「LOST」 56~58話

(3-7) 「偽りの場所」

フラッシュバックはジュリエット。やっと、彼女がここにいる理由がわかった。研究をするために請われてというか、強引に連れてこられたような事情があった。彼女も被害者だったのだ。

不妊治療医のジュリエットは、マイアミの大学の研究室で元夫のエドマンドと一緒に仕事をしていたようだ。ジュリエットは、姉のレイチェルを妊娠させるために、開発中の試験薬をラボから盗んでいたが、エドマンドにばれてしまう。エドマンドはジュリエットに実験に組ませろという。ジュリエットのやっていることは倫理面で問題があるけれど、自分は名声があるからその研究は認められると、脅しともとれる発言をする。

ジュリエットがオスのネズミの妊娠を成功させたことが、ある会社に興味を抱かせたらしく、そこからアルバート博士がやってきて、20代なのに子宮内膜が老化した女性の写真を見せ、ジュリエットに研究のリーダーになって、その病気を解明してほしいという。しかし、ジュリエットは、エドマンドが許してくれないからといって、その申し出を断る。エドマンドがバスにでもひかれて、いなくなれば別だけれどなんていってしまう。この言葉が、あとで現実になってしまうけれど、普通、そんなことをいうかなあ?

レイチェルが妊娠した。病気(多分がん)のレイチェルは、子どものことを考えることで元気にならなくちゃと、姉妹二人で喜ぶ。ジュリエットはエドマンドにその報告をするが、その直後、エドマンドはバスにひかれてしまう。遺体安置所で泣き続けるジュリエットの前に、アルバートが現れる。こんな場所で、半年間だからお姉さんが出産する前には帰れる、ぜひ来てほしいというアルバート。一緒にいるのがイーサンだから、この会社がダーマの関連だったわけだ。それにしても、ジュリエットを引き抜くために、エドマンドを殺してしまうなんて本当に恐っろしい集団です。そして、ポートランド郊外にあるとかいいながら、こんな島に連れてこられてしまったジュリエット。レイチェルはどうなったんだろう?

ケイトとソーヤーはダニーたちを殴り、走り出す。ジャックは手術を中断するが、ジュリエットが二人を連れ戻せ、殺してもいいというのを聞いて、ベンを事故にみせかけて殺せといったくせにと怒る。なんと、ベンはそれを聞いていた。麻酔が切れたらしい。とんでもなく痛いと思うけれど、そういうことにつっこんでいると話がすすまないので、そのへんは無視する(^^)。ベンはジュリエットと二人きりで話をさせてくれという。どういう話かわからないけれど、出てきたジュリエットは、二人の脱出を助けるから、ベンの手術を続けてほしいと頼む。

ケイトとソーヤーはビーチにたどりつくが、ダニーたちが追いかけてくる。慌ててまた走り出すが、ソーヤーの銃弾がなくなって危機一髪のところを救ってくれたのがアレックス。アレックスはボートがあるから助けてあげるかわりに、恋人のカールを救ってほしいという。3人でカールを連れ戻しにいくが、そこは洗脳をするための施設のようで、カールは椅子に座らされて派手な映像とやかましい音楽の中にいた。ケイトはウンザリしていたけれど、ソーヤーは興味深げだった。何故?

カールをボートに乗せ、出発しようとしたそのときに、ダニーがやってくる。銃を向けるダニー。そのダニーを撃ってしまうジュリエット。ジュリエットは、アレックスも行ってしまうとベンがカールを殺しにいくといって、アレックスを引き止める。ここでは、子どもはベンのことをお父さんというように教え込まれているのか、アレックスの父親はベンということになっている。それを知ったら、ダニエルは怒りまくるだろうなあ。早く母と子を再会させてあげたいな。

ケイトは無線でジャックと話をする。墜落した日に話したミスをした手術の話だ。五つ数えたら怖くなくなり、少女の手術を成功させたという話。ジャックもベンの手術は不安だったのだ。ケイトの言葉を聞きながら、ベンの手術を成功させるジャック。そして、ケイトには自分を助けに戻るなといって、無線を切らせる。ジャックはどうなるのだろう?
ケイトたちのボートを見送るアレックスとジュリエット。二人ともここにはいたくないのに…。

手術のあとで、ジャックはジュリエットに、ベンは何といったのかと聞く。ジュリエットは、自分は3年と2か月と28日、この島にいる。ベンの手術が成功したら帰してくれるといったと話す。半年のはずできたのに、どうしてこうなってしまったのだろう?

ジャックが、島から出られるなら、どうしてベンは病院に行かないのかとトムに聞いたとき、「空が紫色になってから」といいかけていたから、ボタン押しをやめたあとのことをいっていると思うけれど、ジャックたちが捕まったのはその前だから、そのへんが意味不明。とにかく今は、いろんなことに支障をきたしているようだ。やたらベンは、故郷に帰してあげるといっているけれど、帰れなくなってしまっているのではないだろうか?


(3-8) 「軌道」 

ソーヤーのテントを漁るチャーリーと、そんなことをしてはイケナイといっているハーリーのもとへデズモンドがやってきて、ロックが呼んでいるという。ロックはエコーの死を伝え、島が殺した、島は君らの反応を見るので冷静でいてほしいという。チャーリーは信じがたい表情だったが、デズモンドがいきなり走り出したので、みんなは驚いてその後を追う。

何事かと思ったら、デズモンドはビーチで服を脱ぎ海の中へ。そして溺れているクレアを助ける。クレアのことなら自分が世話をしたいチャーリーは、デズモンドに代わろうとするが、君はいいからといってチャーリーを押し戻すデズモンド。チャーリーは、そういうデズモンドの態度が気に入らないし、1キロも離れていたのに、何故溺れていることがわかったのか不審に思う。ハーリーは、デズモンドには未来が見えるというが、未来がわかるヤツがどうしてこんな島にいるんだと言い返すチャーリー。ごもっともです、チャーリーくん。デズモンドの秘密を暴いてやるといきまくチャーリーに、それもわかるかもなんていうハーリーは、いたって冷静。ハーリーは、数字のことがあるから不思議なことが起こってもたいして気にならないのかもしれない。

デズモンドを酔わせて、どうしてクレアのことがわかったのか聞き出そうとするチャーリーとハーリー。最初は酒を断ったデズモンドだったが、マカッチェンのボトルを見ると、笑いながらボトルごと飲みまくる。酔ったところで、チャーリーはどうしてクレアの危機がわかったのか尋ねるが、デズモンドは正直に答えずにその場を去ろうとする。その態度に腹を立てたチャーリーは、臆病者と罵るが、その言葉に怒るデズモンド。デズモンドはあの鍵を回したあとで何が起きたか知らないくせにと、チャーリーを襲いながら叫ぶのだった。

デズモンドがボタン押しをやめて、鍵を回したあとで起こったことは、どういう意味をもつのかはよくわからない。この島にいる人間には、過去のしこりが幻となって現れることがあるので、ボタン押しをやめたことやペニー(ペネロピ)と別れたことが、大きな悔いとしてデズモンドの心に残っていて、その気持ちが不思議なデジャブな夢として現れたのか、未来を予知する能力が突然身についてしまったのか、大いなるナゾなのだった。

ハッチが爆発したあとでデズモンドが気がつくと、そこはロンドンの自分の部屋だった。ペニーがいるけれど、デズモンドにはハッチの記憶が断片として残っている。過去へタイムトラベルしているような気分。デズモンドは、ペニーの父親の会社を訪れペニーとの結婚の許しをこうが、父親は、海軍の名提督の名を冠した酒、マカッチェンを飲みながら、デズモンドがこの酒を飲むのは提督への冒涜であり、ペニーには価しない男だといってデズモンドを追い払う。この父親の尊大さは鼻持ちならないが、いきなり娘と結婚したいといいにくるデズモンドもデズモンド。怒り心頭のデズモンドが会社からでてくると、ギターを弾いているチャーリーがいた。

過去のチャーリーはデズモンドを知らないが、デズモンドは知っている。この不思議な体験を友人の物理学者に話しても、デズモンドが予想したようにサッカーの試合が進行しなかったせいで、信じてもらえない。自信喪失したデズモンドだったが、ペニーにあなたはいい人だといわれ元気を取り戻し、結婚指輪を買いにいく。しかし、そこの店員に意外な話をされる。

その店員は、指輪を買おうとしたデズモンドに、あなたは買わないというのだ。ペニーは結婚しない、デズモンドがヨットにのって島にいくのは運命であり、選択ではないといわれる。そして、先のことがわかる店員は、目の前で死んだ男に、その男に警告したとしても、いつかは死ぬ、宇宙は軌道を修正する術を知っているというのだった。これは、デズモンドの夢のような気もするけれど、どうなのだろう?それでも、選択してみせるといって、指輪をもってペニーと会うデズモンド。声をかけてきた写真屋に二人の写真をとってもらう。マリーナを背景にしたあの写真だ。すぐに出来上がったその写真を見ながら、無理だとつぶやくデズモンド。仕事のない自分はペニーを養えない。その話をすると、ペニーは別れたいのなら私のせいにはせず、自分のことを臆病者だと認めろという。臆病者発言に切れたのは、このせいだったのだ。

指輪を川に投げたデズモンドはパブにいく。そして、自分が覚えているサッカーの試合が、この日だったことに気づく。まだ戻れる、今度はうまくやると席を立ったデズモンドは、客が振り回したバッドが頭に当たって倒れてしまう。このことはわかっていたのに、自分が当てられることはわかっていなかったらしい。断片的に覚えていたり未来が見えるのも、困りものである(笑)

そして、気がついたら森の中に裸で倒れていたということだ。言い過ぎたと謝るチャーリーに君はいいヤツだというデズモンド。そして、カギを回してから人生の断片がフラッシュとなって現れ止まらないのだと、チャーリーに話すのだった。そして、クレアを助けていたデズモンドの行為はクレアのためではなく、チャーリーのためだったというのだ。
なんと、クレアを助けようとしてチャーリーは死ぬ運命にあるらしい。
デズモンドはあの店員の言葉を繰り返す。宇宙は軌道を修正する、いつもチャーリーを助けることはできないと。

ビックリです! チャーリーは、本当にそういう運命なのだろうか? なんとか変える方法を見つけてほしいものだ。


(3-9) 「裁きの時」

フラッシュバックはジャック。左腕にある入れ墨がいつ彫られ、どういう意味があるかということがわかった。ジャックは、一人旅でタイのプーケットに行ったとき、アチャラという女と知り合う。不思議な雰囲気の女で、自分にはある種の才能があるという。ジャックは、あるときアチャラの後をつけて彼女の仕事場に行く。そこは、入れ墨の店だったが、アチャラはただの入れ墨師ではなく、彼女には人の本来の姿が見える特別な能力があり、それを彫るのだという。

ジャックは、自分の本性を知りたいというが、アチャラは外の人にはいえない、いうと掟を破ることになると拒む。それでもアチャラは、ジャックが何者なのか教えてくれる。ジャックは「リーダーで偉大な人間。でもそれゆえに、寂しく、怯える」人だという。それって、今のジャックそのもの。アチャラには、その後のジャックがわかっていたのだろうか?
ジャックは彫ってもらったあとで、アチャラの仲間にボコボコ殴られ、国から出て行けといわれる。秘密の行為は、秘密のままにしておかなければ効力がないのかもしれないが、今回の話もなぞの多い話だった。そしてジャックは、その言葉を彫ってくれたとずっと思っていたが、本当は違っていたのだ。

ソーヤーとケイトは、カールを乗せてビーチをめざしていた。ケイトは、ジャックをおいてきたことが気になり、戻るといってしまうが、カールに戻ったら殺されるといわれ諦める。夜になったので、島に上陸してキャンプをする3人。カールの話によると、捕らわれていた島は作業場で、住んでいるのはこの島だという。誘拐された後部座席の人々は、ケイトたちよりいい環境で暮らしているらしい。もっとも自由はないので、それを「いい」というのは語弊があるけれど。

カールはアレックスを想い、泣いてしまう。ソーヤーは、もっとタフになれとカールを励ますが、アレックスを愛しているなら、その価値があるなら殺されようが帰れといってしまう。ケイトには戻るのはやめろといい、カールには帰れというソーヤー。カールは狙われているから、一緒にいないほうがいいと思ったらしい。アレックスとの約束を破ってしまって罪悪感はないのか?
あとでカールがいなくなったことを知ったケイトは、ベンはアレックスからカールを遠ざけておきたかったのだからその必要はなかったと、ソーヤーを責める。檻の中にいたときは仲良くやっていたけれど、だんだん険悪な雰囲気になっていく2人。ソーヤーはカリカリしているケイトに、自分と寝たことに罪悪感を覚えている、すべては同情心からだったと、ケイトの心を代弁する。こんな状態で、無事にビーチにたどりつけるか心配。

ジャックは、ベンに余計なことをした罰か、今度は檻に入れられてしまう。移動の途中で、手錠をはめられたジュリエットを見る。仲間を殺したので捕らえられたのだ。そのジュリエットは、ベンの縫合部が感染症を起こしているので診てほしいとジャックに頼みにくるが、ジャックはそれを断る。その後、入れ墨の中国語がわかるという保安官のような役割のイザベルがやってきて、ジャックをジュリエットの審問に連れていく。本当にジュリエットはベンを殺すように頼んだのかという問いに、ジャックは笑いながらそれは仲間を逃がすためにわざといったことだというが、信じてもらえない。

ジャックの檻に、今度はアレックスがやってくる。アレックスは、憎んで当然のベンをなぜ手術をして助けたのかと質問する。約束したからと答えるジャック。そして、ジュリエットが逃げようとしたケイトたちを狙った男を、殺したと聞かされたジャックは、ベンのところに行き、感染したところを切除し、経過をちゃんと監視する、その代わり、ジュリエットが処刑されないように減刑してほしいと頼む。

ジュリエットの刑は刻印の刑。ジュリエットの背中の傷痕に、アロエの葉っぱを塗ってやるジャック。ジャックは、故郷に帰すといったベンの約束を守らせようというが、ジュリエットは、この島が知られてしまったので、ベンが故郷(ホーム)と呼ぶ、もといた島にみんな戻るという。「故郷」ってそういう意味だったの? でも、相手に向かって故郷っていったら、相手の故郷のことをいうのが普通だけれど…。

島から出るとき、イザベルは、ジャックの入れ墨を見ながらこういうのだった。「彼は我らの中を歩むが仲間にあらず」
アチャラは事実を彫ってはいなかった。それでも掟を破ったことになるのだろうか?
そして、この言葉もまた今のジャックそのものだった。
by mint-de | 2007-09-21 13:37 | 海外ドラマ(LOST)

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