碧草の風

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ポテトサラダの味

ある情報誌を読んでいたら、ポテトサラダに牛乳を入れるレシピが載っていた。
私は、いつもマヨネーズに酢とからしをちょっとだけ入れてつくっていたけれど、
姉の命日が近いので、レシピ通りにつくってみた。
牛乳が入ったなめらかなポテトサラダ。
でも、その味は、8年前に姉が入院していた病院で食べたサラダに比べると、
いまひとつの味だった。
危篤状態の姉の病室に詰めていたとき、姉の友人が、何回か食事をつくって
持ってきてくれた。おにぎりや味噌汁、どれもとてもおいしかった。
外に食べにいく気力がないときに、そういった差し入れは、本当にありがたかった。
その中に、とてもなめらかなポテトサラダがあったのだ。
料理上手な方で、具材の切り方、味付け、どれもプロ並みの腕前。
みんなで、つかの間、姉のことを忘れ、その料理のおいしさを口にしたものだ。
私は、昔から料理をつくるのは苦手だった。
でも、人が困っているときに、こんな風に料理をつくってあげられる人になれたらいいな。
そのときは、そう思った。
いまだに、料理の腕はいまいちだが、なんとか腕を上げたいものだ。
姉が亡くなって、もう8年。
冬の日の、小雪の舞う空に時折見えた青空と、あのポテトサラダのおいしさを、
私はときどき思い出すのだ。
by mint-de | 2009-02-22 11:17 | 記憶の鞄