「おなじ月の下で」 (2007年 メキシコ・アメリカ映画)

2週間ほど前になるけれど、「スペイン・ラテンアメリカ映画祭」で、メキシコ人の女性監督パトリシア・リヘンの「おなじ月の下で」という映画を見てきた。

息子を育てるためにメキシコからアメリカに渡り、不法労働者として働く母親と、その母親に会うために、一人国境を越える息子の話。
9歳のカルトーリスは、この4年間、祖母と暮らしている。アメリカにいった母親と、週に1回公衆電話で話すのが唯一の楽しみ。4年間も会っていないので母への思いは募るばかり。そんなカルトーリスは、祖母が亡くなった日に、アメリカの母親に会いにいく決意をする。
その後は、少年の愛と冒険のロードムービーとなる。

とにかく、会う人みんなが優しい。アメリカの移民局の人間が聞いたら怒りそうな、不法労働者への応援歌も流れてくる。不法移民とか不法労働者を扱ってはいるけれど、あくまでも前向きに捉えて、それでもたくましく生きていってほしいという願いがこめられたような作品だ。あまりにもうまくいきすぎて、物足りない面もあるけれど、その陽気なパワーはよかったと思う。

母親が、アメリカで合法的に暮らすために結婚を選ぼうとして、自分のすべきことに気づいたところもよかった。お金のためにアメリカに来たけれど、たとえ貧しくても子どもと一緒に暮らすほうがベストな生き方だと気づいたんだよね。「アグリー・ベティ」のアメリカ・フェレーラもちょっとだけ出ている。シリアスな演技に味があった。

この映画を見て、つくづく思ったのは、母と子の絆の強さ。あの求め合う力の強さは、いったい何なのだろう。「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を見てから、この映画が気になったのは、母と子の描かれ方がまるで反対だったからかもしれない。
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by mint-de | 2008-09-26 16:21 | シネマ(あ~そ) | Trackback

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