友情と恋 「灯台守の恋」

「灯台守の恋」  (2005年 フランス映画)

カミーユは、島に住んでいた母が亡くなったので、家を売却するために島にやってくる。
そこで見つけた、母の死後に届いていた母宛ての封筒。その中には、アントワーヌ・カッサンディ著の「私の世界の果て」と題した本が入っていた。本には、父が働いていたジュマン灯台の写真があった。カミーユは、その本を読み、母の秘められた恋物語と父の深い愛情を知るのだった。

1960年代、灯台で働くために、閉鎖的で結束の固い島にやってきたアルジェリアの戦争帰還兵アントワーヌ。イヴォンのもとで仕事をすることになったアントワーヌは、次第に、イヴォンの妻マベに惹かれていく。アントワーヌとマベのひそやかな恋と、アントワーヌとイヴォンの友情。
島にいる限り、よそ者であり、イヴォンを裏切ることはできないと悟ったアントワーヌは、静かにその島を去る。
アントワーヌが去った後に妊娠したマベは女の子を生んだ。その子どもを溺愛したイヴォン。

叔母から、父イヴォンの深い愛情を聞かされたカミーユは、その家を売ることをやめにする。
そして、父とアントワーヌが働いていた、今は自動化されたジュマン灯台を訪れる。
そこには、父と本の著者アントワーヌが並んで写っている写真があった。
カミーユは、家族で過ごした家を残すことで、父の思いにこたえたいと思ったのかもしれない。それとも、叶わなかった母とアントワーヌの恋の思い出を残してやろうとしたのか…。

アントワーヌとマベの切ない恋と、いい人イヴォンとアントワーヌの友情。たとえ、アントワーヌとマベが一緒に逃げ出したとしても、二人は幸福にはなれなかっただろう。イヴォンの存在を、決して忘れることはできないのだから…。

しみじみとした余韻の残る、私好みの映画だった。
邦題だと、恋物語がメインのようだけれど、原題は「L' EQUIPIER」で、多分チームとかメンバーという意味なのだと思う。
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by mint-de | 2007-09-27 16:08 | シネマ(た~ほ) | Trackback

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