碧草の風

mintmmks.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2008年 07月 ( 18 )   > この月の画像一覧

『ソラリスの陽のもとに』

『ソラリスの陽のもとに』 (スタニスワフ・レム 飯田規和訳 ハヤカワ文庫SF)

SFは、あまり読んだことがないけれど、映画の「ソラリス」を観てから原作に興味をもち、最近やっと読み終えた。映画になった「惑星ソラリス」と「ソラリス」は、原作とはかなり違っているということだが(「惑星ソラリス」は未見)、確かに映画の「ソラリス」は男女の愛が最大のテーマだと思うけれど、『ソラリスの陽のもとに』は、理解し得ないものや未知のものと、どう向き合うのかということがテーマになっている。

赤い太陽と青い太陽に照らされる惑星ソラリスは、ほとんどが海でできている。海は、まるで意思があるように動き、人の心まで理解できる謎に満ちた知性をもっている。地球の学者達が研究し続けても、いまだに謎の惑星のままなのだった。

ソラリス・ステーションに着いたケルビンは、10年も前に自殺したハリーを見て驚く。でも、それはハリーに似せた何者かだった。愛する女性を死なせてしまったというケルビンの罪の意識が、偽のハリーを作り出したのか? ハリーには、理解できるはずの愛する女性さえ結局理解できずに終わってしまったケルビンのような人間たちに、このソラリスを理解することなどできはしないだろうというメッセージが、隠されているようにも思う。

地球に生きる人間が宇宙について考察したとしても、それはあくまでも地球上で得た知識から考えるしかない。全くの未知なるものを理解することなど、できるはずがないだろうと思う。そこから導き出されるのは、人間には理解できないものが存在するのだということ。そのものを認めて、あるがままを見続けるしかない。
地球温暖化、洪水や大地震といった自然の猛威にさらされる現象を見ていると、大いなる力の前には、人間は無力なのだなあと、つくづく思う。

この本を読んでいると、人は自分以外のもの、いや、自分さえもわかってはいないのではないか? 理解する、わかりあうということの難しさを思い知らされるのだ。
閉塞感で息がつまりそうな混乱したステーション内と、広大で不気味な謎に満ちたソラリスの海との対比に、妙な切なさを感じてしまう小説だった。
by mint-de | 2008-07-30 11:14 | 私の本棚

「ヴェロニカ・マーズ」 第4話

「詐欺師をやっつけろ」

ヴェロニカは、ウォレスが好意を寄せるジョージアがお金のことで困っているので、相談に乗る。ジョージアは、数年後には倍にして返すという言葉を信じてお金を貸したけれど、その後何の連絡もないという。
早速、犯人捜しにとりかかるヴェロニカ。扮装しまくるヴェロニカが可愛い。
衣装代はどこからでるのかな?(笑)
結局、大学生の二人がゲームの開発資金ほしさに、詐欺を働いていたということがわかるが、ヴェロニカってすごいよねえ、アラームの暗証番号を盗聴器から聞こえてくる音でわかってしまうし、金庫の鍵もあけられちゃうし。
悪いヤツがつかまるのは、痛快ではあるけれど、何でもできてしまうヴェロニカに、ちょっとシラけ気味…。

学園祭の初日に、リリーを偲ぶ噴水の除幕式と追悼式が行われることになった。
トロイとダンスをすることになったヴェロニカは、リリーやダンカンたちと共にした最後のダンスの日を思い出す。リリーのセクシードレスにびっくり。あのリムジンも豪華! 高校生なのにねえ。
リリーは、母親とはうまくいってなかったようだ。いつも問題を起こすのはあなただと、母親にいわれていた。リリーは一人だけ浮いているように見えた。何が彼女をそうさせたのだろう?

トロイたちとリムジンに乗ったヴェロニカが、ドレスを脱いで泳ぎ出したのは、思い出に浸りたかったからだろうか、それとも忘れようとしたからだろうか? 
(でも、後が大変だよね。タオルもってなかったし^^)

キースパパは、相変わらず楽しい。娘のキスの時間をはかっていたり、娘の仕事のためにニセ麻薬取締官になったり(犬はどこから?)、トロイが予約したホテルをキャンセルしたり(はったりだろうけれど、トロイの態度がおかしかった)、あの真面目顔でやってしまうので、ものすごくインパクトがある。
by mint-de | 2008-07-29 14:56 | 海外ドラマ(V~Z)

「リンリー警部 捜査ファイル」 第17話

「正義の果て」 後編

トレナローは、医師としての責任感と正義感は強かったかもしれないけれど、そこまでするかなあ、 という感想を持ってしまう。汚れ役を全部引き受けてしまった、哀れなお医者さんだった…。

ジャスティンは、新薬の抗がん剤を認可してもらうために、トレナローに薬を使ってもらっていた。その運搬係だったミックが、薬を入れ替え、本物をネットで売って儲けていたのだ。
偽の薬を知らずに使って患者を死なせてしまったトレナローは、罪悪感のかけらもないミックに激昂して殺してしまったのだ。更に、ピーターを守るために、ジャスティンまで崖から突き落としてしまったという。

トレナローは、ピーターにとっては、兄のリンリーより頼れる存在だったことと、母親がトレナローと結婚しなかったのは、リンリーの怒りのせいだと知り、家族の実情を知らずに気ままに生きてきたリンリーは、トレナローの告白と自殺に打ちのめされるのだった。

リンリーにとっては、楽しいはずの結婚の報告だったのに、つらい出来事の数々。
ピーターが事件の容疑者として浮かんできたのに、証拠を見つけるまでは信じたくないというリンリーに、事実を地元の警部に話すとクールにいうヘイバース。このヘイバースの容赦のなさが面白かった(^^)。
by mint-de | 2008-07-28 14:14 | 海外ドラマ(英G~L) | Trackback

サギソウ 

d0129295_2046316.jpg


去年、義母が鉢で育てたサギソウが、今年も咲いた。
花の形が、本当にシラサギが飛んでいるようで面白い。

今日は隅田川の花火大会。
夫は知人の誘いで、花火見物には絶好の浅草のある場所に出かけた。
私は、テレビで花火見物。今まであまり見たことがなかったけれど、
ものすごく豪華でビックリ。

洞爺湖で夏の間打ち上げられる花火は、何回か見たことがある。
暗い湖上が一瞬明るくなって、華やかに色が散る光景は美しいけれど、
闇の方が多くて、何故か哀しい気持ちになったものだ。

でも、東京の花火は、明かりがいっぱいの夜景の上でドーンドン。
いろんな色の光のシャワー! 派手! スゴイね!(^^)
by mint-de | 2008-07-26 20:48 | 木陰日和

「う」の日

今日は、土用の丑の日。
民間伝承では、「う」のつく物をこの時期に食べると夏バテしないということらしいが、
ウナギに人気が集まるのは、味と栄養価の高さから、夏を乗り切れそうな気持ちに
なるからだろう。でも、私はウナギは苦手。
かば焼きのしょうゆダレがしみこんだご飯はおいしいと思うけれど、
あのグニャグニャした脂っこい身が好きになれない。
お店の前で、かば焼きが出来上がるのを並んで待っている人を見ると、
そんなにあのウナギが食べたいのかなあと、いつも不思議な気持ちになる。
今年は産地偽装も発覚して、ウナギを食べるのも大変らしいが、
私は、「う」どんやそ「う」めんを食べ、夏を乗り切るつもり。
ああ~、でも暑過ぎる…。

犬の予防注射にいってきた。もう寄生虫はいなくなったらしい。
便の状態も大分よくなってきたので安心した。普段、外で暮らしているマイワンコ。
獣医さんの待合室はクーラーが利いているので、とても快適だったみたい。
いつもは建物に入るのを嫌がるのに、待っている間、出たり入ったりしていたら、
出るのを嫌がるようになった。
ワンコのためにも、早く、涼しくなってほしいな。

d0129295_1404581.jpg
by mint-de | 2008-07-24 14:02 | 木陰日和

泣き止むまで待つ?

先日、朝日新聞の投稿欄「声」に、電車の中で、座りたくて泣いている幼児を一喝した青年に対して、中年の女性が、そういう叱り方をしてはいけないと注意しているのを見て、残念に思ったという投稿が載っていた。
その後、その投稿に対する反論が載っていて、いろいろ考えてしまった。
最初に投稿した人は、青年の行為が正しいと思っているのに対して、青年を注意した人も、あとで投稿した人も、泣いている幼児にはもっと寛容であるべきだというのだ。
泣いても要求どおりにはならないとわからせるためには、泣かせておくことも必要なのだという。確かに、しつけというのは、各家庭でさまざまな方法があるとは思うけれど、狭い電車で泣き声を聞かされ続ければ、「静かにしろ」といいたくなる。
1歳前後の赤ちゃんが泣くのはしょうがないとしても、2・3歳の幼児は、他人のいうことはだいたい理解できるし、我慢するということも、そういう状況から学んでいくものなのではないだろうか。

以前、電車の中で騒いでいる幼児と母親のグループがいて、不愉快になったことがあるが、驚いたのは、その母親達が、「電車の中では静かにしなさい」ということを一言もいわなかったこと。騒がしくて当然という態度に、私は疑問を感じた。その昔、私が子ども連れで出かけたときは、うるさくさせないことに気を使ったものだけれど…。

子どもが伸び伸びと育つためには、他人の目など気にせず、泣き止むまで待つのが本当の教育というものなのか?
そういう風に育ってこなかった私には、泣いている幼児はただのワガママに見えてしまって、優しくはなれないなあ…。
by mint-de | 2008-07-23 14:17 | 社会畑

「ヴェロニカ・マーズ」 第3話

「ジョン・スミスを捜して」

ヴェロニカと同じ学校に通うジャスティン・スミスは、ヴェロニカがよく行くレンタル店で、
バイトをしていた。彼は、ヴェロニカが探偵の仕事を手伝っていることを知り、
自分の父親を捜してほしいとヴェロニカに頼んでくる。
10年前に家を出ていったが、母親が失業して暮らしが大変になったので、父親に助けてもらいたいのだという。
ヴェロニカは、ウォレスに手伝ってもらって、ジャスティンの父親の「ジョン・スミス」を440人のなかから3人に絞り込む。
しかし、一方で、父親は死んだという報告もあり混乱するヴェロニカだったが、母親の話から、ジャスティンにとっては、死んだと思っているほうがいい、捜さないほうがいいということだった。何故?

ヴェロニカは、ジャスティンと共にサンディエゴのジョン・スミスを訪ねる。
そこで会ったのは、レンタル店でジャスティンによく話しかけてきたジュリアという女性だった。父親が女だったという事実にショックを受けるジャスティン。でも、ヴェロニカはいうのだ。お父さんは、ジャスティンに会うために、150キロの道をやってきていた。
私の母親は私には会いに来ないと。
その後、ジャスティンは、父親とまた話ができるようになる。

「トランスアメリカ」みたいな話だった。そんなに簡単に「女性である父親」を認められるとは思わないけれど、子どもを思う親の気持ちは女も男も変わらないので、親は親として認められるといいよね。

ダンカンとヴェロニカは、お互い忘れられない存在のようだ。ダンカンは、ヴェロニカがトロイと付き合い始めて、心が揺れる。リリーが亡くなってから抗ウツ剤を服用しているなんてね。父親は息子の進路を勝手に決めるような親だし、ダンカンに同情してしまう。

ヴェロニカの父キースは、ヴェロニカの生活指導の先生に呼ばれる。
母親のいないヴェロニカを心配してくれる彼女に、キースは、一度は断ったものの、母親の代わりに相談相手になってほしいと頼む。この先生は、マーズ保安官の味方だったらしい。今後、二人の関係が気になりそう。

ジャスティンの話に触発されたヴェロニカは、母親を捜しにアリゾナへ向かう。
帰ってくるのをただ待つのではなく、嵐の只中へ突っ込む覚悟で出かけたものの、母親はすでにアリゾナの友人の家を出ていた。行き先はわからない。
母親は、自分のことをどう思っているのだろう? ヴェロニカの虚しさは増すばかりだった。
by mint-de | 2008-07-22 15:00 | 海外ドラマ(V~Z) | Trackback

「リンリー警部 捜査ファイル」 第16話

「正義の果て」 前編

原作では、シリーズの一番古い年のエピソードで、リンリーがデボラとの結婚を控えて実家に帰る話。ドラマの登場人物には、それほど違いがないので、うまく話を作リ変えた脚本と原作との相違を面白く見た。

リンリーは結婚するヘレンを伴い、実家へ帰る。
ところが、屋敷の領地管理人ジョンの娘であるナンシーの夫ミックが殺害され、リンリーは結婚式どころではなくなる。ミックが殺害される直前に会っていた、リンリーのいとこシドニーの男友達ジャスティンと弟のピーターが何も語らないのは、何故なのか?ミックをよく思っていなかったジョンが逮捕されてしまうが…。

リンリーは、父親が重篤の時に、母親が主治医であるトレナローと関係があったことを、今でも許せないでいた。トレナローがリンリーに「大人になれ」っていっていたけれど、私だったら、「アンタにいわれたくない」って思うだろうな(^^)

弟のピーターは、困った弟。自分の弱さを人のせいにしてしまう人間は、嫌いです。
恵まれているように見えるリンリーだけれど、彼にも悩みはあるのだった。
ヘレンに仕事のことは忘れてといわれながら、あの屋敷にいるよりヘイバースと一緒に現場にいるほうがリラックスしていたリンリーなのだった。
ヘイバースも招待されて、リンリーに名前で呼んでっていわれ、できないと答えたシーンに笑う。トミーとバーバラでは、違和感ありまくりなのだ。
by mint-de | 2008-07-21 15:12 | 海外ドラマ(英G~L) | Trackback

梅雨明け

今月になってから、雨はあまり降らなかったが、梅雨が明けたらしい。
今日は、ものすごく暑い。ジリジリと照りつける太陽に、汗だくである。
朝早く散歩にいったときは元気に歩いていたマイワンコも、今は、囲いのなかでグッタリしている。
あの毛皮が脱げればいいのにねえ…(^^) 
外で飼っていると、暑いときは本当に可哀想だと思う。

今日の新聞に、東京ディズニーリゾート開園25周年記念で、「丸ごと貸し切り体験」に抽選で当たった家族の記事があった。
「一生分の夢を使い果たした気分」というコメントがあったが、本当に羨ましい、夢のような体験だったことだろう。
夢のような出来事を経験して、記憶には、それが現実に経験したことだと残って、夢のように思い出す出来事なんだろうな。
そんな体験ができたらいいなあ…。
お金も日にちも気にせずに、「世界一周の旅」とかに行けたらいいなあ…
などと、みんな出かけて誰もいない家で、一人夢見るのだった(^^)
by mint-de | 2008-07-19 16:19 | 木陰日和

「近距離恋愛」

「近距離恋愛」 (2008年 アメリカ・イギリス映画 監督ポール・ウェイランド)

楽しい映画だった。結末は予想できるので、それがいつになるのかと思っていたら、
引っ張りまくりで、本当にその寸前。あれじゃあ、スコットランドの貴族さまが可哀想。
もっと前に決断すればよかったのにね。でも、それでは映画にはならないのだった(笑)

10年前に知り合ったトムとハンナ。
二人は、性格も趣味も違うけれど、友達としてはいいコンビ。
いろんな女性と付き合っているトムは、スコットランドに行ったハンナと6週間も離れてみて、初めて、ハンナが愛する女性だということに気づく。
それを伝えるべく、帰国したハンナに会いにいくが、なんと彼女は結婚する相手コリンを連れてきていた。
すべてにおいて、自分より上のコリンに、トムは、なすすべがない。
それでも、トムは友人達に励まされて、ハンナの奪回に挑むのだった…。

男と女が親友であり続けるのは、難しい。ただの気の合う友人だったら、長続きするかもしれないけれど。やはり、男と女は恋に落ちるのが普通なのだろう。10年も気づかなかったなんてね。何事にも、きっかけって必要なのかも。
トムとハンナは、とても気が合っていて、見ていて楽しかった。
こんな付き合い方も素敵だと思った。

スコットランドの風景もよかったし、ワンチャンもいっぱいでてきた(^^)。
シドニー・ポラック演じるトムのお父さんの6度目の結婚相手が、「NIP/TUCK」のキンバーだった。役にピッタリで、笑ってしまった。
by mint-de | 2008-07-16 15:49 | シネマ(あ~そ) | Trackback