「Rain レイン」(DVD)

「Rain レイン」 
(2003年 アメリカ映画 日本劇場未公開 脚本・監督マイケル・メルディス)

ヴィム・ヴェンダースが製作総指揮した映画。
チェーホフの短編を基にした脚本による群像劇。
ジャズの音色で始まる、クリーヴランドの雨の3日間。
息子を突然亡くし、悲しみにくれながら仕事をするタクシー運転手。
お金が入るあてもないのに、嘘を並べて子どもからお金を借りる酒好きの老父。
辛い思い出より楽しい思い出が多ければ、満足な人生だと納得していたはずの夫は、妻がホームレスに食べ物を与えなかったことに拘り、伴侶の選択を誤ったと思いつめる。
客が工事代を払ってくれず、部屋代を払えなくなったタイル職人など、登場人物はすべて、悩みや悲しみを抱えている。
やりきれなさを誰かにぶつけたとしても、余計虚しさが増すこともある。
自分の悲しみと他人の悲しみを比べることはできない。誰だって、他人の痛みを想像することはできても、自分の痛みのようには感じることができないから。
彼らのそれぞれの「結果」は、彼ら自身にゆだねられている。
雨が恵みの雨になるか、無慈悲な雨になるかは、人それぞれだ。
雨は、自然の前では無力な人間であるということを教えてくれる。
ジャズの調べが、余韻を残して、雨があがった。
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by mint-de | 2008-03-18 14:10 | シネマ(ま~わ) | Trackback

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