2017年 04月 01日 ( 1 )

「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」

「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」
  (監督ジャンフランコ・ロージ 2016年 イタリア・フランス映画)

ランペドゥーサ島は、船が浮いて見えることで有名な美しい海の風景で知られている。
観光客は、気楽にその島に行けるだろう。だが、その島に命がけでやってくる人々もいるのだ。粗末な船に、立錐の余地もないほど詰め込まれて、脱水状態で救助される人々。瀕死の状態や、折り重なるように死んでいる人々。
この島は、位置的にアフリカや中東からの難民や移民の玄関口になっているという。
ドキュメンタリー映画なのだが、島に暮らす一人の少年の日常が、まるで物語のように映されていて、その無邪気な様子と、難民たちの悲惨さが交互に語られることで、平凡な日常の愛おしさと、逆にそういう日常を奪われた人々の残酷さがより一層、胸に迫ってくる。
受け入れ側のイタリアの担当者たちも大変だ。防護服にマスク、手袋をしながらの作業。島でたった一人の医師は、数多くの死を見てきた。彼は、「そういう人々を救うのはすべての人間の務めだ」と涙ぐみながら語る。
世界では難民、移民が増え続けている。住み慣れた土地に安住できないという理不尽で不幸なことが、なくなることを願うばかりだ。
by mint-de | 2017-04-01 16:10 | シネマ(あ~そ) | Trackback

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