碧草の風

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『ブラック・アイス』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ2)

『ブラック・アイス』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

私は、この本を読んでボッシュ・シリーズのファンになった。
この『ブラック・アイス』では、自殺した刑事が残したメモ「おれは自分がなにものかわかった」という言葉が、重要な鍵になる。
そして、その刑事の腕の刺青には後光つきの悪魔が彫られていた。
メキシコの貧民街(パリオ)、「聖人と罪人」と呼ばれた地区で育った印だったのだ。
刑事は本当に自殺したのか? 刑事は聖人並みに潔白だったのか、それとも罪人だったのか? 
過去に固執し、過去の思い出に縛られていた男は、何を望んでいたのか?
ボッシュの父親への思いと、その刑事の父親への思いの違い。
別の事件の捜査にあたっていたボッシュは、メキシコへいく。そこには、パリオで英雄と崇められている麻薬業者がいた。その麻薬業者はいったい何者なのか? 
ナゾがナゾを呼び、ミステリーとしてとても読み応えがある。あと、闘牛のポスターや闘牛のシーン、ボッシュが実際に牛をかわすシーンがでてきて、闘牛もいい味付けになっている。メキシコと国境の町の乾いた土地の雰囲気も、この物語の寂寥感を深くしていると思う。
by mint-de | 2007-09-25 13:45 | 私の本棚 | Trackback
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