元気な女たち 「フライド・グリーン・トマト」

「フライド・グリーン・トマト」  (1991年 アメリカ映画)

この映画は、私のお気に入り映画ベスト3のひとつだ。久し振りに見たけれど、何回見てもいい映画だと思う。
私が一番気に入っているのは「女性が元気」だということ。加えて、登場する4人の女性それぞれが、とても個性的で魅力的だ。友情と勇気が描かれ、そして生きる元気がでてくる映画である。

エヴリン(キャシー・ベイツ)は、夫とともに老人ホームにいるおばの面会に行く。そこでエヴリンは、ニニー(ジェシカ・タンディ)という老女に出会う。
ニニーは、エヴリンに50年ほど前の昔話を唐突に話し始める。最初は面食らって聞いていたエヴリンだったが、次第にニニーの話にひきこまれ、その話を聞くためにだけ、彼女のもとを訪れるようになる。

その昔話は、イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)とルース(メアリー・ルイーズ・パーカー)の友情の物語だった。
映画は、エヴリンとニニーの現代の話と、イジーとルースの過去の物語が交互に描かれる。

エヴリンは、倦怠期にある結婚生活をなんとかしようと努力するのだが、肝心の夫はそんなことに関心はない。
夫婦間の問題ばかり考えていたエヴリンだったが、ニニーの話を聞くにつれて、彼女の気持ちに変化が起きてくる。
ニニーはエヴリンに昔話をしながら、彼女を慰め、励ますようになる。このニニー役のジェシカ・タンディがとても魅力的だ。いつも笑顔を絶やさず、昔話に現実感を与えている。

昔話の舞台は、およそ50年前のアメリカ南部。兄の死から立ち直れないイジーと、そんなイジーを励ます兄の恋人だったルース。ふたりは、やがて固い友情で結ばれる。
人種問題も絡めながら、男勝りのイジーと物静かなルースふたりの、困難にぶつかりながらも前向きに生きる物語が語られる。

現代に生きるエヴリンが、昔話に刺激されて次第に強い女になっていくのが小気味よい。
物語には、人の気持ちを変える力があると思わせてくれる映画だ。

このタイトルのグリーントマトのフライは、南部の名物料理だそうで、熟すまえのトマトを薄切りにして、コーンミールや小麦粉などの粉でまぶして揚げるものらしい。一度食べてみたい。
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by mint-de | 2007-09-25 14:58 | シネマ(た~ほ) | Trackback

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