優先席

仕事に出かけた帰りの電車で、車両の隅の優先席付近に立っていた。
ある駅で、人が大勢降りて、優先席が空いた。
そこに座ろうとした女性が、私に声をかけた。
「座られるならどうぞ」
内心、ギクリとする私。
確かに、あなたよりは年はとっているかもしれない。でもねえ、座りたかったら、さっさと座っています。自分がそこに座りたかったら、黙って座ればいいでしょ、と思いつつ、「結構ですよ」と苦笑い。優先席で、「どうぞ」なんて、まだまだいわれたくないですぅ…(^^)。
善意でいってくれた女性に、失礼な人だと思ってしまうのは、やはり、「老い」を気にしているからなのだろうな。

以前、夫が、座席の前に立った白髪の男性が酔っていて、つり革にユラユラつかまっていたので、自分より年上だと思い、席を譲ってあげたら、オレはアンタよりは若いはずだと文句をいわれたといっていたことがある。年齢を聞くと、確かに夫より1歳下だったそうな。
明らかに老人だとわかる人は別として、これからの高齢化の社会では、席を譲るときにも、気を使う時代になるかもしれない、なんて思ったりする。

今年、ユズがいっぱいなった。実がなるまで、かなりの年月が必要な木なのだ。

優先席_d0129295_2159110.jpg
by mint-de | 2008-12-03 21:59 | 木陰日和