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「空気人形」

「空気人形」 (2009年 日本映画 監督是枝裕和)

切なさに満ちた映画のなかで、吉野弘の詩「生命は」が効果的に使われている。
われわれの生命は欠如を抱えていて、他者から満たしてもらわなければ、生きてはいけない。
あるときは、誰かのために花粉を運ぶ虻であったり、誰かのための風だったりする。
気付かないかもしれないけれど、どこかで、人は人とつながっているのだ、という詩だ。

男に使われていた空気人形が、心をもってしまい、街へと歩き出す。
ファンタジーのような話ではあるが、ラストは悲惨だ。
不要になった人形は燃えないゴミで、死んだ人間は燃えるゴミ。
その言葉が妙にリアルに響く。
人間を傷つければ、血がでる。人形は人形のままだ。
人間は、はかない命なのに、その上、孤独だったりする。

人間とかかわるより、人形と一緒のほうが面倒がなくていいと男はいう。
人形の、のぞみが恋したジュンイチは、虚しさを抱えている。
交番で寂しさをまぎらわす老女。
みんな中身はからっぽだという、代用教員だった老人。
年をとることが不安な女。
それぞれの思いは、一方通行。
人形ののぞみを通して、それぞれの孤独が浮き彫りにされる。
でも、みんな誰かのための誰かなのだ、きっと…

ペ・ドゥナの「人形振り」がすばらしい。
歩き方、喋り方、空気の入り方。
彼女の存在感がなければ、これほどの説得力は生まれなかったと思う。

ただ、ジュンイチの行動が、私にはよくわからなかった。
のぞみの空気が抜けたときに、オドロキもせず、すぐにセロテープをもってきたときには、「?」だった。彼は、いったい何を考えていたのだろう?
by mint-de | 2009-09-30 15:23 | シネマ(あ~そ) | Trackback

「LOST」 第96話(5-10)

「理由」

<脱出後のサイード>
サイードは、島を脱出後ナディアと再会し結婚したものの、彼女が何者かに殺されてから、ベンの言葉を信じて、友人を救うためにウィドモアの関係者を殺してきた。最後の一人を始末した後で、ベンに任務終了を告げられる。もう自由だといわれて戸惑うサイード。サイードには、ナディアのために復讐する気持ちもあったけれど、すべてはベンの仕組んだことで、ベンにとって都合の悪い人間を殺してきただけ。サイードはただ利用されたのだ。自分のしてきたことに嫌気がさしたサイードは、ドミニカの建設現場で働いていた。そこへ、ベンがやってきてロックが殺されたという。今までの報復だとかハーリーも危ないとか、見張りがいるとか、いろいろ嘘を並べるベン。自分がロックを殺しておきながら、サイードのことを君の本質が殺人者なのだという。サイードは、もう関わりたくないので、ベンの言葉を無視する。

しかし、その後立ち寄ったバーで女(イラーナ)に声をかけられたことから、結局アジラ航空316便に乗るはめになったのだ。女は、ベッドイン直前にサイードを足蹴りして、サイードに殺された男のファミリーに頼まれたという。サイードは、女に捕らえられグアムに連れて行かれることに。サイードは、空港でジャックやケイト、さらに飛行機のなかでベンを見て、316便がどこに着くか理解した。そうして、サイードは1977年の島に迷い込んだのだ。

イラーナは知らないといってたけれど、サイードを捕まえるように依頼したのはベンだろうね。サイードは、小さい頃、兄が殺せなかった鶏をためらわずに殺せる少年だったらしいけれど、食用のものと、後々殺人を犯すこととは、ちょっと違うと思う。

<島・1977年>
少年のベンは、サイードにリチャードの使いかと聞く。4年前仲間になりたいといってから、ベンはずっと待っていたので、サイードを助けるという。

ホレスは、サイードが何もしゃべらないので、次の方法を考えるという。ソーヤーは、サイードを助けるために、アザーズの情報をもって亡命してきたといえというが、サイードはダーマの仲間にはなりたくない、逃せという。ソーヤーが、それまでの自分の実績に傷がつくことをおそれているのが、らしくなくておかしい(^^) 彼も3年間それなりに苦労してきたということらしい。サイードは、ダーマで生きるより独りで生きることを選んだので、オールダムという拷問の専門家のところに連れて行かれる。

真実をしゃべってしまうというクスリを飲まされたサイードは、アジラ航空316便できたこと、その前に飛行機が墜落したこと、フレームやスワンなど、まだ建てていない施設のことまでしゃべるので、やはりスパイだと疑われるが、君たちは殺される、未来から来たから知っているといったところで、結局クスリの量が多すぎたせいでおかしな話をしていると判断される。

ホレスたちは、サイードの処分について話し合うが、彼らにとってはサイードが何者かまったくわからない。このままではやはり不安なので、殺してしまうことに。その決定に、ソーヤーはサイードのところへ。逃げろというソ-ヤーにサイードは、達観した人のように、このままでいいという。ソーヤーは、いたたまれずケイトを訪ねる。そして、何故戻ったのかと聞く。ケイトたちが戻ったときはロックが仕事をしてくれたと喜んでいたのに、こんな事態になってからは、今までの生活のほうがよかったと思えるのかな。ケイトはソーヤーとクレアのために戻ったのかな?

そこへ突然、火のついた車が突っ込んでくる。皆が消火作業に懸命になっているときに、無人になった牢屋にやってきたベン。ベンは、サイードに連れていってと頼む。ソーヤーに逃げないといっていたのは、ベンを待っていたから? それとも気が変わっただけ? ベンと共に脱出したサイードは、途中で会ったジンを殴って気絶させ銃を奪った。そしてその銃で、君は正しかった、俺は殺人者だとつぶやいて、ベンを撃った。倒れるベン。

少年のベンに復讐するのって、どうなの? 
過去は変えられないはず。今後、未来は変わるのだろうか?
by mint-de | 2009-09-28 15:25 | 海外ドラマ(LOST) | Trackback

実をつけないユズ

昨日今日と真夏並みの暑さ。d0129295_1432551.jpg
涼しい時期もあったので、この暑さは余計暑く感じる。
それでも、秋の花が咲き、木の葉の色も次第に秋色の気配。
イチョウの木の下には、銀杏が落ちるようになった。
木を見上げると、高いところに実がいっぱいなっている。
イチョウは雌雄異株で、雌の木に実がなるから、この並木は雌並木だよと、オスのワンコにいってみたりする(^^)
イチョウは、黄葉もきれいだし実もおいしいし、秋の立役者って気がする。

去年、いっぱい実をつけた庭のユズは、今年は花が咲かず実もできなかった。
義母は、枝をあちこち切ったのがまずかったのだろうといっている。
実がなるまで何年もかかった木なのに、また、実のならない木になってしまうのかな。
野生のものは誰も管理しなくとも、花が咲き、実がなる。
庭のユズは、人間の手で自然の法則をこわしてしまったということかもしれない。
今年の冬は、おいしいユズ茶が飲めず残念!

大きなプラタナス
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by mint-de | 2009-09-25 14:36 | 木陰日和

「LOST」 第95話(5-9)

「ナマステ」

<島・2007年 アジラ航空316便>
フランクは、異常事態のなか飛行機を何とか島に着陸させた。操縦室からでたフランクは乗客の確認をするが、ジャックやケイトたちがいないことに気付く。外にでて、乗客には救助を待つと説明するフランク。しかし、ここはどこだという質問には答えられない。その島は地図には載っていないから。無線機もこわれていたら、救助は無理だね! ここには檻や建物があって、向こうに大きな島が見えるということは、ジャックやケイト、ソ-ヤーが連れ去られて動物の檻に入れられていた島のようだ。

ベンは、フランクの説明の途中で一人脱け出す。その後を追うサン。ベンは、サンに気づき、一緒にボートでわれわれの島に行こうという。ジンを捜すためには行くしかないと決めたサン。そこへサンを追ってきたフランクがやってくる。こんな男のいうことを信じるのかと聞くフランクに、サンは頷くが、それはウソだった。ベンの後ろから、バドルを振り下ろすサン。倒れるベン。もう、ベンに振り回されることはない?

サンとフランクはボートで島へ向かう。フランクは機長としての自覚より、島への興味のほうが勝っていたらしい。すっかり暗くなった島に着いた二人。しかし、たどり着いたダーマの宿舎は、荒れ果てた状態。明かりがついた家から、あのクリスチャンがでてくる。サンがジンのことを尋ねると、クリスチャンが写真を見せる。それは、ジャック、ケイト、ハーリーがいる1977年のダーマの新人の集合写真だった。サンは、その時代に行けるのだろうか。

<島・1977年>
ソーヤーは、ジャックたちを見て、ロックが仕事をしてくれたと喜ぶ。何故ダーマの服を着ているのかと問うジャックに、今は1977年で敵に見つかるとまずい、何か方法を考えるというソーヤー。ジンはサンも飛行機に乗ってきたと聞き、慌ててフレームのラジンスキーのもとへ。戻ったソーヤーはジュリエットに話し、3人を午後に新人を乗せてやってくる潜水艇のなかに紛れ込ませることにする。ハーリーは、ダーマはいずれ殺されるのだからなんとかしないとというが、ファラデーに過去は変えられないと教えられているソーヤーは、おれは予言者じゃないと答える。ファラデーは、もういないらしい。どこに行った?

新人のリストに何とか名前を加え、ジャックたちは、無事にダーマの仲間になった。ジャックは、倉庫担当のワークマン(雑役係)。ソーヤーは、ジャックに今までの仕返しをしたいみたい(笑)。夜になって、ジャックはソーヤーの家を訪ねる。そこでソーヤーとジュリエットが一緒に暮らしていることを知るジャック。今後のことを聞かれたソーヤーは、じっくり考えると答える。以前のお前は、何か起こるたびにただ反応してただけ。おれは頭を使って考えると、自信たっぷりなソーヤー。たしかに詐欺師だったから、その点は心強いかな?

一方ジンは、サンを心配して、ラジンスキーのもとへやってくるが、モニターには飛行機は映っていなかった(時代が違うからね)。しかし、センサーが反応する。ジンが向かうと、そこにいたのは手錠のままのサイード。すぐあとにラジンスキーがきたので、とりあえずフレームヘ連れていく。連絡を受けたソーヤーは、ラジンスキーのスパイだから射殺しろという言葉に取り合わず、協定でアザーズなら紳士的に対処する、違うなら殺すといってサイードに暗黙の説明をする。理解したサイードは自称はしてないが、アザーズの仲間ではあると答える(確かにある意味事実である)。 

ジャックたちの前で、宿舎の地下牢に連行されたサイード。後から、少年がサンドイッチをもってくる。優しい少年の言葉に、名前を聞くサイード。少年は、ベンと名乗った! この頃は、お父さんにいろいろ嫌味をいわれていた時代。ベンもまだ純心だったのかも。
by mint-de | 2009-09-21 10:13 | 海外ドラマ(LOST) | Trackback

ブツブツ

テレビ局で働いている人たちって、一体何を考えているんだろう?
酒井法子が保釈されたからって、乗っている車をヘリで追う必要がどこにある?
謝罪会見だけで十分だろう。
ただただ、視聴率稼ぎのために、野次馬根性を満足させているだけ。
ヘリの燃料費で、薬物乱用防止のための番組作りでもしたらって思う。

八ツ場ダムの建設は中止になるらしい。
詳しいことは知らないけれど、国の意向に左右される住民たちには同情する。
莫大な費用のことを考えると、ここで止めたほうが国にとってはよいのだろう。
でも、何かのために犠牲を覚悟したのに、その犠牲は結局ムダだったということ。
何だか、ものすごく哀しい気がする。


一日咲いてはしぼみ、次から次と花が開くフヨウ
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by mint-de | 2009-09-18 14:45 | 社会畑

「プール」

「プール」 (2009年 日本映画 監督大森美香)

私好みの映画だった。
しゃべり過ぎない、微妙な間、そして余白が心地よい。
見えてはいないものに、とても大事なことが隠されているような、そんな気がする映画。
プールという人工的な水の場を囲んで、語り合い、歌をうたう。
青く澄んだ水は、いろんな人の思いをたたえているかのように、キラキラ輝いている。
自然の海や川じゃなくとも、水って、見ているだけで、とても癒やされるものだと思った。

さよは、大学の卒業旅行で、タイ・チェンマイ郊外のゲストハウスで働いている母を訪ねにいく。
4年ぶりの再会を楽しみにしていたさよだったが、空港に迎えにきたのは、仕事を手伝っている市尾という若い男。さよがゲストハウスに着くと、そこにはビーというタイ人の少年がいた。
母親のいないビーの世話をしている母京子の姿を見たさよは、複雑な気持ちになる。
自分と祖母を日本において、好きな仕事をするためにタイにやってきた母。
娘の気持ちを考えずに行動している母親は、さよには自分勝手な人間に思えた。
しかし、市尾は娘にクールな対応をする京子に、その距離感がいいと話す。
親も子も血はつながっているけれど、考え方や価値観は違うはず。
一人の人間としてお互いを認めあえればいいと。
そして、さよは、滞在していくうちに次第に気持ちに変化が起きてくる…。

京子は、市尾や娘にいわれても、微笑むだけで否定も肯定もしない。
この何を考えているのかはよくわからないけれど、その行動がすべてを語っているという風情の小林聡美の演技がいい。「かもめ食堂」のときもそうだったけれど、この人の気負いのない自然な演技は、それだけで癒やし系。病気の菊子さん役のもたいまさこも、この人ならではの演技。二人の存在感が、この映画にゆったり感を与えているのだと思う。

コムローイ(紙を筒状にした熱気球のようなもの)というのを、初めて知ったけれど、火の玉が夜空に飛んでいくようで幻想的だった。願い事をしながら飛ばすのだそう。
青いプールが、とてもきれいだった。あのゲストハウスで1週間くらい過ごしてみたいな!
by mint-de | 2009-09-17 14:44 | シネマ(た~ほ) | Trackback

「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」 第4・5話

「笑う男」

今回は、公私共に窮地に陥るヴァランダーを描く。
娼婦とは知らずに関係をもち、お金を払えといわれて、冗談じゃない警察だといってしまうヴァランダーの対応は、一応正しいと思う。ここでお金を払ってしまうと買春になるわけで。その娼婦が、あとで被害者の重要な証人になってしまうので、ヴァランダーにとっては運が悪かったということ。
でも彼女の話によって、事件の真相がわかったし、彼女が買春の訴えを取り下げてくれたので、命拾いしたヴァランダー。でも、恋人のマヤとは別れることに。
ヴァランダーにピッタリの女性はなかなか現れないようだけれど、いい年をした男が恋人のことでグチャグチャ悩む姿はあまり見たくはないな。

ヴァランダーの友人ステーンの父グスタブが、交通事故死した。
親子で弁護士をしていたが、ステーンは、父の死に疑問があるのでヴァランダーに調べてほしいと頼む。
しかし、そのステーンも何者かに殺されてしまう。ステーンの通話記録からお相手をしていた娼婦たちに事情を聞くことになったが、その中の一人が、ヴァランダーと関係をもった娼婦だった。
彼女に見つからないように隠れまくるヴァランダーがおかしい。しかし、彼女に見つかってしまい、買春疑惑で、署内はもちろん新聞ネタにまでなってしまう。
マヤにはそっぽをむかれ、車は爆破され、怪我で入院していたら襲撃までされて踏んだり蹴ったり。

ヴァランダーの捜査で、弁護士の親子が殺された事件は、スコーネ一の実業家が関わっていたことがわかる。アルフレッドと娘のクリスティーナは、臓器移植の需要と供給のための事業と称し、ブラジルの貧困層の人間から臓器を奪い死人までだしていた。ステーンは、父がその事業に関わっていることをやめさせ、ヴァランダーに全てを話そうとして殺されたのだ。
ヴァランダーは真相を突き止め、アルフレッドの家宅捜索に向かう。しかし、途中で中止の命令がくだってしまう。相手の存在が大きすぎて、警察はそれ以上踏み込めなかったらしい。
諦めきれないヴァランダーは、記者にいい仕事をしろといって、事件のファイルを渡す。
逮捕できなくとも、そのうちアルフレッドの評判は地に墜ちるだろう…。
悪いことをしたとわかっていても、逮捕できないなんて、悔しいね。
by mint-de | 2009-09-15 16:13 | 海外ドラマ(北欧) | Trackback

「LOST」 第94話(5-8)

「ラフルア」

<島・1974年>
ロックが井戸を降りて歯車を回した後、今までとは違うすさまじい揺れと閃光が起こった。その後、ソーヤーたちの頭痛や鼻血が治まった。ロックが仕事をしてくれたことを確信するソーヤー。ソーヤーはロックをたたえ、彼の帰りを必要なだけ待つことを宣言する。
ファラデーは、フラッシュのあと、シャーロットの死体は消えてしまった。もう時間移動はない、我々は残ったという。みなでビーチに向かって歩いていると、銃声が聞こえる。銃を構えたソーヤーが見たのは、倒れた男と袋をかぶせられた女、銃をもった男が二人。ファラデーは、起きたことは変えられないというが、女性を見殺しにはできないので、ソーヤーとジュリエットが助けにいく。二人で男たちを撃ち、女性を救う。

彼女はエイミーと名乗り、ダーマの服を着て倒れているのは夫のポール、そのポールの遺体を連れて帰りたいという。二人の男の死体は、協定で埋めなければならないという。ソーヤーたちは、エイミーのいうとおりにしてやり、ダーマの施設に入ることになった。ソーヤーたちが移動したのは、1974年だった。

ソーヤーは、警備のリーダーであるホレスに、自分はジェームズ・ラフルアという船長で船が難破した。消えた仲間を捜していると、嘘を並べる。ホレスは、明朝、潜水艇が出航するのでそれで島からでてくれというが、ソーヤーは、ロックを待ちたいのでなんとか引き延ばしたいと思っていた。そこへ、あのリチャードがやってくる。争いが絶えなかったダーマと先住民の間では、休戦協定というものがあったらしい。リチャードは、殺された二人の男の件でやってきた。ソーヤーは、自分たちが殺したので、ダーマの人間ではないとリチャードに話しにいく。リチャードはソーヤーを知らないので不思議がるが、ソーヤーは、20年前にロックがリチャードと会ったこと、ジャグヘッドの水素爆弾のことを話し、リチャードを信用させる。男たちを埋めた場所を教え、ポールの遺体をリチャードに渡すことで、一件落着。ホレスは、ソーヤーへの感謝の気持ちとして、2週間後にまた潜水艇がくるので、それまで人捜しをしていてもいいといってくれる。ジュリエットはすぐに帰りたがったが、ソーヤーのいてほしいという頼みを受け入れ、とどまることに。

<島・1977年>
1974年のその後、どうしてそうなったかは不明だが、ソーヤーは、ダーマの警備主任になっていた。マイルズもジンも仲間だ。ジュリエットは、車の下で修理をしていたので修理工?

あのホレスが、フェンスの辺りで酔っ払って、木を爆破させている。連絡を受けた警備主任のラフルア(ソーヤー)が、酔ったホレスを背負ってエイミーのもとへ。二人は結婚していて、エイミーは身重だった。ケンカをして、ホレスは飲みすぎてしまったようだ。ところが、そこでエイミーが産気づいてしまう。慌てて医者のところに連れていったが、逆子で、医者は内科医。尻込みする医者を見て、ソーヤーはジュリエットを呼ぶ。車の下で仕事をしていたジュリエットは、医者であることを隠しているのかも。ジュリエットのおかげで、エイミーは無事に出産する。この頃は、赤ちゃんは無事に生まれていたようだ。

3年前、ジュリエットは、ソーヤーの言葉にやけに従っていたけれど、残された者同士の失意の気持ちが二人を結んだのか、ジュリエットとソーヤーは一緒に生活していた。
ホレスが酔っ払ったのは、エイミーがいまだにポールのことを思っている様子だったから。ホレスに、3年間で愛する人を忘れられるものだろうかと聞かれたソーヤーは、大丈夫だ、自分も愛した女がいたが、もう顔も覚えていないと励ます。

その後、ジュリエットとベッドで寝ていたソーヤーはジンからの電話で起こされる。急いで向かったソーヤーが見たのは、ジンが運転する車から降りてくる、ジャック、ハーリー、そして忘れたはずのケイトだった。

ジャックたちもダーマの一員になるということらしい。
どうやってこの時代を脱け出すのかな?
ケイトとジュリエット、ジャック、ソーヤーの四角関係はどうなる?
サンとサイードはどこへ?
by mint-de | 2009-09-14 12:01 | 海外ドラマ(LOST) | Trackback

『阿弥陀堂だより』

『阿弥陀堂だより』 (南木佳士 文春文庫)
久し振りに南木さんの本を何冊か読んだ。
南木さんは芥川賞を受賞後、体調をくずされたそうだが、そのときの体験をもとに書かれたのがこの小説だ。
医者として何百人もの病人の死を見つめ続けた結果、精神的に追い込まれてしまったという。
小説では、美智子という女医が病気になり、都会の病院から夫の育った田舎の村に越してきて、その村の自然や村で暮らす人々と触れ合うことで、癒やされていく様子が描かれている。
南木さんのエッセーで、「人は実にあっけなく死ぬ」というような一文に触れ、お医者さんにそういわれたら、なんかもうしょうがないなあと思った私。
この本でも、おうめ婆さんが、端的な言葉で人生を語ってくれる。
気に病んでいてもしょうがない。人生、なるようにしかならない。
肩肘はって生きないほうがいい。
体が故障しても、気持ちまで病気になるな。
実に警句に満ちた言葉が、素朴に語られている。
「死」をどうとらえるかは、難しいことだけれど、おうめ婆さんのように恬淡の境地になれたらいいよね。
by mint-de | 2009-09-12 14:21 | 私の本棚 | Trackback

「考える言葉」

生活というものは、言葉なのだ。生活は、わたしたちが日常にもつ生きた「考える言葉」でできている。生活の奥行きを深くするのが、「考える言葉」だ。
誰もが胸のうちに、それぞれにじぶんの辞書をもっている。そうして、そのじぶんの辞書に、じぶんの経験や知識や記憶をとおして、じぶんにとって必要な言葉を、日常の「考える言葉」として書き込んでゆく。
ひとの人生のゆたかさは、じぶんの胸のうちにある辞書に、生きた「考える言葉」をどれだけゆたかにもっているか、だ。

           (長田弘 『小道の収集』 講談社・「ふりだしに戻る」から)


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by mint-de | 2009-09-11 14:10 | 詩と言葉から

見たり聞いたり、日々思うことをあれこれと…


by mint-de