『トランク・ミュージック』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ5)

『トランク・ミュージック』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

強制ストレス休暇から復帰したボッシュは、窃盗課へ降格されたものの8か月後に殺人課に復帰する。今までの相棒であるエドガーに加えて、若くて賢い女性刑事ライダーと3人でチームを組むことに。新しい上司はボッシュに理解があり、ボッシュにとっては働きやすい環境になったようだ。

復帰後の初仕事で、ボッシュはハリウッド・ボウルを見下ろす崖の上に行く。車のトランクに残された射殺体は、トランク・ミュージックといわれるマフィアの仕業に思われた。しかし、事件は意外な展開を見せる。相変わらず二転三転するストーリーと追いつめられるボッシュにハラハラするが、今回は、忘れがたい女性、エレノアとの再会が待っている。

そして、第1作目『ナイトホークス』で印象的な場面を演出したエドワード・ホッパーのあの複製画「夜ふかしをする人々」を、エレノアの家で見たボッシュが、ずっと一人きりの男を自分だと思っていたが、二人連れのほうの男女を見て、違うように感じるのも暗示的だ。前4作に比べると、明るい雰囲気の作品になっている。
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by mint-de | 2007-09-25 13:50 | 私の本棚 | Trackback

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