病院とは…

奈良県の町立大淀病院で、重体になった妊婦が19もの病院に搬送を断られ、結局、搬送された病院で出産後に亡くなったというニュースは、本当にお気の毒で胸が痛む。医師の判断ミスで、助かったかもしれない命が失われてしまうなんて、遺族にとっては無念でたまらないことだろう。

私たちは、病気になったら、病院や医者を信じるしかない。けれど、こんな事件を聞くと、もしかしたら、とんでもない目にあうかもしれないと不安を抱きながら、治療を受けなくてはならない。そして、今回、つくづく思ったのが、医者も専門外だと役に立たないということ。それと、19もの病院が患者の受け入れを拒否したということに、憤りを覚える。命にかかわることなのに、ベッドが足りないということが理由になるのだろうか?病院が、リスクを負いたくないと言い出したら、私たちは、重い病気になったとき、どこにいけばいいのだろう?

病院が、患者を選ぶということを、つくづく思い知った。その病気に対応してくれるのではなく、対応できる病気じゃないとダメということは、当たり前のことなのだろうか? 病院で働く医師や看護師たちも、いい人ももちろんいるが、その働きぶりに疑問を感じる人もいる。私が今まで見たなかで、一番ひどいだと思ったのは、姉が亡くなるまで入院していた病院の看護師だ。もう何日ももたないといわれ、身体を自分で動かせなくなっていた姉に向かって、身体の向きを変えようとした看護師が、「自分で動かす気持ちになって」といったのである。私は、その言葉に唖然とした。もう死にそうな人間をいたわるのではなく、自分の仕事を早く片付けようとしているのが見え見えだった。そして、亡くなってから、「それほど苦しまなくてよかったですね」といったのである。「あなたに姉の苦しみの何がわかるのか?」と、怒鳴り返したい気持ちになった。

そんなこともあり、私にとって、病院はあまり感じのいい場所ではない。病院が好きなんていう人はいないだろうけれど…。(2006年10月記)
by mint-de | 2007-09-27 15:11 | 社会畑

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