碧草の風

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思い出の湖

夏になると、クッタラ湖という湖を思い出す。その湖は、北海道の登別温泉からバスで30分くらいのところにあった。
周囲8キロのカルデラ湖で、摩周湖につぐ透明度を誇っていたわりには、知名度は低かった。

高校生の頃、友人とキャンプをし、卒業してからの数年間、そこでキャンプをするのが私達の夏の行事だった。
キャンプ場は、レイクハウスの対岸にあり、訪れる人があまりいなくて、いつもとても静かだった。私たちしかいないのではないかと思えるときがあり、ボートに乗ったり、泳いだり、まるで自分たちだけの湖のような気持ちで、その夏の日々を楽しんでいた。

ボートを漕いでいくと、湖に沈んでいる木々があまりにもよく見え、その幻想的な風景は、引き込まれそうで怖いくらいだった。
周囲の木々の緑が湖面に映え、エメラルド色に輝いていた湖。私は、その湖の美しさに、訪れるたびに感動していた。
ジンギスカンの肉や野菜の焼けるにおい、友人の笑顔、夏の青空。
もう何十年もその湖を訪れたことはない。

多分、あの神秘的な湖の美しさを、あの頃感動したように、味わうことはできないだろう。
でも、またいつかあの湖を訪れてみたい。そのとき私は、その湖を見て何を思うだろう。

(この記事を書いたあとで、湖に行く機会があった。11月下旬で夏とは随分違うイメージだった)

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by mint-de | 2007-09-27 14:54 | 記憶の鞄