碧草の風

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ふだんもっとも会えない誰か

独りで旅をするときは、ひとは、ふだんもっとも会えない誰かに会いにゆくのだ。

ふだんもっとも会えない誰かというのは、じぶんだ。

雨あがりの、冬の薄暮の、人影のない砂丘でわたしが会ったのは、

水平線の高い冬の日本海を見ていたもう一人のわたしだった。

  (長田弘 『人生の特別な一瞬』 晶文社・「冬の砂丘」から)



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by mint-de | 2008-04-13 07:08 | 詩と言葉から