八木重吉の詩から④ 「はらへたまってゆく かなしみ」


かなしみは しずかに たまってくる
しみじみと そして なみなみと
たまりにたまってくる わたしのかなしみは
ひそかに だがつよく 透きとおってゆく

こうして わたしは 痴人のごとく
さいげんもなく かなしみを たべている
いずくへとても ゆくところもないゆえ
のこりなく かなしみは はらへたまってゆく


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by mint-de | 2008-05-28 16:06 | 詩と言葉から

見たり聞いたり、日々思うことをあれこれと…


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