碧草の風

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カテゴリ:海外ドラマ(北欧)( 37 )

THE BRIDGE/ブリッジ 最終話

犯人のイェンスの目的は、最終的にはマーティンへの復讐だった。
妻子を亡くしてからボロボロになってしまったイェンスは、その間に受けた理不尽な仕打ちに対して、計画を立てて復讐していったらしい。
自殺しようと思ったときに、自分は悪くないと思い直して、復讐を誓ったのだとか。自分にとって都合の悪いことを、すべて他人のせいにする男って、怖いね。いろんな人が犠牲になってしまったけれど、そこまですることかなとも思う。
自分の息子の遺体が見つからなかったので、アウグストを殺してその場所を教えるつもりはなかったのだ。マーティンにも自分と同じ苦しみを与えたかったイェンス。それにしてもアウグスト、可哀想過ぎ!

タイトルになっているブリッジでの対決は、見ごたえがあった。絶好のロケーションだね。
巻き添えになった乗客は可哀想。イェンスがアウグストの場所を教えるとは限らないと思ったので、マーティンには撃たないでほしいと思ったけれど、撃ってしまってガッカリした。息子を助けたいという気持ちはわかるけれどね。
ウソをつくのが下手だというサーガの設定、橋のシーンで納得した。
アウグストは生きているといってマーティンを説得しようとしたサーガは、少し成長したのかもしれない。

マーティンを見舞いにいったサーガが、マーティンと一緒に仕事ができてよかったといっていたけれど、こんな節操のない男とはあんまり付き合いたくないなと、私は思う(^^)
最初は、サーガの性格がよく理解できず違和感があったけれど、ウソがつけず正直でこびることがなく、仕事熱心なサーガが、今はとても気に入っている。
by mint-de | 2013-05-28 14:33 | 海外ドラマ(北欧) | Trackback

THE BRIDGE

最初は過激なシーンが多くてついていけなかったが、次第に面白くなって興味深く見ている。
主人公の女刑事サーガはとても個性的だ。彼女の価値観は、一般的な価値観とはちょっとズレているので、相棒のマーティン(ごく普通の男の刑事)との会話が笑える。
今回、浮気がばれたのをサーガのせいにするマーティンにはあきれたが、全然反省していないところは、やはり古い男のタイプだからか。
あと3話だが、マーティンの妻メッテに接触してきた男が、なんだかあやしいな。犯人は、マーティンと関係しているのかな?

THE KILLINGのシーズン2を今頃見ている私だが、本当にデンマークのドラマは面白いと思う。
脚本がうまいし、背景となる風景にも詩的なものを感じる。
アメリカのドラマより心情的に共感できる部分も多い。
THE BRIDGEのテーマ音楽が流れる橋の風景と音楽も気に入っている。
by mint-de | 2013-05-07 15:56 | 海外ドラマ(北欧)

「コペンハーゲン/首相の決断」

スーパー!ドラマTVで「コペンハーゲン/首相の決断」の先行放送を見た。
政治ドラマは苦手なのだけれど、女性首相となる主人公ビアギッテの潔い発言に、グングン引き込まれてしまった。日本の政治家にはうんざりしているので、こんな政治家がいたらいいなあと心底思う。
デンマークではこのドラマの放送後に、実際に女性の首相が誕生した。女性大臣の少ない日本では、女性の首相なんて100年たっても無理かもしれない。

私がビアギッテに感心した点は三つ。
次期首相の選挙選を控えてTV出演した穏健党党首ビアギッテは、労働党の党首が協定違反の発言をした映像を見せられ、それでも協力関係を維持できるのかと問われる。ビアギッテは、本人に確認してからにするといって答えずにいるが、インタビュアーの押しに思わず「できない」といってしまう。
正しくないことは正しくないと、キッパリいうことは大事なことです!
スピンドクターであるカスパーは、偶然入手した現首相の不正の資料を選挙戦に使おうするが、そんなことをして勝ったとしても後味が悪いだろうと、その案を却下するビアギッテ。
現実にはそんな政治家はいないだろうと思うけれど、彼女はフェアでありたいのだろう。
テレビ局に各党の党首が集まり、それぞれの方針を語る場で、ビアギッテは事前に用意された原稿は読まず、自分の考えを熱く述べる。移民の問題や貧富の差といった現実を直視した改革を進めなければならない、今の政治の在り方は間違っているのだと訴える。
既存の政治を打破したいという思いが伝わってきて、とても新鮮な感じがした。

テレビを見ていた国民はビアギッテの演説に共感し、選挙では、それまで数席しか議席がなかった穏健党が大躍進して、ビアギッテが首相になる確率が高くなる。第一話はここまで。
現実の政治家には幻滅することが多いので、せめてドラマの中だけでも、素晴らしい政治家を見たいもの。
本放送は、いつから始まるのかな?
by mint-de | 2013-04-01 15:52 | 海外ドラマ(北欧) | Trackback

ヘニング・マンケル

AXNミステリーの「刑事ヴァランダー 2」の一挙放送で、原作者のヘニング・マンケルのインタビューを見た。
マンケル氏の経歴は、ヴァランダー・シリーズではない『タンゴスステップ』のあとがきに詳しく載っていて、大体のことは知っていたけれど、彼が小さいころに家を出た母親には15歳になってから会ったという話には少し驚いた。
マンケル氏はずっと、母親がどんな人か自分なりに想像していて、自分のなかに母親像が出来上がっていた。ところが実際に会った母親は、自分が想像していた人とは違っていて、母親には失礼ながら想像上の母親のほうが良かったと思ったという。自分がイメージした母親像があったから、母親がいなくとも(父親との関係が良好だったこともあり)やってこられたので、想像する力の大切さに気づいたという。そして7、8歳のころに読んだ『老人と海』に感動したこともあり、物語の世界に憧れ作家を志したのだそう。
8歳で『老人と海』に感動できるマンケル少年というのもすごいが、母親を冷静に見られるその目もすごいね。もっとも母親の気持ちになってみると、ちょっと悲しい発言ではある。
アフリカのエイズ患者の救済活動など、作家として得たお金を慈善活動に役立てている姿は、とても立派だと思う。シンプルに生きたいというマンケルさん。ヴァランダー・シリーズは9冊しかないが、これからも共感できる「私たちの物語」を書いてほしいと思う。
by mint-de | 2013-01-28 14:59 | 海外ドラマ(北欧)

「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」 第4・5話

「笑う男」

今回は、公私共に窮地に陥るヴァランダーを描く。
娼婦とは知らずに関係をもち、お金を払えといわれて、冗談じゃない警察だといってしまうヴァランダーの対応は、一応正しいと思う。ここでお金を払ってしまうと買春になるわけで。その娼婦が、あとで被害者の重要な証人になってしまうので、ヴァランダーにとっては運が悪かったということ。
でも彼女の話によって、事件の真相がわかったし、彼女が買春の訴えを取り下げてくれたので、命拾いしたヴァランダー。でも、恋人のマヤとは別れることに。
ヴァランダーにピッタリの女性はなかなか現れないようだけれど、いい年をした男が恋人のことでグチャグチャ悩む姿はあまり見たくはないな。

ヴァランダーの友人ステーンの父グスタブが、交通事故死した。
親子で弁護士をしていたが、ステーンは、父の死に疑問があるのでヴァランダーに調べてほしいと頼む。
しかし、そのステーンも何者かに殺されてしまう。ステーンの通話記録からお相手をしていた娼婦たちに事情を聞くことになったが、その中の一人が、ヴァランダーと関係をもった娼婦だった。
彼女に見つからないように隠れまくるヴァランダーがおかしい。しかし、彼女に見つかってしまい、買春疑惑で、署内はもちろん新聞ネタにまでなってしまう。
マヤにはそっぽをむかれ、車は爆破され、怪我で入院していたら襲撃までされて踏んだり蹴ったり。

ヴァランダーの捜査で、弁護士の親子が殺された事件は、スコーネ一の実業家が関わっていたことがわかる。アルフレッドと娘のクリスティーナは、臓器移植の需要と供給のための事業と称し、ブラジルの貧困層の人間から臓器を奪い死人までだしていた。ステーンは、父がその事業に関わっていることをやめさせ、ヴァランダーに全てを話そうとして殺されたのだ。
ヴァランダーは真相を突き止め、アルフレッドの家宅捜索に向かう。しかし、途中で中止の命令がくだってしまう。相手の存在が大きすぎて、警察はそれ以上踏み込めなかったらしい。
諦めきれないヴァランダーは、記者にいい仕事をしろといって、事件のファイルを渡す。
逮捕できなくとも、そのうちアルフレッドの評判は地に墜ちるだろう…。
悪いことをしたとわかっていても、逮捕できないなんて、悔しいね。
by mint-de | 2009-09-15 16:13 | 海外ドラマ(北欧) | Trackback

「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」 第3話

「リガの犬たち」

今回は、ラトビアが舞台。海で見つかった救命ボートには、二人の男の死体があった。
ポケットから見つかった領収書はリガの店のもの。その後、リガからリエパという捜査官がやってくる。
イースタ署員やヴァランダーは、実に友好的な態度でリエパと接する。ヴァランダーが、リエパの奥さんに赤いコートをプレゼントしたのには驚いた。
リエパが帰国してから、事態が急変する。リエパが殺されたのだ。ヴァランダーはリガへ飛ぶ。
しかし、リガの警察はヴァランダーに捜査への協力を頼みながら、ヴァランダーに尾行をつけたりホテルの部屋に盗聴器をしかけたり、イースタとは正反対の対応。
この原作は、ラトビアがまだソ連の支配下にあって、独立運動のさなかに書かれたものらしい。
そういう背景があるので、ヴァランダーの捜査もなかなか思うようにいかない。
結局、事件を解決に導いたのは、リエパの妻バイバへのヴァランダーの恋心だったといえる。
一度はリガから帰国したのに、バイバの頼みを聞き入れ、偽名を使っての危険な再入国。
そして、警察内部の犯人を突き止めることができた。

それにしても、ヴァランダーって、すぐに女性を好きになる人みたい。心臓発作をおこし、弱気になってエヴァにプロポーズしたら、あっさりフラれ、その後知ったバイバに、すぐに気持ちが動いたのだから、誰かを想っていないとダメなタイプらしい。
by mint-de | 2009-09-04 16:05 | 海外ドラマ(北欧) | Trackback

「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」 第1・2話

「殺人者の顔」

ヴァランダー役の俳優さんが、私が原作を読んでイメージした感じとはかなり違っていたけれど、ドラマとしては面白かった。
残忍な殺され方をした老夫婦の事件。
瀕死の妻の口からもたらされた「外国の」という言葉から、また別の殺人事件が発生してしまう。
スウェーデン国内の移民に対する問題や、人種への差別意識も浮き彫りになる。
原作のあとがきによるとスウェーデンは移民の多い国で、人口の五分の一が移民か外国生まれの人なのだそう。外国人の安い労働力によって、国内の人間が失業してしまうという話には、10年以上も前のことだけれど、日本にも通じるところがあって、どこの国も大変だなあと思う。
刑事の仕事はカンによることもあるといったヴァランダーが、実際に自分が銀行で両替したときのヒラメキで、事件を解決に導いたところが面白かった。地道な捜査も大切だけれど、推理力も必要。それも経験の積み重ねだろうけれど。
娘のリンダや父への心配には同情するし、離婚しても妻と会いたがったり、孤独を癒やすために性急に女性を求める気持ちが滑稽だったり、病気の同僚への気遣いなど、ヴァランダーの私生活には感情移入できる要素がいっぱい。
そして、あまり目にしたことのない北欧の風景が楽しめるのも魅力。
by mint-de | 2009-08-23 19:04 | 海外ドラマ(北欧) | Trackback