『ラスト・コヨーテ』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ4)

『ラスト・コヨーテ』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

上司に暴行をはたらき、強制休職処分になったボッシュが、母を殺した犯人の真相に迫る話。
全編、ボッシュの孤独な姿が痛切に響いてきて、深い寂寥感に包まれる。
丘陵地帯をうろつくコヨーテに自分の姿を重ね、自分のなすべき任務を果たそうとするボッシュ。
ボッシュの単独の「捜査」で、思わぬ人が犠牲になってしまう。さらに罪の意識にさいなまれるボッシュ。
ボッシュの内面を深く掘り下げたこの作品は、悲壮感に満ちている。そして、ボッシュの暗い過去に一つのピリオドが打たれるのだ。ボッシュを担当する精神分析医のイノーホスが、ボッシュに理解のある女性だったのが救いになっていると思う。
私は、このシリーズ、ロスの街を離れるシーンがある方が好きだ。ストーリーに幅が出てきて、ボッシュと一緒に旅をしている気分になる(^^)
ボッシュがジャスミンと出会うフロリダのシーンは明るい雰囲気で、ラストは海の輝きが見えるようだった。
シリーズの中でも大好きな作品だ。
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by mint-de | 2007-09-25 13:48 | 私の本棚 | Trackback

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