『川は静かに流れ』
2009年 03月 06日
『川は静かに流れ』 (ジョン・ハート 東野さやか訳 ハヤカワ文庫)
2008年度のエドガー賞受賞作。私好みのミステリだった。
謎解きよりも、登場人物たちそれぞれの関係や人間性に興味がわき、
ある家族の悲しい物語を読んだ気分。
主人公のアダムは、5年前、殺人事件で逮捕された。
それも継母の証言で、無実なのに犯人にされてしまったのだ。
裁判で無罪となったものの、家にはいられなくなり、故郷を去った。
帰るつもりはなかったけれど、親友の助けを求める電話に、5年ぶりに帰ったきた。
だが、アダムを待っていたのは、周囲の冷たい視線とある事件だった…。
読後に思ったのは、血のつながりって何なのだろうということ。
血がつながっていたら、愛情があってあたりまえで、絆は深いといいきれるのだろうか?
そもそもの発端は、アダムの父で、結果は自業自得ともいえるけれど、それもねえ…。
アダムはとても格好いいけれど、お父さんは、私にはしょうがない男に見える。
でも、そのお父さんをいい男だという友人もいる。
人は、一面的には語れないということかも。
家族って、家族だからこそ、問題が起こったりするのだろうね。家族って何?
訳者さんの力なのだろうけれど、淡々とした文章で、切ない感じがとてもよかった。
2008年度のエドガー賞受賞作。私好みのミステリだった。
謎解きよりも、登場人物たちそれぞれの関係や人間性に興味がわき、
ある家族の悲しい物語を読んだ気分。
主人公のアダムは、5年前、殺人事件で逮捕された。
それも継母の証言で、無実なのに犯人にされてしまったのだ。
裁判で無罪となったものの、家にはいられなくなり、故郷を去った。
帰るつもりはなかったけれど、親友の助けを求める電話に、5年ぶりに帰ったきた。
だが、アダムを待っていたのは、周囲の冷たい視線とある事件だった…。
読後に思ったのは、血のつながりって何なのだろうということ。
血がつながっていたら、愛情があってあたりまえで、絆は深いといいきれるのだろうか?
そもそもの発端は、アダムの父で、結果は自業自得ともいえるけれど、それもねえ…。
アダムはとても格好いいけれど、お父さんは、私にはしょうがない男に見える。
でも、そのお父さんをいい男だという友人もいる。
人は、一面的には語れないということかも。
家族って、家族だからこそ、問題が起こったりするのだろうね。家族って何?
訳者さんの力なのだろうけれど、淡々とした文章で、切ない感じがとてもよかった。
by mint-de
| 2009-03-06 14:25
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