碧草の風

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「マンデラの名もなき看守」

「マンデラの名もなき看守」
(2007年 フランス・ドイツ・ベルギー・南アフリカ映画 監督ビレ・アウグスト)

この映画を見たあとで思ったのは、ネルソン・マンデラさんという人はすごい人だなあということ。本当にすごいとしかいいようがない。27年間も獄中にありながら、一貫して黒人社会の自由と平等のために戦った人である。
そして、アパルトヘイトの時代に、マンデラの偉大さに気づき、彼の側に立って考えようとした看守のジェームズ・グレゴリーも立派な人だったと思う。
周囲が当然のこととして受け入れていることに対して、「おかしい」といってしまうことはなかなかできないことだ。刑務所で四面楚歌のような状態になっても、彼は自分の態度を変えることはなかった。

自分のスパイ行為を悔いて、グレゴリーがマンデラに話しかけたときに、マンデラがいった「罪悪感や苦痛を未来の影にしてはいけない」(言葉は正確ではありません)、という言葉にハッとした。

映画のマンデラさんは、いつも穏やかで落ち着いた雰囲気である。私にとっては、マンデラ役のデニス・ヘイスバートは、最後まで「24」のパーマー大統領というイメージだったけれど(^^;)、存在感のあるいい味を出していたと思う。

看守のグレゴリー一家の、マンデラとは反対側の立場から描きながら、マンデラの功績をはっきりと映しだした手法は、なかなか見事だと思う。
by mint-de | 2008-05-29 16:06 | シネマ(ま~わ) | Trackback

八木重吉の詩から④ 「はらへたまってゆく かなしみ」


かなしみは しずかに たまってくる
しみじみと そして なみなみと
たまりにたまってくる わたしのかなしみは
ひそかに だがつよく 透きとおってゆく

こうして わたしは 痴人のごとく
さいげんもなく かなしみを たべている
いずくへとても ゆくところもないゆえ
のこりなく かなしみは はらへたまってゆく


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by mint-de | 2008-05-28 16:06 | 詩と言葉から

「リンリー警部 捜査ファイル」 第8話

「エレナのために」 前編

今週は、ケンブリッジの風景がよかった。
歴史を感じさせる建物と自然の風景にうっとり(^^)
ケンブリッジの女子学生で聴覚障害者のエレナが、死体で発見された。いつもは義母と一緒にジョギングをしているのに、この日は一人ででかけていた。義母は、前日に走らないという連絡をもらっていたという。その後、その連絡は、エレナではなく父親であるウィーバー教授の文字電話からだったことがわかる。

このウィーバー教授は、エレナを普通の娘と同じように育てたかったので、手話を習わせなかったという。いくら読唇術に長けていたといっても、その行為は、娘を聴覚障害者と認めたくないという身勝手さの表れのようにも思える。ウィーバー教授は、エレナの母親とは離婚し、再婚したものの今の妻とは冷え切った関係で、今は画家のサラ・ゴードンと付き合っているらしい。リンリーが彼のことを羨ましそうにいったのが笑える。あの教授のどこが魅力的なのかはものすごくナゾではあるが(笑)、スランプだったサラが仕事への意欲がでてきたのは、教授のおかげだろうと、リンリーとヘイバースは推測する。

リンリーは、前日の夜、泊まっていた寮の窓から、サラの姿を見かけていた。彼女は、一体何をしていたのだろう?

今回も、ヘイバースの魅力的な発言(^^)に笑う。父親の前で「コネで入学させた」、エレナの服を手に取り「家のふきんと似ている」、そして、エレナの指導教官トーソン博士に対する罵詈雑言の数々。「保守的な処女」発言にキレた彼女がおかしかった。
by mint-de | 2008-05-26 14:29 | 海外ドラマ(英G~L) | Trackback

「さよなら。いつかわかること」

「さよなら。いつかわかること」 (2007年 アメリカ映画 監督ジェームズ・C・ストラウス)

スタンレーは、シカゴのホームセンターに勤めていて、12歳の娘ハイディと8歳の娘ドーンと暮らしている。軍曹の妻グレイスはイラクに赴任中だ。
ある日、スタンレーの家に軍の関係者がやってくる。スタンレーは、玄関前に立つ二人の軍人を見て、妻の死を悟る。その事実は、覚悟していたことではあるが、決して認めたくないことだった。妻の死を受け入れられないスタンレーにとって、娘たちに母親の死を伝えることは、もっと難しいことだった。スタンレーは衝動的に、娘たちをドライブに誘う。幼いドーンがいきたがった遊園地をめざして、父と娘2人の旅が始まる。

急に優しくなった父親の態度に、敏感に何かを感じるハイディ。思春期の娘の態度に、母親の分までがんばろうとするスタンレー。二人の気遣う気持ちが切ない。そんな沈みがちな二人とは対照的な、天真爛漫なドーン。こんなに小さな子が、母親の死と向き合うことになると思うと、それもまた切ない。スタンレーの場合は、自分が視力に問題があって除隊しなければならなかったという事情もあり、妻を戦地に行かせてしまったという思いもある。自分がイラクに行っていれば、妻は死ななかったかもしれない。打ちのめされるスタンレー。

遊園地で十分遊んだ娘たちは、もう帰ろうという。覚悟をきめて、娘たちに母親の死を伝えるスタンレー。夢のような時間を楽しんだあとに、悲しい事実を知らされる娘たち。夢と現実。生と死。

淡々と流れる映像が、かえって悲しみを深くさせる。それでいて、暗くはなく、根底に、それでも生きていくのだという強さが込められているような作品だった。脚本と、主演のジョン・キューザック、娘役の2人も、とてもよかった。
by mint-de | 2008-05-25 13:47 | シネマ(あ~そ) | Trackback

モーリス・ド・ヴラマンク展

新聞で、ゴッホに似た画風のモーリス・ド・ヴラマンクの絵を見て興味をもち、彼の没後50年を記念した展覧会(東郷青児美術館)にいってきた。
ゴッホやセザンヌに影響を受け、その後独自の画風に至った彼の作品は、重厚で力強い感じがした。でも、どの作品も空が重くて暗い。どうしてこんな空にするのかなあと、ちょっと悲しい思いで見てしまったのだった。混雑していないので、とても気持ちよく回れたのがよかった。

常設のゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンの絵も見てきた。あの「ひまわり」は、一体いくらくらいしたのだろう? なんて絵よりも値段が気になった私です(^^;)
でも、見た中で一番ホッとしたのは、75歳から本格的に絵を描き始めたおばあちゃん画家のグランマ・モーゼスさんの明るい農村風景の絵。彼女のように老後も生きがいがあれば、人生、元気で過ごせるかな?

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by mint-de | 2008-05-23 16:18 | 観て☆聴いて☆読んで

花の名前

以前、ある場所で見かけた花の名前がわからず、ずっと気になっていた。
その花をご近所で発見! ご主人に聞いてもわからないというので、
ネットで探して遂に名前がわかった。その名は、「ホットリップス」。
サルビア属で、チェリーセージの仲間。
花の形がユニークで、白と赤の色合いがなんともオシャレ。
不思議な雰囲気をたたえている花だ。
名前がわかって、スッキリしたd0129295_15124627.jpg(^^)。
by mint-de | 2008-05-22 15:14 | 木陰日和

ひとりごと

青い空とさわやかな風、今日はいいお天気だ。

庭のミントがいっぱい葉をつけているので、半分ほど収穫。
乾燥させてミントティーにしようと思っているけれど、飲むのは私だけ。
家族に飲ませても「ナニコレ…」。たしかに、ハーブティーというのは、
薬っぽい感じはする。でも私は、体にいい優しい味だと思っている。
こんなにいっぱいあるんだから、飲んでほしいなあ。

来年の今日、5月21日から「裁判員制度」が始まるとか。
自分自身が納得していないことに参加しなければならないなんて、ものすごく気が重い。
外国では一般化している制度でも、私にはなじめないし、素人があなたにはこれだけの罰がふさわしいなんて、いってしまっていいのだろうか?
専門家はいろんなケースをみているから、判断基準があるだろうけれど、いきなり事件の説明をされても戸惑うばかりのような気がする。
司法関係者とともに考えることになっているらしいが、結局、専門家に従ってしまいそうな気もする。そうなったら、市民参加も形骸化してしまうし、いろいろとトラブルが増えそうな気もする。始まる前から、悲観的な見方をするのはイケナイことだけれど、司法制度が円滑に進まなくなったから市民を巻き込んでしまえ、みたいな発想が、私には気に入らないのかも。

大相撲に興味はなかったけれど、琴欧洲には興味津々(^^)
大関になってから先場所までは、あまりいいところがなくてガッカリしていたけれど、
今場所はものすごくいい。今日の朝青龍戦、ぜひ勝ってほしい。
プレッシャーに弱そうなところがあるので、ただ一人全勝になったこれからが、チョット心配。遠い国からやってきて、生活習慣の違う相撲の世界でよくがんばれるなあと、外国人力士には特に感心してしまう。ガンバレ、琴欧洲関!


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by mint-de | 2008-05-21 14:58 | 木陰日和

nip/tuck

nip/tuckの第4シーズンが終わった。途中、ついていけなくなったエピソードもあったけれど、最初のシーズンから見続けていると、ショーンやクリスチャンに愛着があり、気になって最後まで見てしまった。
ドラマの脚本は、人間の深層心理をうまくついていると思う。ときどき、羽目を外しすぎて滅茶苦茶な展開になるときもあるけれど…。今回も、ミシェル絡みの事件は、捕まらないのはおかしいだろうと思っていたけれど、サンタ姿で、ホームレスの死体をクリニックから持ち出した二人に(それも捜査官の前を!)、コメディドラマかと笑ってしまった。
最終回は、強引な展開だったけれど、来シーズンからは、舞台をロサンゼルスに移し、新装開店するらしい。ゴチャゴチャをひきずった展開にはウンザリ気味なので、二人の男の愛情のような友情と、新しい展開を期待したい。

それから、ずっと気になっていた日本のタイトル「マイアミ整形外科医」だけれど、彼らの仕事は「形成外科」なので、今後のタイトルは、そのへんも考えてほしいな。
by mint-de | 2008-05-20 15:29 | 海外ドラマ(H~N)

「リンリー警部 捜査ファイル」 第7話

「血の代償」 後編

あまりにも身勝手なデビッドの犯行には、呆れるばかり。ずっと騙されていたスチュアート卿、こういう方が制作するお芝居は、どんなものだったんだろう?(笑)

今回は、リースを犯人にしたいリンリーの心理状態も見どころだったわけだけれど、ヘレンには友情以上のものを感じているということが、リンリーにもわかったみたい。
私的な感情を優先させてしまった自分を恥じて、辞職を口にするリンリーを気づかい、自分と組む人がいなくなると笑わせるヘイバース。この二人のさりげない会話が、なかなかいい。
リンリーとヘレンではなく、リンリーとヘイバースの愛とか恋とかが絡まない関係のほうが、見ていて気持ちがいいのはナゼだろう? なんて、思ったのだった。
by mint-de | 2008-05-19 13:30 | 海外ドラマ(英G~L) | Trackback

小樽・ニセコ

今年も法事で北海道へ。今回は小樽とニセコへ足を延ばした。

観光名所の小樽運河。
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カトリックの富岡教会は、ステンドグラスがユニーク。
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小樽の街を一望する天狗山からの眺め。夜景がきれいなので、夜がおすすめ。
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ニッカの余市蒸溜所は、一般見学ができる。昭和初期の石造りの建物は、
文化財としても登録されていて、とても雰囲気のあるところだった。
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蝦夷富士の別名をもつ羊蹄山には、まだ雪が残っていた(ニセコ周辺)。
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故郷の海
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by mint-de | 2008-05-18 14:10 | 旅する風