「永遠のこどもたち」

「永遠のこどもたち」 (2007年 スペイン・メキシコ映画 監督J・A・バヨナ)

ホラー映画は苦手で、ほとんど見たことがない。
でも、ホラーが嫌いな人でも、女性なら見て欲しいという映画評の言葉に誘われて、見てきた。
不気味な効果音や、やたら大きな音をたてて開閉する扉とか、瀕死の人間がガバッと起きてものすごい形相になったり、ホラーって、どうしてこう悪趣味なんだろう、なんて思いながら、かなり怖い思いをしてしまった(^^;)。
この映画は、普通のミステリードラマとしても、充分に見応えがあると思うので、こんなホラー仕立てにしなくてもよかったのに…。
でも、霊とか不可思議な現象を描き、内面の隠れた思いを表現するためには、こういう味付けもありなのかな。

孤児院で育ったラウラは、30年後に、夫と息子シモンと、その海辺の建物にやってくる。
建物を改装し、障害児のための施設を開くことにしたのだ。
ラウラは、空想の友達と話すシモンを少し心配しながらも、施設の準備に忙しい。
そして、いよいよ開園のパーティーの日がやってきた。
シモンは、母親の愛情が施設にやってくる子どもたちに注がれるのを不安に思ったのか、
ラウラのいうことを聞かずに遊んでとせがむ。思わずぶってしまうラウラ。
その後、シモンは行方不明になる…。

シモンは、ラウラがゲームを始めてくれると信じていたのだ。
シモンのことをわかっていたはずのラウラだったが、サインを見落としてしまった。
大人になりたくなかったシモン。それは病気のせいかもしれないけれど、
大人になれなかった子ども達への同情心だったのかも。

ラウラの子を捜しだそうとする執念は、すさまじい。そして、後悔。
愛していても、感情の行き違いで、幸せになったり不幸になったりする。
ラウラのラストの決断は、しょうがないのかもしれない。
彼女もシモンも、それで救われたということなのだろう。
でも、夫が可哀想すぎ。あんなに理解のある夫なのに。

怖くて、とっても切ない映画なのだった。
トラックバックURL : http://mintmmks.exblog.jp/tb/9091258
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by mint-de | 2008-12-21 16:34 | シネマ(あ~そ) | Trackback

見たり聞いたり、日々思うことをあれこれと…


by mint-de