「インファナル・アフェア」の世界

「インファナル・アフェア」  (2002年香港映画)
「インファナル・アフェアⅡ 無間序曲」 「インファナル・アフェアⅢ 終曲無間」
                 (2003年 香港映画)

今頃ですが、この3部作を見ました。感動しました!
毎日新聞の映画評で「ディパーテッド」は、オリジナルを越えられないと書かれていたのと、リンクしていただいている方のブログの記事や、メールで3作すべて面白いと教えていただき、俄然見る気になって、一気見。これほど画面に釘付けになった映画は久し振り。

終始、スリリングな展開で、ラストに余韻をひきずる切なさ…。
暴力シーンがありながら、詩情にあふれた映像。
どうしようもないワルや非道な人間たちが描かれているのに、何故か登場人物一人ひとりに感情移入して見てしまう。

マフィアの息子に生まれながら、善人になりたいと警官を志望したヤン。
マフィアのボスの命令で警官になったラウ。
10年近くマフィアの潜入捜査官を続けるヤンは、警官の仕事に戻れない自分の立場に嫌気がさしてくるが、最後は警官としての職務をまっとうする。
ラウは警察の情報をボスに流し続けるが、昇進するに従い、マフィアの手下である自分を捨てたくなり、自分の地位を守ることに執着し始める。

2作目は、ヤンとラウの過去、3作目は、1作目の前後の話。順番からいうと、2→1→3だけれど、私は、この1→2→3だからこそ、2の話が生きてくると思っている。3は1・2に比べると緊迫感はなくなってしまうが、ヤンの幸せな時を見ることができて、満足。

1では、ヤンに対するやりきれなさでモヤモヤし、ラウを許せないと憤慨するけれど、3のラストのラウには、哀れみを感じてしまう。生き続けることで、苦しみから逃れることができないという話らしいが、本当はまっとうな警官として、善人でいたかったラウの本音も透けて見えてくる。

本当になりたい自分になれる人間もいれば、少しずつレールがずれて、違った方向にいってしまう人間もいる。もともと人間って、そんなに違いはないのかもしれない。
「ディパーテッド」も見にいくつもり。その時は、この「インファナル・アフェア」は忘れて、「ディパーテッド」の世界を楽しみたい。(2007年1月記)
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by mint-de | 2007-09-25 15:36 | シネマ(あ~そ) | Trackback

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