「LOST」 59~61話

(3-10) 「希望」

今回は緊張感がなくて、番外編みたいな内容だった。たまには、こういうのも悪くないかな。
ハーリーは島に墜落してからずっと恐怖感があり、リビーと一緒にいたときだけ心安らかだったが、今はそのリビーもいなくて打ちひしがれている。ハーリーが、同じように、デズモンドにそのうち死ぬといわれて落ち込んでいるチャーリーと話をしているとき、キーがぶらさがっている骸骨の腕をくわえたビンセントが駆けてくる。ハーリーはそのキーを見て、何かがひらめいたのか、ビンセントと共に駆け出す。

たどりついたところには、なんとダーママークがついた車が、横倒しになっていた。その車を見て、気分転換をしようとビーチのみんなを誘うけれど、みんなは乗り気じゃない。その車で島を脱出できれば話は別だろうけれど、どこが安全なのかわからない島をドライブしたってねえ。それに、ガソリンがなくなったらどうするの? 英語が理解できない、愛想笑いのジン一人を連れて、ハーリーは再び車の場所へ。ハーリーには、車に格別の思いがあったのだ。

フラッシュバックは、ハーリー。子ども時代、父に車のエンジンをかけろといわれたハーリーは、うまくいかなかったとき、父にこういわれた。信じればいいことがある、運は自分で切り開け。そういって、バイクででかけた父親は17年間も帰ってこなかった。

ハーリーは、宝くじで当たったお金で新しいチキンの店を開いたが、その店も開店早々、流れ星(?)が落下して焼けてしまう。クジに当たってから、自分のせいで、いろんな人が亡くなってしまうことに耐えられなくなり、すべてを処分して、あの数字の意味を知るためにオーストラリアへ行くことを決意する。呪われていると思い込んでいるハーリーを助けるために、母親は家を出ていた父を呼び戻す。あのお父さんは、お金があるから戻ってきたのか、息子が心配で戻ってきたのかはわからないけれど、インチキ占い師をハーリーに会わせたりする。
そんな父親にあきれながらも、いま島にいるハーリーが思い出したのが、オーストラリアに出かける前に、父がいった言葉だった。「オーストラリアにいっても呪いは解けない。いるのは希望だ。運は自分で切り開け」「帰ってきたら、カマロ(ハーリーが子ども時代にエンジンをかけられなかった車)を直そう」

ケイトとソーヤーがビーチにたどりついた。みんなは喜んで出迎える。自分のテントからなくなっているものに気付いたソーヤーは、ハーリーのもとへ。怒ろうとしたのに、帰還を喜ぶハーリーに抱きつかれ、おまけに車にビールがいっぱいあってご機嫌になる。ジンが思いついた、てこの原理で倒れている車を起こし、エンジンも大丈夫そうなので、ハーリーは、俄然、元気になる。ハーリーは、車がちゃんと動くか確かめるために、かなり傾斜のある野原を運転してみると宣言。そして、チャーリーを誘う。死ぬといわれたくらいで落ち込むな、一緒に車に乗って死ななければオレたちの勝ちだといって。

助手席に乗るチャーリー。ジンとソーヤーは心配しながらも車を押す。そして、ハーリーが父にいわれた言葉「呪いを解き、運を切り開く」と唱えながら運転すると、車は軽やかに岩を避け、野原にカーブを描いた。車はちゃんと動いたのだ。喜ぶジンとソーヤー、ビンセントも乗せて、ちょっとしたドライブ気分に浮かれる4人と一匹。

これで、ハーリーは呪われているという意識から、チャーリーは死ぬかもしれないという不安から脱け出すことができるのだろうか? まあ、絶望的な場所にいることは確かなので、開き直って、明るい気分で生きようとしたほうが、体には良さそうだと思いますが…。

一人で出かけたケイトの後をロックとサイードが追う。ケイトは、ジャックを救うためにダニエルに助けを求める。アレックスのことを聞いたなら、ダニエルも一緒に来てくれそうだ。そして、ロックとサイードも、アザーズの居場所は、エコーの杖が示してくれるといってケイトと行動を共にしてくれることになった。最強のメンバーだから、ジャックの奪回も成功しそうな気がする。


(3-11) 「コード77」

ビーチでは、先週のドライブに引き続き、今度は卓球台で気分転換をしようと和やかな雰囲気。ソーヤーは、自分のテントから物資を持っていかれたことが不満で、卓球の勝負で自分が勝ったらすべて返してくれと勝手なことをいう。元々は誰のものだったのという突っ込みを無視し、自信たっぷりなソーヤーは、万が一自分が負けたら「何でもする」なんていう。その言葉に、サンは「1週間あだ名禁止」と提案。そんなにあだ名が気になるなら、負けずに言い返して、ソーヤーがいえなくなるようにすればいいとか思うけれど、そういうことは思い浮かばないらしい。結局、ハーリーと対戦することになるが、ハーリーは滅茶苦茶卓球が上手かった。車を動かせたことで自信をつけたハーリーは、負けたソーヤーをいたわり、ケイトのことを気にしているソーヤーに、ロックやサイードがついているから大丈夫だと慰める。

サイードたちは、ジャックの居場所をめざして歩いていたが、サイードはエコーの杖の文字に半信半疑。疑問を口にするが、それしか方法がないと答えるロック。サイードが果物をとっているときに、何かの気配がする。なんと牛がいたのだ。そして牛が歩いていく先には、男と巨大なアンテナつきの家があった。男はパールのモニターで見たアイパッチの男。男の正体を探るために、サイードは丸腰で男と直接話すという。サイードはゆっくり歩きながら家に近づくが、そこで猫を見かける。その猫を見つめていた瞬間、敵と勘違いした男に腕を撃たれるが、一応わかってもらえてケイトとロックも家に入る(ダニエルは関係ないといって、川で待機)。

男の話によると、彼の名はミハイル・バクーニン。ダーマの最後の生き残り。ソ連の軍隊にいたが、冷戦終了後、善行がしたくなり、ダーマの「世界を救う」という新聞広告に応募した結果ここにいるらしい。ミハイルがどこまで真実を話したのかは謎だけれど、ミハイルの話をまとめると、ミハイルは11年前にやってきた。コンピュータが好きだったので、通信機器の担当になり、このステーション・フレーム(通信施設)に来た。前からいた「敵」との戦いになり、それは「粛清」と呼ばれたそうだが、ミハイルは戦いに加わらず、この土地で境界線を越えないことを条件に牛2頭と暮らすことを認められた。ケーブルは、地下経由で各基地へいき、海へ向かうケーブルもある。船を誘導するためのもので、潜水艇をもっていたという。普通の船ではなく、潜ってきたところがかなり怪しいな。ベンはこの潜水艇をどこかに隠しているのだろうか?今は役立たずの巨大なアンテナは、ダニエルが見た電波塔とも違っていたというから、もっと大きな通信施設があるということだろう。

サイードは、ミハイルはダーマの生き残りではなく、アザーズの一味だろうと推測。その後、その家の中で、サイードたちは、ミハイルと隠れていた黒人の女(ケイトたちが誘拐されたとき桟橋にいた女)と殴り合いになるが、ソーヤーとケイトはその女を捕まえたものの、パソコンのゲームに興じていたロックがミハイルに捕まってしまい、撃ち合い寸前の危機に。ミハイルは女を渡してくれればサヨナラだというが、その女とミハイルが突然ロシア語(?)で怒鳴りあいになり、サイードたちは混乱する。女の「やるのよ」といった言葉に反応して、その女を撃ってしまったミハイル。その女は、サイードたちを撃てといったのだと思うけれど、ミハイルは何故その女を殺したのだろう?

結局、サイードたちに捕まってしまうミハイル。ミハイルはジャックの居場所は教えないというけれど、サイードは家の中で見つけた地図を広げ、団体を収容できる設備がある場所を示し、訪ねる価値があると思わないかという。ダニエルは、もう場所がわかったのだからミハイルは必要ないというけれど、サイードは、オレの捕虜だ、処分は自分が決めるという。

ケイトとロックが家から出た後、その家が爆発する。ゲームに勝ったロックは、画面に現れたダーマの手動操作のキーを押してしまったのだ。本土との通信などは、アンテナが作動せずに通信不能と表示されたが、「敵が侵入」したさいの「コード7-7」は、しっかり作動してしまったのだ。でも、どうしてプラスチック爆弾で爆発させる必要があるのだろうか? ダーマのマニュアルなどが揃っていたので、かなり重要な施設だったということなのだろうか? それにしても、ロックはこういう結果になることを全然予想できなかったのだろうか?(?マークばっかりでスミマセン^^;)。私でさえ、やめたほうがいいと思ったのに! 中にあったお肉やダーマのファイルがもったいなかったなあ。

ミハイルは、自分はダーマの一員ではないけれど、話したことは本当だという。粛清後、島にやってきたと。それが真実なら、あの黒煙を出す島とダーマが戦い、そのダーマのあとをベンたちが引き継いだということなのだろうか? 

フラッシュバックはサイード。イラクを出て友人を裏切ることになる前の出来事らしい。パリのレストランでナジーフと名乗って働いていたサイードは、ある日、同じイラク人の男サミから、シェフが急に辞めたので倍の給料を払うから自分のところで働いてほしいと頼まれる。サミの店に出かけたサイードは、妻のアミラを紹介され握手をする。彼女の腕にはひどい火傷の跡があった。そのあとで暴行を受け監禁されるサイード。アミラは、サイードがイラクの防衛隊で尋問官をしていたときに、拷問をした女性だった。

サミの前では人違いだといって、拷問を認めなかったサイードだが、猫を抱いて一人で現れたアミラが、私に敬意を払って自分のしたことを認めてという言葉に、覚えている、すまないと涙ながらにわびるサイード。アミラの「許す」という言葉を聞いたサイードは、何故逃がすのかと尋ねる。その問いに、アミラはこう答えるのだった。「時に人は残酷になれる、でも私はそうはならない」と。自分が受けた残虐な行為を許すことで、人としてのプライドを保ち、そんな人間にならないという矜持が、彼女の生きる支えになったのだ。アミラの毅然とした態度は立派だった。アミラみたいに考えられたら、戦争なんて起きないと思う。
それにしてもサイードの過去って、つらすぎる…。


(3-12) 「海を渡って」

クレアのフラッシュバック。一番の驚きは、ジャックがアーロンのおじさんだったこと。クレアとジャックを異母兄妹にする意図がよくわからないので、ジャックのお父さんが、クレアの父親として登場したことにはちょっと違和感が…。

クレアは母親に対して反抗的な娘だったらしい。クレアは、運転する車の中で母親にひどい言葉を口にしたあとで、トラックと衝突。母親は、昏睡状態に陥る。機械によってかろうじて生きている状態になるが、内緒で病院代を出してくれていたのが、ジャックの父親。クレアは病室で、2歳のときに死んだと聞かされていた父親と初めて会う。突然現れた父親に、クレアは納得できない様子で、父親にも冷たい態度を取る。おまけに、父親が生命維持装置をとめなくとも、ほかに方法があるなどといいだしたので、クレアは怒り出す。娘の気持ちも聞かずに、一方的に母親を楽にさせようといいだす父親も父親だ。母親を死なせる気持ちのないクレアは、この父親とは二度と会わないことに決めた様子。普通、死んだはずの父親が生きていたら喜びそうだけれど、彼女はそういう人ではないらしい。数年後、妊娠したクレアは、自分を一人で育ててくれた母親に感謝しつつ、自分はお腹の子を養子に出すつもりだと眠り続ける母の横で話すのだった。今は、この母親の面倒は伯母が見ていることになるのかな。ジャックのお父さんが亡くなって、病院代はどうなっているのだろう?

チャーリーは、デズモンドの死ぬ運命にあるという言葉を気にしないでやっていくことに決め、クレアとピクニックをして楽しむつもりで、二人でビーチへ。ところが、そこへデズモンドがやってきて、チャーリーをイノシシ狩りへさそう。デズモンドは、チャーリーをいつも助けていられないといったものの、気にしている様子。多分、チャーリーは海の近くにいないほうがいいのだろう。こんな風に気にしているデズモンドも気の毒になる。

そのとき、海鳥が空を飛んでいるのを見たクレアは、「島をでられる」といいながら、ジンとサンのもとへ。クレアは、足輪のついた渡り鳥を捕まえて、足輪に伝言をつけることを思いついたのだ。でもねえ、その鳥が研究者のもとに戻るのはかなり先になるんじゃないのかな。あんまりうまくいくとは思えないけれど、ジンとサンは協力してくれて、網やえさをつくってくれる。鳥を捕まえようとしたそのとき、またまたデズモンドに邪魔をされる。デズモンドとチャーリーが話しているのを見たクレアは不審に思って、岩場を歩くデズモンドの後を追う。そして、まるでそこにいるのがわかっているようにしてデズモンドが見つけた鳥をもらいながら、クレアは、どうしてわかったのかと尋ねるのだった。デズモンドからチャーリーの話を聞いたクレアは、チャーリーに大丈夫、一緒に乗り越えようと励ますのだった。そして、鳥の足輪に、私たちは生きている、見捨てないでというメモをつけて、鳥を放す。鳥は飛び立ったけれど、はたしてそのメモはいつ人の目にふれるのだろうか?

ケイトたちは、ミハイルを連れて歩いていく。ミハイルの話によると、潜水艇は水中ビーコンがこわれていて、出るのはいいが戻れなくなるらしい。ケイトたちにとってはそれで十分だが、ミハイルたちにはよくないとか(こんな島にいたい人の気持ちはわっかりません)。そして、驚いたことにミハイルは3人の名前をフルネームで知っていて、ケイトたちには欠点があるからリストに載らなかった、自分たちを連れてきた人間は偉大な人間だというのだった(ベンではない)。ロックの脚が不自由だったことも知っていたのにビックリ!

ダニエルが見てといった先を見ると、ぐるりと不思議な柱が立っている。宿舎の回りを囲むセキュリティのようだ。そのまま通るわけにはいかないので逡巡していると、いきなりロックがミハイルを柱の向こうへ押しだした。すると、ミハイルは口から泡をふき血を流して死んでしまう。ケイトとサイードは殺すことはなかったと思っていたけれど、ロックは、人質になるより死を望んだ仲間(先週はよくわからなかったけれど、あの黒人女性は自分を撃てといったようだ)を撃ったミハイルなのだから、この結果に問題はないと思っている様子。その態度に、ロックの目的がジャックの救出のためだけではないと、サイードは疑問をもつ。おまけに、爆弾のことは知らなかったはずのロックのリュックには、その爆弾の一部が入っていた。何を考えているのか、ロックさん?

その境界線のように立っている柱は、音波砲フェンスとかいうもので、上を通るとセンサーが作動しないから、倒した木を使って柱の上を越え、向こう側にでることを考える4人。最初に行くといったケイトは勇敢です。もしかしたら失敗するかもしれないのに、ジャックのためという一途な思いがそうさせたのかも。なんとか、その関門を突破した4人の目に飛び込んできた光景、それは、なんと、楽しそうにボールの投げっこをしているジャック! 一体、ジャックに何が起こったのか?
by mint-de | 2007-09-21 13:40 | 海外ドラマ(LOST)

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