『二度死んだ少女』 

『二度死んだ少女』 (ウィリアム・K・クルーガー 野口百合子訳 講談社文庫)

元保安官コーク・オコナー・シリーズの4作目。シリーズの中では一番面白かった。
コークの後釜の保安官たちが、みんなコークより有能ではないので、コークが事件を解決に導いていくわけだけれど、こんな風に元保安官にしゃしゃりでてこられたら、現場の人間はたまらないよねぇ~、なんて思ったりしながらも楽しんでいる私。
本の解説では、あの児玉清さんが熱烈なコーク賛歌を披露している。
コークの魅力はいろいろあるけれど、私は、コークのバランス感覚が気に入っている。
それは、オジブワ族と白人の血をひくコークだからこその感覚ともいえる。
一方的な考えに偏らず、常に大局的に見ようとする推理力。
今回、容疑者にされるオジブワ族の若者とは、神秘的な体験を通しての会話もある。
ミステリ小説なのに、現実の出来事から超越した精神の世界も語られていて、その内容はとても深いと思う。ただ、今回の犯人の動機は釈然としなかった。犠牲になった人間も犯人も、あまりにもそれぞれの出来事に執着し過ぎたのではないだろうか。
人生、諦めることも肝要です!(^^)
いつもながら、コークの奮闘振りと、アイアン湖畔や森の自然描写に癒やされた。
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by mint-de | 2009-05-04 13:20 | 私の本棚 | Trackback

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