「LOST」 47~49話

(2-22) 「隠された取引」

やはりマイケルは、アザーズから「仕事」を命じられていた。ウォルトと引き換えに、ヘンリーを逃がし、仲間を4人連れてこいという。ウォルトを救うために、仲間を2人殺し、ほかの仲間を引き渡す。わが子のために、そこまでする親はどれだけいるだろう? 私はそんな選択は嫌だな。事情を話して、いい方法を考えたい。

フラッシュバックは、マイケルが13日前にウォルトを捜すためにハッチから出ていき、アザーズに捕まり「仕事」を命じられるまで。ハッチにいたマイケルが、コンピューターの画面にウォルトのメッセージを見たのは、偶然ではなかったのだ。きっと監視カメラで、マイケルが座るのを待っていたのだろう。マイケルは、向こうのエサに飛びついてしまったのだ。

マイケルがジャングルに行くと、待ってましたとばかりに、マイケルを捕らえるアザーズのあのひげおじさん。そして、ジャックたちがマイケルを追って、ケイトが捕らえられたとき、マイケルはすぐそこにいたのだ。アザーズでちょっとだけ安心できるのは、ダニエルの娘らしいアレックスが、クレアを心配していてアザーズに洗脳されてしまっていなさそうなこと。

捕らえられたマイケルは、いろいろ質問される。興味深いのは、ウォルトがいそうにないところに現れたことはなかったかという質問。シャノンが見た亡霊のようなウォルトのことをいっているのだろうか? ウォルトを一生懸命捜しているわりには、知らないことが多いと、皮肉をいわれてしまうマイケル。そして、ウォルトと少しだけ会うことを許される。ウォルトは、「テストされてる」、あの貧相なテントのことをいっているのか、「見せかけだ」という。あれだけのハッチをもっているのだから、あのキャンプ場のような場所は「いったい何?」という感じではある。

マイケルは、ヘンリーを逃がし仲間を4人連れてきたら、ウォルトを自由にしてやるといわれる。ジャック、ケイト、ソーヤー、ハーリー、この4人だけ。ジャックは医者だから、役に立ちそうだけれど、あとの3人が何故必要なのかは、ものすごくナゾ。

エコーがハッチに戻ってくる。エコーはすっかり夢のなかのイェミの言葉に洗脳され、教会をつくるより、ボタン押しが神聖な仕事だと信じ込んでしまった。血をふき取っているマイケルに、まるで殺した事情を知っているかのように、昔の話として、自分が殺したものに地獄で会うのが一番怖いという話を聞かせる。

ジャックはマイケルの話を信じて、人数をまとめて出発しようとするが、マイケルは4人でいいという。私でさえ、その人数にこだわるマイケルをいぶかしく思うのに、ジャックはそんなことはないらしい。その点、サイードはさすがに修羅場をくぐっているせいか、マイケルの態度に疑問をもつ。自分の参加を拒否されたのに、握手までして了解したというサイード。多分、自分が不審に思ったのを悟られないために、そうしたのだろう。そして、サイードは、マイケルは怪しいとジャックに告げる。どうするか一晩考えるというサイード。いい案が浮かべばいいけれど。

チャーリーのもとへビンセントが駆けてくる。あのマリア像をくわえて。エコーがやめてしまった教会をつくりつづけようとしているチャーリーは、ビンセントが見つけたマリア像を海に投げ入れる。チャーリーにはもう「いらないもの」になったのだ。その様子を静かに見守るロックさん。

アナとリビーの葬儀が始まった。ハーリーとジャックの追悼の言葉を聞いていたサンが、ふと海を見ると、白い船が浮かんでいる。あの船は、何なのだろう?


(2-23) 「旅路の果て」 

突然、海に現れたヨットに乗っていたのは、デズモンドだった。酒をあおり、すっかりやけになっている。2週間半、フィジーを目指して航海していたのに、何故かこの島にたどり着くという。この海と島から逃れることはできないと絶望的になるデズモンド。磁力が影響して、この周辺から脱出できないという説はあり得るかも。

フラッシュバックはデズモンド。彼が何故世界一周レースに参加することになったのかという話。デズモンドは、ジャックとスタジアムで会った時には医者を目指していたと話していたが、その時は軍隊に入っていて、違反か何か罪になることをしたらしく、軍刑務所の刑期を終えて出所したところ。出所したデズモンドを迎えたのは、恋人の父親。その父親は、娘の相手としてデズモンドはふさわしくないと思っていて、デズモンドが恋人にずっと送っていた手紙の束を見せながら、娘と連絡をとらないことを条件に手切れ金を渡そうとする。デズモンドは自分の名誉を取り戻すために、父親の仕事である外洋レースに優勝して恋人を取り戻したいと思うようになったらしい。

ヨットを持っていないデズモンドが、ヨットを手に入れた話はあまりにも偶然すぎるし、そのヨットの持ち主の妻がリビー(本当の名はエリザベスだった)だったというのもなんだかなあという感じではあるけれど、とにかくそれでデズモンドは、レースに参加して嵐に遭い、この島の砂浜に倒れていたところをケルヴィンに助けられ、3年間のボタン押し生活が始まったということだ。

ハッチでは、ボタン押しに賛成・反対で、エコーとロックが殴りあいになる。ボタン押しの虚しさに気付いているロックは、デズモンドにボタン押しは心理的実験の一つだったと説明して、エコーのボタン押し阻止に協力をあおぐ。デズモンドもボタンを押さないとどうなるのかという話には興味をもったようで、ボタン押しに生きがいを感じていた二人には相通じるものがあるらしく、仲良くエコーをハッチの外に出すことに成功する。しかし、エコーは梯子から外に出て「検疫隔離」の扉を見つけてしまったので、また一騒動になりそうな気配。

サイードはデズモンドの船に運命を感じ、船を利用して先にアザーズの様子を見にいき、ジャックたちと後で合流する方法を考える。かなりアバウトな説明で、それで大丈夫か?と思ったけれど、ジャックは納得した様子。マイケルが怪しいことを話すのは危険なので、ケイトたちには言わないことにしたけれど、それってフェアじゃないと思う。

出発したジャックたちは、途中で、つけていたアザーズの一味と思える一人を撃ち殺してしまい、マイケルの動揺に乗じてジャックが真実を話せとマイケルに迫ると、そこでマイケルは、息子のためにしょうがなかったと、やっと謝る。マイケルの話に言葉もない3人。この時点で引き返すことはできないから、知らずについてきたケイト、ソーヤー、ハーリーは気の毒だ。疑いを持ちながらきたジャックと何も知らなかった3人。サイードが助けになるといいけれど。

サイード、ジン、サンが乗った船はアザーズの陣地へ近づいた。あの足だけの銅像が面白かった。上の部分がついていたらものすごく巨大なものだったに違いない。「ロード・オブ・ザ・リング」みたい(^^)。

ビーチとハッチだけのシーンには、ちょっと飽きていたので、海や島の周囲の風景は新鮮だった。そして、ジャックたちは予告を見る限りでは捕まってしまうみたい。サイードたちは役に立たなかったのか?


(2-24) 「破滅の刻」

結局、ボタン押しには意味があったらしい。電磁気などという物理用語は、まったくわからないけれど、あのハッチ周辺は特異な地質で、かなり強力な電磁気現象が起こるらしい。ボタンを押すことで、蓄積していたエネルギーを放出してバランスを保っていたようだ。

わかったことを整理すると、デズモンドは、ケルヴィンは病気で死んだといっていたが、自分が誤って殺していた(この島には殺人者がいっぱい!)。
ロックが見た絵は、ケルヴィンと一緒にいたラジンスキーが描いたものだった。何かを記憶していて描いたのだから、そのもとになったものは何なのだろう?
ケルヴィンは、このハッチの意味を知り、システムを停止する方法も知っていたが、終わりにする勇気がなくて、デズモンドに後を任せて逃げ出そうとしていた。

ハッチから追い出されたエコーは、ダイナマイトで扉を爆破させようとするが、扉はダイナマイトより強くて逆にエコーが吹き飛ばされてしまう。
デズモンドがケルヴィンを押し倒して殺してしまった日が、2004年の9月22日(私がブログを始めたのが2004年9月21日^^)。慌ててハッチに戻ったデズモンドは、ボタン押しに間に合わなかった。直後に、例の象形文字が現れ、地響きがしてハッチが揺れたが、その後入力したことで、またもとに復活した。その日が、ロックたちの乗った飛行機が墜落した日だと知ると、デズモンドは自分が飛行機を墜落させたと思い込み(飛行機はかなり前から針路をはずれていたので、押さなかったことが直接の原因ではないと思う。逆に磁力で墜落のショックを緩和できた、なんてことはないのかな)、やはり、ボタン押しには意味があると気付き、ボタンを押そうとしたが、エコーが無駄だといって、コンピューターを壊してしまう。

面白いと思ったのは、ザ・パールのハッチにいた人間の方が実験の対象であって、ここのハッチの仕事に意味があったというデズモンドの意見。ジャックたちが見つけた、捨てられた気送管と大量の用紙を見ると、デズモンドが正しいと思う。そして、絶望していたデズモンドに生き続ける気持ちを持たせたのが、やはり失意の底にあったロックで、ロックもまた、デズモンドが照らした光で救われたという話。

もう数字を入力できなくなったことで、デズモンドはケルヴィンが持っていたシステム停止の鍵を使うことを決意する。入力しなかったことで、ハッチが揺れ、すべてのものが引っ張られ、飛ぶ様子を見たロックは、そのときになって、自分の間違いに気付く。いつかどこかで会おうとロックにいって、停止場所へ行くデズモンド。エコーは、チャーリーに助けられながらも、ロックを救おうと戻っていく。エコーはやはり神父さんなのだった。

サイードは、マイケルから聞いたテントの場所へ着いたものの、そこには誰もいなかった。最初から騙すつもりだったのか、用がなくなって引き払ったのかわからないけれど、サイードが着いた場所は、ジャックたちが歩いていた場所からは随分遠かった。

結局、サイードは助けにはならなかった。ソーヤーがサイードの黒い煙に気がついたとき、4人はアザーズに捕らわれてしまう。ちょっとだけホッとしたのは、ハーリーの役目がただのメッセンジャーだったこと。マイケルはウォルトを取り戻したけれど、はたしてどこまで脱出できるのかは疑問だ。こんな形でこの島から脱出したとしても、後悔しまくりの人生だと思う。

デズモンドがシステムを停止させた後、島では異変が起こる。クレアの言葉でいうと、変な音がして空が紫色になった。ラストの寒そうなところで、電磁気異常探知をデズモンドの恋人に知らせたのは変装したジャック(笑)。

あの恋人はデズモンドを捜すために、電磁気の異常地点を探していたということ?
どうしてそんなことがわかるのだろうか? 
ハッチがなくなったら、あの周辺の電磁気はどうなってしまうのだろう?
シャワーやベッドや食料倉庫はもったいなかったけれど、108分ごとのボタン押しから解放されたのはよかったと思う。
by mint-de | 2007-09-21 13:27 | 海外ドラマ(LOST)

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