんなに相談して、いい方法を探せばよかったのに。一人でウォルトを探しにいった時点で、ジャックたちとは縁が切れてしまったのかもしれない。

フラッシュバックは、アナ・ルシア。自分とお腹の子を撃った男を、自分の銃で始末したアナは、それを知った母のもとから去り、空港で搭乗者に金属探知機をあてる仕事につく。アナが空港のバーで飲んでいるときに話しかけてきたのは、なんとジャックの父だった。息子に告発された父と、人を殺したことを母に知られている娘。ジャックの父は、アナに共通点を見出したのか、オーストラリアに行くのでアナに護衛を頼みたいという。ジャックの父は、寂しさからアナに声をかけたようだ。

ジャックの父がオーストラリアに行った目的は、自分の娘に会うため。隠し子だとしたらジャックには妹がいるということになる。結局、その娘には会えず、門前払いをくらう。どん底の気分をさらに堕とそうと、父はもっと情けない気分になろうとアナを誘う。本当に情けない男。アナは、そのときになって自分の間違いに気付いた。母のもとへ帰ることに決め、815便に乗ると母に電話をする。しかし、その飛行機は墜落し、母は二度と娘には会えない結末になった。

ハッチでは、偽ヘンリーが突然アナの首を絞める。どうなるのかと思ったら、ロックが止めてくれた。ロックは、自分を助けてくれたのに、アナになぜそんなことをするのかと偽ヘンリーに聞くと、偽ヘンリーは、ロックはいい人だからという。そして、本当はロックを連れにきたのだという。ちょっと作り話っぽい。

ジャックとケイトが戻り、マイケルをベッドに。気がついたマイケルは、アザーズは、ボロを着て裸足でキャンパス地のテントに住んでいる、そして、女と老人ばかりと、ウソっぽい話をする。ほかにハッチもあるといっていたから、クレアが連れていかれたところと違う施設があるということだろう。だとしたら、粗末な生活ぶりは信じがたい。マイケルは完全に、ジャックたちをそこへ導こうとしているようだ。何も知らずに、マイケルを信じて、ソーヤーから銃を取り返そうとしているジャックが、ものすごく心配だ。

ハッチで留守番をしていたアナは、偽ヘンリーを撃とうとするが、シャノンを撃ってから心境に変化が起こったのか撃つことができない。それを知ったマイケルは自分が撃ってやるという。しかし、銃をもったマイケルが銃を向けた先はアナだった。そして、そこへ運悪くやって来たリビー。リビーも撃ったマイケルは、偽ヘンリーの前で自分を撃つ。きっと偽ヘンリーを無傷で帰せとかいわれたのだろう。すべてはウォルトのためなのだろう。彼らのために二人の命が奪われてしまった。今回のラストはとても後味が悪い。


(2-21) 「死者の伝言」

リビーは死んではいなかった。気が気ではないマイケル。リビーは、瀕死の状態で、マイケルという一言だけをいって、息絶える。マイケルが撃ったといえればよかったのに…。
マイケルは、自分を傷つけてまでヘンリーを逃がしたのだから、絶対、何か命令されてきたと思う。マイケルがこれから何をするのかが問題だ。

エコーは夢を見る。アナがジョンを助けてといい、弟のイェミはハッチの中だ。許しをこうエコーに、イェミは「この仕事は重要だ。続けなければならない」という。さらに、「ジョンを助けて、?マークを見つけろ」「斧を持て。障害があってもやり遂げろ」と謎の言葉を残す。目覚めたエコーは、ロックを探しにハッチへ。そこで、エコーはアナの死を知る。夢にでてきたアナは体から血を流していた。エコーの夢はただの夢ではなく、何かの暗示なのだと確信するエコー。私にはわけがわからなかったが、エコーにとってこの島に墜落したことが、すでに一つの啓示だったのだ。

シドニーで神父として働いていたエコーは、アメリカ旅行の前に、川で溺れた娘が生き返った件で調査を命じられる。娘の母親は、この奇跡をバチカンに知らせたいと喜んでいたが、実際は、川で低体温に陥った娘を死んだものと誤解しただけで、検視中に生きていることがわかった事件だった。娘の家を訪ねたエコーは、霊能師の父親から、「私は詐欺師だ、奇跡などない。妻は私を困らせたいだけ」といわれる。エコーに何かいいたそうだった娘は、アメリカに出発するエコーを追って、空港にやってくる。そこで、その娘は信じられない言葉を口にする。生死のさかいで、イェミからの伝言を預かった。もうじき兄さんに会える、兄さんを信じていると。

墜落した小型機とイェミを見つけたことから、エコーは奇跡を信じ、夢の暗示も信じようとしたのだろう。エコーは、逃げたヘンリーを追う仕事を引き受け、ロックを誘う。でも、エコーの目的はヘンリーを追うことではなく、「ジョンを助けて、?マークを見つける」こと。

何も知らないロックは、はじめは協力的ではなかったが、「夢にしたがったことはないのか?」とエコーにいわれて、相通じるものを感じたのか、一緒に行動することに。そして、小型機の墜落地点で、不思議なことに、今度はロックの夢にイェミが現れる。その夢にしたがって崖を登ったエコーは、遂に?マークを見つける。そこは、塩がまかれて草が生えないようになっていて、?マークが現れていた。上空からわかるように何かの目印になっていたのだ。そこで、下に何かがあるとわかった二人は、ハッチの扉を見つける。エコーの斧が役に立ち、前と違ってハッチは簡単に開く。

ハッチの中には、何台もテレビがあり、スイッチをいれると、何と、ジャックたちの姿が映し出される。このハッチは、ジャックたちがいるハッチを監視するハッチだったようだ。本棚から見つけたダーマのビデオを見る二人。あのナマステおじさんがいうには、これはオリエンテーションのステージ5で、ここは監視基地。参加者は、ただ映像を見て、彼らを監視して、記録すればよい。彼らが知っているかどうかは問題ではない。彼らは職務を至上命令だと思っていると、意味不明なことを述べている。

あのデズモンドがボタンを押していたのも、この実験の延長線上の行為だったのかもしれない。何かがあって、実験の終了を知らないまま時が過ぎていったのかも…。ロックはすっかり興ざめしたみたいだったが、エコーは、ボタン押しが重要な行為であると説く。ロックは、ボタン押しはジョークだ、自分の惨めな人生みたいに意味がないといっても、エコーの熱意は変わらない。エコーにとっては運命の場所だったかもしれないが、そのことと、ボタン押しに意味があるというのは結びつかないけれど、「障害があってもやり遂げろ」というイェミの言葉に、エコーは意味があると信じたいようだ。

私は、ためされているという言葉は、あたっているかもしれないと思う。今もどこかで、監視カメラを見ている人たちがいるのだろうか?
by mint-de | 2007-09-21 13:24 | 海外ドラマ(LOST)

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