ひっそりとした幸福

悲しみのあとで  (ウンベルト・サバ 須賀敦子訳)
 
このパンには思い出の味がある、
港のどこより廃れて混みあった辺りの、
貧しい居酒屋で食べるこのパンには。

ビールの苦さがうれしい、
帰りがけに立ち寄って、
雲のかかった山々と灯台をまえにすわると。

苦悩にうちかったぼくのたましいは、
あたらしい目で、むかしの夕暮を眺め、
妊娠した妻といっしょに水先案内人など見ている。

それから、古びた木の部分が太陽に
ちかちかする、二本のマストとおなじくらい
背の高い煙突をつけた、船を。まるで、

二十年まえ、子供のときに描いた絵みたいな。
そのころ、手に入れるとは考えてもみなかった、
こんなうつくしい、甘い苦痛に満ちた人生、

こんなに、ひっそりとした幸福。



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# by mint-de | 2007-09-22 15:03 | 詩と言葉から

心の湖

かなり前の朝日新聞「天声人語」に載っていた社会学者の見田宗介さんの言葉。
とても素敵な文章だ。自分の「湖」を深いものにできたらいいな。


「人はだれでも自分の中に湖をもっていて、その深さとか色調とか涼しさとか透明度とかを、その人の生の最後の瞬間まで、加えたり変幻したりしている。人に話をするということは、その人の中の湖に話をすることであるように思う。」 (見田宗介)


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# by mint-de | 2007-09-22 14:59 | 詩と言葉から

海への郷愁

  
   (ジャン・コクトー 堀口大学訳)


  
   私の耳は貝のから


      海の響きをなつかしむ


 
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# by mint-de | 2007-09-22 14:47 | 詩と言葉から

記憶を耕す

 
「記憶」について、とても気に入った表現がある。

「記憶は、過去のものでない。それは、すでに過ぎ去ったもののことでなく、むしろ過ぎ去らなかったもののことだ。とどまるのが記憶であり、じぶんのうちに確かにとどまって、じぶんの現在の土壌となってきたものは、記憶だ。
記憶という土の中に種子を播いて、季節のなかで手をかけてそだてることができなければ、ことばは、なかなか実らない。じぶんの記憶をよく耕すこと。その記憶の庭にそだってゆくものが、人生とよばれるものなのだと思う。」


  (長田 弘 『記憶のつくり方』 晶文社)
  
# by mint-de | 2007-09-22 14:37 | 詩と言葉から

一番好きな詩

          (リルケ 富士川英郎訳)

  木の葉が 落ちる 落ちる
   遠くからのように
  大空の遠い園生が 枯れたように
  木の葉は
   否定の身ぶりで落ちる

  そして 夜々には
   重たい 地球が
  あらゆる 星の群から
   寂寥の中へ 落ちる

  われわれは
  みんな 落ちる
  この手も 落ちる
  ほかをごらん 
   落下は すべてに あるのだ

  けれども ただひとり
   この落下を
  限りなく やさしく
   その両手に
  支えている ものがある

    
# by mint-de | 2007-09-22 14:26 | 詩と言葉から

「LOST」 62~65話

(3-13) 「魔法の箱」

ケイトたちは、ジャックを助けるために危険を冒してでかけてきたのに、ジャックは、故郷に帰すというベンの言葉に従うべく、ケイトに別れを告げる。絶対、救出にくることを誓って。しかし、この島にとどまっていたいロックが、ジャックやジュリエットが乗るつもりだった潜水艇を爆破させてしまう。ロックさん、そんなにここにいたいなら、ダニエルのように、一人でこの島に隠れるように暮らしていけばいいのにと思いますが…。

フラッシュバックは、ロック。ロックの足が不自由になったのは、父親が窓からロックを突き飛ばしたから。お金持ちの女性との結婚をロックに邪魔されないために、その女性の息子も殺し、ロックも殺そうとしたのだから、とにかく、とんでもない父親である。さらに驚いたことに、その父親がなぜか、ベンに捕らえられていた。

ベンは、ロックの足のことを知っていて、この島の力でロックの足が治ったと思っている。けれど、自分はこの島で生まれたのに、その治癒力がもたらされていないのを疑問に思っている。ベンとロックの二人には何か通じあうものがあるらしい。ベンはこの島から誰も帰したくなかったので、潜水艇を爆破してくれたロックにほうびとして、あの父親を見せたのだろうか。いつこの島に連れてきたのか? 

アザーズはビーチにいる人間の素性をすべて把握しているようだ。彼らはこの島にくる運命にあったのか?


(3-14) 「エクスポゼ」

このエピは、第3シーズンのなかでは、もっとも興味のわかないエピだったので、簡単に。第3シーズンから名前が出てきたニッキーとパウロの話。女優だったニッキーが、宝石目当てで男とつきあい、パウロと一緒にその男を殺し、その宝石を奪って飛行機に乗っていたときに墜落。

二人で、宝石をさがしまくってもなかなか見つからなかったが、実は、パウロが見つけてそのことをニッキーには秘密にしていた。彼は、ニッキーが宝石を自分のものにしたら、彼からはなれていくことがわかっていたのだ。だが、パウロが宝石を持っていることを知ったニッキーは、毒蜘蛛でパウロをマヒさせてしまう。ニッキーもその蜘蛛の毒にやられてしまうが、マヒ状態の二人を見つけたソーヤーやハーリーたちは、二人が死んでいると思い込み土のなかに埋葬してしまう。土のなかで目をあけるニッキー。生き埋めってこと?! 自業自得とはいえ、ひどすぎる話である。


(3-15) 「二人の女」

ケイトは逃亡中に、ソーヤーに騙された女、キャシディと会っていた。キャシディは、警察に追われるケイトに同情することで、哀れな自分を忘れられると思ったのか、ケイトが母親に会えるように仕組んでやる。ケイトは、母親が働くレストランのトイレで、なぜ暴力を振るい犬のように母を扱う男を殺してやったのに自分のことを警察に知らせたのかと聞く。母親はひどい夫でも愛していたからだと答える。これまでのことを考えれば聞くまでもないと思うけれど、ケイトは娘より夫を選んだ母の言葉を信じることができなかったのだろう。母親にとっては余計なお世話だったということに、その時、やっと気づいたケイトなのだった。

監禁されていたケイトのところに、ロックがやってくる。なんとロックは、ベンたちとここを出ていくという。潜水艇を爆破させたことで、ベンの信頼を得た模様。ロックはアザーズを敵としては見ていなかったということか?そして、みなが出て行くときに、ケイトの部屋にガス缶が投げ込まれ、ケイトは意識を失う。

ケイトが気がつくとそこはジャングルの中。そして横には、ケイトと手錠でつながれたジュリエットがいた。ベンはジュリエットが自分たちの役にはたたないと判断したのか、ベンの善意なのかはよくわからないけれど、とにかくジュリエットは、ケイトたちの側におろされたらしい。ケイトはジャックのために戻るというが、ジュリエットはケイトが勘違いしていることを教えてあげる。あの島でケイトに戻るなといったのは、檻でのソーヤーとの行為をジャックが監視カメラで見たせいだ。ジャックは傷付いたのだという。

二人は、元の宿舎に戻る途中で例の怪物の声や黒煙がでてきて危険なめにあうが、なんとか宿舎にたどりつく。倒れていたジャックを見つけたケイトは、自分が助けに戻ったのは余計なことだったと謝る。ケイトは、母親のときもそうだったけれど、自分が愛した者を助けようとしても、なぜか空回りしてしまう人らしい。可哀想なケイト。ジュリエットはどうしたと聞くジャックの態度に、何かを感じるケイト。ジャックをめぐる愛の行方にも目がはなせないかも(^^)
アザーズのことを知りすぎているジュリエットは、これからビーチ組と一緒に行動することができるのだろうか。

ソーヤーは、ハーリーに、自分勝手な行動を慎まなければ、この場所から追放されるかもしれない、そのことについて投票があると知らされる。気にしない風を装ったソーヤーだったが、魚のさばきかたも知らないので、この先それでは困ると思ったのか、ハーリーにいわれたとおり、償いの行動に出る。でも、それはハーリーの作り話だった。リーダーがいなくなったので、その役目をソーヤーに担ってもらいたかったので、いい人ソーヤーを印象付けようとしたのだった。そこまで考えられるならハーリーがリーダーになればいいと思うけれどね。クレアに優しくしたり、デズモンドと一緒にイノシシ狩りをするソーヤーがおかしい。詐欺師のくせに、この島では簡単に騙されるソーヤー。イノシシの丸焼きに、つかの間、幸せ気分に浸るビーチ組なのだった。


(3-16)「新たな仲間」

ジュリエットがこの島にやってきたのは、動機としては自分の意志だったけれど、半ば強制的に連れてこられたという意味では、かなり可哀想な境遇にある人だと思う。姉のもとへ帰りたいジュリエットに、姉や甥をエサに命令を下すベン。
ビーチ組と暮らすことになったジュリエットは、ベンのいいなりに行動するのだろうか?
クレアが無事に出産できたのは、本当に誘拐したイーサンが注射をしたお陰だったのだろうか?
このままの展開でいくとサンもあの注射をされるということかな。この島にいると妊婦は流産してしまうといっていたけれど、アレックスやこの島で生まれたベンはどうなの? 
ジャックはジュリエットをすっかり信じているようだけれど、そのことで、ビーチ内はぎくしゃくしそうだ。
# by mint-de | 2007-09-21 14:08 | 海外ドラマ(LOST)

「LOST」 59~61話

(3-10) 「希望」

今回は緊張感がなくて、番外編みたいな内容だった。たまには、こういうのも悪くないかな。
ハーリーは島に墜落してからずっと恐怖感があり、リビーと一緒にいたときだけ心安らかだったが、今はそのリビーもいなくて打ちひしがれている。ハーリーが、同じように、デズモンドにそのうち死ぬといわれて落ち込んでいるチャーリーと話をしているとき、キーがぶらさがっている骸骨の腕をくわえたビンセントが駆けてくる。ハーリーはそのキーを見て、何かがひらめいたのか、ビンセントと共に駆け出す。

たどりついたところには、なんとダーママークがついた車が、横倒しになっていた。その車を見て、気分転換をしようとビーチのみんなを誘うけれど、みんなは乗り気じゃない。その車で島を脱出できれば話は別だろうけれど、どこが安全なのかわからない島をドライブしたってねえ。それに、ガソリンがなくなったらどうするの? 英語が理解できない、愛想笑いのジン一人を連れて、ハーリーは再び車の場所へ。ハーリーには、車に格別の思いがあったのだ。

フラッシュバックは、ハーリー。子ども時代、父に車のエンジンをかけろといわれたハーリーは、うまくいかなかったとき、父にこういわれた。信じればいいことがある、運は自分で切り開け。そういって、バイクででかけた父親は17年間も帰ってこなかった。

ハーリーは、宝くじで当たったお金で新しいチキンの店を開いたが、その店も開店早々、流れ星(?)が落下して焼けてしまう。クジに当たってから、自分のせいで、いろんな人が亡くなってしまうことに耐えられなくなり、すべてを処分して、あの数字の意味を知るためにオーストラリアへ行くことを決意する。呪われていると思い込んでいるハーリーを助けるために、母親は家を出ていた父を呼び戻す。あのお父さんは、お金があるから戻ってきたのか、息子が心配で戻ってきたのかはわからないけれど、インチキ占い師をハーリーに会わせたりする。
そんな父親にあきれながらも、いま島にいるハーリーが思い出したのが、オーストラリアに出かける前に、父がいった言葉だった。「オーストラリアにいっても呪いは解けない。いるのは希望だ。運は自分で切り開け」「帰ってきたら、カマロ(ハーリーが子ども時代にエンジンをかけられなかった車)を直そう」

ケイトとソーヤーがビーチにたどりついた。みんなは喜んで出迎える。自分のテントからなくなっているものに気付いたソーヤーは、ハーリーのもとへ。怒ろうとしたのに、帰還を喜ぶハーリーに抱きつかれ、おまけに車にビールがいっぱいあってご機嫌になる。ジンが思いついた、てこの原理で倒れている車を起こし、エンジンも大丈夫そうなので、ハーリーは、俄然、元気になる。ハーリーは、車がちゃんと動くか確かめるために、かなり傾斜のある野原を運転してみると宣言。そして、チャーリーを誘う。死ぬといわれたくらいで落ち込むな、一緒に車に乗って死ななければオレたちの勝ちだといって。

助手席に乗るチャーリー。ジンとソーヤーは心配しながらも車を押す。そして、ハーリーが父にいわれた言葉「呪いを解き、運を切り開く」と唱えながら運転すると、車は軽やかに岩を避け、野原にカーブを描いた。車はちゃんと動いたのだ。喜ぶジンとソーヤー、ビンセントも乗せて、ちょっとしたドライブ気分に浮かれる4人と一匹。

これで、ハーリーは呪われているという意識から、チャーリーは死ぬかもしれないという不安から脱け出すことができるのだろうか? まあ、絶望的な場所にいることは確かなので、開き直って、明るい気分で生きようとしたほうが、体には良さそうだと思いますが…。

一人で出かけたケイトの後をロックとサイードが追う。ケイトは、ジャックを救うためにダニエルに助けを求める。アレックスのことを聞いたなら、ダニエルも一緒に来てくれそうだ。そして、ロックとサイードも、アザーズの居場所は、エコーの杖が示してくれるといってケイトと行動を共にしてくれることになった。最強のメンバーだから、ジャックの奪回も成功しそうな気がする。


(3-11) 「コード77」

ビーチでは、先週のドライブに引き続き、今度は卓球台で気分転換をしようと和やかな雰囲気。ソーヤーは、自分のテントから物資を持っていかれたことが不満で、卓球の勝負で自分が勝ったらすべて返してくれと勝手なことをいう。元々は誰のものだったのという突っ込みを無視し、自信たっぷりなソーヤーは、万が一自分が負けたら「何でもする」なんていう。その言葉に、サンは「1週間あだ名禁止」と提案。そんなにあだ名が気になるなら、負けずに言い返して、ソーヤーがいえなくなるようにすればいいとか思うけれど、そういうことは思い浮かばないらしい。結局、ハーリーと対戦することになるが、ハーリーは滅茶苦茶卓球が上手かった。車を動かせたことで自信をつけたハーリーは、負けたソーヤーをいたわり、ケイトのことを気にしているソーヤーに、ロックやサイードがついているから大丈夫だと慰める。

サイードたちは、ジャックの居場所をめざして歩いていたが、サイードはエコーの杖の文字に半信半疑。疑問を口にするが、それしか方法がないと答えるロック。サイードが果物をとっているときに、何かの気配がする。なんと牛がいたのだ。そして牛が歩いていく先には、男と巨大なアンテナつきの家があった。男はパールのモニターで見たアイパッチの男。男の正体を探るために、サイードは丸腰で男と直接話すという。サイードはゆっくり歩きながら家に近づくが、そこで猫を見かける。その猫を見つめていた瞬間、敵と勘違いした男に腕を撃たれるが、一応わかってもらえてケイトとロックも家に入る(ダニエルは関係ないといって、川で待機)。

男の話によると、彼の名はミハイル・バクーニン。ダーマの最後の生き残り。ソ連の軍隊にいたが、冷戦終了後、善行がしたくなり、ダーマの「世界を救う」という新聞広告に応募した結果ここにいるらしい。ミハイルがどこまで真実を話したのかは謎だけれど、ミハイルの話をまとめると、ミハイルは11年前にやってきた。コンピュータが好きだったので、通信機器の担当になり、このステーション・フレーム(通信施設)に来た。前からいた「敵」との戦いになり、それは「粛清」と呼ばれたそうだが、ミハイルは戦いに加わらず、この土地で境界線を越えないことを条件に牛2頭と暮らすことを認められた。ケーブルは、地下経由で各基地へいき、海へ向かうケーブルもある。船を誘導するためのもので、潜水艇をもっていたという。普通の船ではなく、潜ってきたところがかなり怪しいな。ベンはこの潜水艇をどこかに隠しているのだろうか?今は役立たずの巨大なアンテナは、ダニエルが見た電波塔とも違っていたというから、もっと大きな通信施設があるということだろう。

サイードは、ミハイルはダーマの生き残りではなく、アザーズの一味だろうと推測。その後、その家の中で、サイードたちは、ミハイルと隠れていた黒人の女(ケイトたちが誘拐されたとき桟橋にいた女)と殴り合いになるが、ソーヤーとケイトはその女を捕まえたものの、パソコンのゲームに興じていたロックがミハイルに捕まってしまい、撃ち合い寸前の危機に。ミハイルは女を渡してくれればサヨナラだというが、その女とミハイルが突然ロシア語(?)で怒鳴りあいになり、サイードたちは混乱する。女の「やるのよ」といった言葉に反応して、その女を撃ってしまったミハイル。その女は、サイードたちを撃てといったのだと思うけれど、ミハイルは何故その女を殺したのだろう?

結局、サイードたちに捕まってしまうミハイル。ミハイルはジャックの居場所は教えないというけれど、サイードは家の中で見つけた地図を広げ、団体を収容できる設備がある場所を示し、訪ねる価値があると思わないかという。ダニエルは、もう場所がわかったのだからミハイルは必要ないというけれど、サイードは、オレの捕虜だ、処分は自分が決めるという。

ケイトとロックが家から出た後、その家が爆発する。ゲームに勝ったロックは、画面に現れたダーマの手動操作のキーを押してしまったのだ。本土との通信などは、アンテナが作動せずに通信不能と表示されたが、「敵が侵入」したさいの「コード7-7」は、しっかり作動してしまったのだ。でも、どうしてプラスチック爆弾で爆発させる必要があるのだろうか? ダーマのマニュアルなどが揃っていたので、かなり重要な施設だったということなのだろうか? それにしても、ロックはこういう結果になることを全然予想できなかったのだろうか?(?マークばっかりでスミマセン^^;)。私でさえ、やめたほうがいいと思ったのに! 中にあったお肉やダーマのファイルがもったいなかったなあ。

ミハイルは、自分はダーマの一員ではないけれど、話したことは本当だという。粛清後、島にやってきたと。それが真実なら、あの黒煙を出す島とダーマが戦い、そのダーマのあとをベンたちが引き継いだということなのだろうか? 

フラッシュバックはサイード。イラクを出て友人を裏切ることになる前の出来事らしい。パリのレストランでナジーフと名乗って働いていたサイードは、ある日、同じイラク人の男サミから、シェフが急に辞めたので倍の給料を払うから自分のところで働いてほしいと頼まれる。サミの店に出かけたサイードは、妻のアミラを紹介され握手をする。彼女の腕にはひどい火傷の跡があった。そのあとで暴行を受け監禁されるサイード。アミラは、サイードがイラクの防衛隊で尋問官をしていたときに、拷問をした女性だった。

サミの前では人違いだといって、拷問を認めなかったサイードだが、猫を抱いて一人で現れたアミラが、私に敬意を払って自分のしたことを認めてという言葉に、覚えている、すまないと涙ながらにわびるサイード。アミラの「許す」という言葉を聞いたサイードは、何故逃がすのかと尋ねる。その問いに、アミラはこう答えるのだった。「時に人は残酷になれる、でも私はそうはならない」と。自分が受けた残虐な行為を許すことで、人としてのプライドを保ち、そんな人間にならないという矜持が、彼女の生きる支えになったのだ。アミラの毅然とした態度は立派だった。アミラみたいに考えられたら、戦争なんて起きないと思う。
それにしてもサイードの過去って、つらすぎる…。


(3-12) 「海を渡って」

クレアのフラッシュバック。一番の驚きは、ジャックがアーロンのおじさんだったこと。クレアとジャックを異母兄妹にする意図がよくわからないので、ジャックのお父さんが、クレアの父親として登場したことにはちょっと違和感が…。

クレアは母親に対して反抗的な娘だったらしい。クレアは、運転する車の中で母親にひどい言葉を口にしたあとで、トラックと衝突。母親は、昏睡状態に陥る。機械によってかろうじて生きている状態になるが、内緒で病院代を出してくれていたのが、ジャックの父親。クレアは病室で、2歳のときに死んだと聞かされていた父親と初めて会う。突然現れた父親に、クレアは納得できない様子で、父親にも冷たい態度を取る。おまけに、父親が生命維持装置をとめなくとも、ほかに方法があるなどといいだしたので、クレアは怒り出す。娘の気持ちも聞かずに、一方的に母親を楽にさせようといいだす父親も父親だ。母親を死なせる気持ちのないクレアは、この父親とは二度と会わないことに決めた様子。普通、死んだはずの父親が生きていたら喜びそうだけれど、彼女はそういう人ではないらしい。数年後、妊娠したクレアは、自分を一人で育ててくれた母親に感謝しつつ、自分はお腹の子を養子に出すつもりだと眠り続ける母の横で話すのだった。今は、この母親の面倒は伯母が見ていることになるのかな。ジャックのお父さんが亡くなって、病院代はどうなっているのだろう?

チャーリーは、デズモンドの死ぬ運命にあるという言葉を気にしないでやっていくことに決め、クレアとピクニックをして楽しむつもりで、二人でビーチへ。ところが、そこへデズモンドがやってきて、チャーリーをイノシシ狩りへさそう。デズモンドは、チャーリーをいつも助けていられないといったものの、気にしている様子。多分、チャーリーは海の近くにいないほうがいいのだろう。こんな風に気にしているデズモンドも気の毒になる。

そのとき、海鳥が空を飛んでいるのを見たクレアは、「島をでられる」といいながら、ジンとサンのもとへ。クレアは、足輪のついた渡り鳥を捕まえて、足輪に伝言をつけることを思いついたのだ。でもねえ、その鳥が研究者のもとに戻るのはかなり先になるんじゃないのかな。あんまりうまくいくとは思えないけれど、ジンとサンは協力してくれて、網やえさをつくってくれる。鳥を捕まえようとしたそのとき、またまたデズモンドに邪魔をされる。デズモンドとチャーリーが話しているのを見たクレアは不審に思って、岩場を歩くデズモンドの後を追う。そして、まるでそこにいるのがわかっているようにしてデズモンドが見つけた鳥をもらいながら、クレアは、どうしてわかったのかと尋ねるのだった。デズモンドからチャーリーの話を聞いたクレアは、チャーリーに大丈夫、一緒に乗り越えようと励ますのだった。そして、鳥の足輪に、私たちは生きている、見捨てないでというメモをつけて、鳥を放す。鳥は飛び立ったけれど、はたしてそのメモはいつ人の目にふれるのだろうか?

ケイトたちは、ミハイルを連れて歩いていく。ミハイルの話によると、潜水艇は水中ビーコンがこわれていて、出るのはいいが戻れなくなるらしい。ケイトたちにとってはそれで十分だが、ミハイルたちにはよくないとか(こんな島にいたい人の気持ちはわっかりません)。そして、驚いたことにミハイルは3人の名前をフルネームで知っていて、ケイトたちには欠点があるからリストに載らなかった、自分たちを連れてきた人間は偉大な人間だというのだった(ベンではない)。ロックの脚が不自由だったことも知っていたのにビックリ!

ダニエルが見てといった先を見ると、ぐるりと不思議な柱が立っている。宿舎の回りを囲むセキュリティのようだ。そのまま通るわけにはいかないので逡巡していると、いきなりロックがミハイルを柱の向こうへ押しだした。すると、ミハイルは口から泡をふき血を流して死んでしまう。ケイトとサイードは殺すことはなかったと思っていたけれど、ロックは、人質になるより死を望んだ仲間(先週はよくわからなかったけれど、あの黒人女性は自分を撃てといったようだ)を撃ったミハイルなのだから、この結果に問題はないと思っている様子。その態度に、ロックの目的がジャックの救出のためだけではないと、サイードは疑問をもつ。おまけに、爆弾のことは知らなかったはずのロックのリュックには、その爆弾の一部が入っていた。何を考えているのか、ロックさん?

その境界線のように立っている柱は、音波砲フェンスとかいうもので、上を通るとセンサーが作動しないから、倒した木を使って柱の上を越え、向こう側にでることを考える4人。最初に行くといったケイトは勇敢です。もしかしたら失敗するかもしれないのに、ジャックのためという一途な思いがそうさせたのかも。なんとか、その関門を突破した4人の目に飛び込んできた光景、それは、なんと、楽しそうにボールの投げっこをしているジャック! 一体、ジャックに何が起こったのか?
# by mint-de | 2007-09-21 13:40 | 海外ドラマ(LOST)

「LOST」 56~58話

(3-7) 「偽りの場所」

フラッシュバックはジュリエット。やっと、彼女がここにいる理由がわかった。研究をするために請われてというか、強引に連れてこられたような事情があった。彼女も被害者だったのだ。

不妊治療医のジュリエットは、マイアミの大学の研究室で元夫のエドマンドと一緒に仕事をしていたようだ。ジュリエットは、姉のレイチェルを妊娠させるために、開発中の試験薬をラボから盗んでいたが、エドマンドにばれてしまう。エドマンドはジュリエットに実験に組ませろという。ジュリエットのやっていることは倫理面で問題があるけれど、自分は名声があるからその研究は認められると、脅しともとれる発言をする。

ジュリエットがオスのネズミの妊娠を成功させたことが、ある会社に興味を抱かせたらしく、そこからアルバート博士がやってきて、20代なのに子宮内膜が老化した女性の写真を見せ、ジュリエットに研究のリーダーになって、その病気を解明してほしいという。しかし、ジュリエットは、エドマンドが許してくれないからといって、その申し出を断る。エドマンドがバスにでもひかれて、いなくなれば別だけれどなんていってしまう。この言葉が、あとで現実になってしまうけれど、普通、そんなことをいうかなあ?

レイチェルが妊娠した。病気(多分がん)のレイチェルは、子どものことを考えることで元気にならなくちゃと、姉妹二人で喜ぶ。ジュリエットはエドマンドにその報告をするが、その直後、エドマンドはバスにひかれてしまう。遺体安置所で泣き続けるジュリエットの前に、アルバートが現れる。こんな場所で、半年間だからお姉さんが出産する前には帰れる、ぜひ来てほしいというアルバート。一緒にいるのがイーサンだから、この会社がダーマの関連だったわけだ。それにしても、ジュリエットを引き抜くために、エドマンドを殺してしまうなんて本当に恐っろしい集団です。そして、ポートランド郊外にあるとかいいながら、こんな島に連れてこられてしまったジュリエット。レイチェルはどうなったんだろう?

ケイトとソーヤーはダニーたちを殴り、走り出す。ジャックは手術を中断するが、ジュリエットが二人を連れ戻せ、殺してもいいというのを聞いて、ベンを事故にみせかけて殺せといったくせにと怒る。なんと、ベンはそれを聞いていた。麻酔が切れたらしい。とんでもなく痛いと思うけれど、そういうことにつっこんでいると話がすすまないので、そのへんは無視する(^^)。ベンはジュリエットと二人きりで話をさせてくれという。どういう話かわからないけれど、出てきたジュリエットは、二人の脱出を助けるから、ベンの手術を続けてほしいと頼む。

ケイトとソーヤーはビーチにたどりつくが、ダニーたちが追いかけてくる。慌ててまた走り出すが、ソーヤーの銃弾がなくなって危機一髪のところを救ってくれたのがアレックス。アレックスはボートがあるから助けてあげるかわりに、恋人のカールを救ってほしいという。3人でカールを連れ戻しにいくが、そこは洗脳をするための施設のようで、カールは椅子に座らされて派手な映像とやかましい音楽の中にいた。ケイトはウンザリしていたけれど、ソーヤーは興味深げだった。何故?

カールをボートに乗せ、出発しようとしたそのときに、ダニーがやってくる。銃を向けるダニー。そのダニーを撃ってしまうジュリエット。ジュリエットは、アレックスも行ってしまうとベンがカールを殺しにいくといって、アレックスを引き止める。ここでは、子どもはベンのことをお父さんというように教え込まれているのか、アレックスの父親はベンということになっている。それを知ったら、ダニエルは怒りまくるだろうなあ。早く母と子を再会させてあげたいな。

ケイトは無線でジャックと話をする。墜落した日に話したミスをした手術の話だ。五つ数えたら怖くなくなり、少女の手術を成功させたという話。ジャックもベンの手術は不安だったのだ。ケイトの言葉を聞きながら、ベンの手術を成功させるジャック。そして、ケイトには自分を助けに戻るなといって、無線を切らせる。ジャックはどうなるのだろう?
ケイトたちのボートを見送るアレックスとジュリエット。二人ともここにはいたくないのに…。

手術のあとで、ジャックはジュリエットに、ベンは何といったのかと聞く。ジュリエットは、自分は3年と2か月と28日、この島にいる。ベンの手術が成功したら帰してくれるといったと話す。半年のはずできたのに、どうしてこうなってしまったのだろう?

ジャックが、島から出られるなら、どうしてベンは病院に行かないのかとトムに聞いたとき、「空が紫色になってから」といいかけていたから、ボタン押しをやめたあとのことをいっていると思うけれど、ジャックたちが捕まったのはその前だから、そのへんが意味不明。とにかく今は、いろんなことに支障をきたしているようだ。やたらベンは、故郷に帰してあげるといっているけれど、帰れなくなってしまっているのではないだろうか?


(3-8) 「軌道」 

ソーヤーのテントを漁るチャーリーと、そんなことをしてはイケナイといっているハーリーのもとへデズモンドがやってきて、ロックが呼んでいるという。ロックはエコーの死を伝え、島が殺した、島は君らの反応を見るので冷静でいてほしいという。チャーリーは信じがたい表情だったが、デズモンドがいきなり走り出したので、みんなは驚いてその後を追う。

何事かと思ったら、デズモンドはビーチで服を脱ぎ海の中へ。そして溺れているクレアを助ける。クレアのことなら自分が世話をしたいチャーリーは、デズモンドに代わろうとするが、君はいいからといってチャーリーを押し戻すデズモンド。チャーリーは、そういうデズモンドの態度が気に入らないし、1キロも離れていたのに、何故溺れていることがわかったのか不審に思う。ハーリーは、デズモンドには未来が見えるというが、未来がわかるヤツがどうしてこんな島にいるんだと言い返すチャーリー。ごもっともです、チャーリーくん。デズモンドの秘密を暴いてやるといきまくチャーリーに、それもわかるかもなんていうハーリーは、いたって冷静。ハーリーは、数字のことがあるから不思議なことが起こってもたいして気にならないのかもしれない。

デズモンドを酔わせて、どうしてクレアのことがわかったのか聞き出そうとするチャーリーとハーリー。最初は酒を断ったデズモンドだったが、マカッチェンのボトルを見ると、笑いながらボトルごと飲みまくる。酔ったところで、チャーリーはどうしてクレアの危機がわかったのか尋ねるが、デズモンドは正直に答えずにその場を去ろうとする。その態度に腹を立てたチャーリーは、臆病者と罵るが、その言葉に怒るデズモンド。デズモンドはあの鍵を回したあとで何が起きたか知らないくせにと、チャーリーを襲いながら叫ぶのだった。

デズモンドがボタン押しをやめて、鍵を回したあとで起こったことは、どういう意味をもつのかはよくわからない。この島にいる人間には、過去のしこりが幻となって現れることがあるので、ボタン押しをやめたことやペニー(ペネロピ)と別れたことが、大きな悔いとしてデズモンドの心に残っていて、その気持ちが不思議なデジャブな夢として現れたのか、未来を予知する能力が突然身についてしまったのか、大いなるナゾなのだった。

ハッチが爆発したあとでデズモンドが気がつくと、そこはロンドンの自分の部屋だった。ペニーがいるけれど、デズモンドにはハッチの記憶が断片として残っている。過去へタイムトラベルしているような気分。デズモンドは、ペニーの父親の会社を訪れペニーとの結婚の許しをこうが、父親は、海軍の名提督の名を冠した酒、マカッチェンを飲みながら、デズモンドがこの酒を飲むのは提督への冒涜であり、ペニーには価しない男だといってデズモンドを追い払う。この父親の尊大さは鼻持ちならないが、いきなり娘と結婚したいといいにくるデズモンドもデズモンド。怒り心頭のデズモンドが会社からでてくると、ギターを弾いているチャーリーがいた。

過去のチャーリーはデズモンドを知らないが、デズモンドは知っている。この不思議な体験を友人の物理学者に話しても、デズモンドが予想したようにサッカーの試合が進行しなかったせいで、信じてもらえない。自信喪失したデズモンドだったが、ペニーにあなたはいい人だといわれ元気を取り戻し、結婚指輪を買いにいく。しかし、そこの店員に意外な話をされる。

その店員は、指輪を買おうとしたデズモンドに、あなたは買わないというのだ。ペニーは結婚しない、デズモンドがヨットにのって島にいくのは運命であり、選択ではないといわれる。そして、先のことがわかる店員は、目の前で死んだ男に、その男に警告したとしても、いつかは死ぬ、宇宙は軌道を修正する術を知っているというのだった。これは、デズモンドの夢のような気もするけれど、どうなのだろう?それでも、選択してみせるといって、指輪をもってペニーと会うデズモンド。声をかけてきた写真屋に二人の写真をとってもらう。マリーナを背景にしたあの写真だ。すぐに出来上がったその写真を見ながら、無理だとつぶやくデズモンド。仕事のない自分はペニーを養えない。その話をすると、ペニーは別れたいのなら私のせいにはせず、自分のことを臆病者だと認めろという。臆病者発言に切れたのは、このせいだったのだ。

指輪を川に投げたデズモンドはパブにいく。そして、自分が覚えているサッカーの試合が、この日だったことに気づく。まだ戻れる、今度はうまくやると席を立ったデズモンドは、客が振り回したバッドが頭に当たって倒れてしまう。このことはわかっていたのに、自分が当てられることはわかっていなかったらしい。断片的に覚えていたり未来が見えるのも、困りものである(笑)

そして、気がついたら森の中に裸で倒れていたということだ。言い過ぎたと謝るチャーリーに君はいいヤツだというデズモンド。そして、カギを回してから人生の断片がフラッシュとなって現れ止まらないのだと、チャーリーに話すのだった。そして、クレアを助けていたデズモンドの行為はクレアのためではなく、チャーリーのためだったというのだ。
なんと、クレアを助けようとしてチャーリーは死ぬ運命にあるらしい。
デズモンドはあの店員の言葉を繰り返す。宇宙は軌道を修正する、いつもチャーリーを助けることはできないと。

ビックリです! チャーリーは、本当にそういう運命なのだろうか? なんとか変える方法を見つけてほしいものだ。


(3-9) 「裁きの時」

フラッシュバックはジャック。左腕にある入れ墨がいつ彫られ、どういう意味があるかということがわかった。ジャックは、一人旅でタイのプーケットに行ったとき、アチャラという女と知り合う。不思議な雰囲気の女で、自分にはある種の才能があるという。ジャックは、あるときアチャラの後をつけて彼女の仕事場に行く。そこは、入れ墨の店だったが、アチャラはただの入れ墨師ではなく、彼女には人の本来の姿が見える特別な能力があり、それを彫るのだという。

ジャックは、自分の本性を知りたいというが、アチャラは外の人にはいえない、いうと掟を破ることになると拒む。それでもアチャラは、ジャックが何者なのか教えてくれる。ジャックは「リーダーで偉大な人間。でもそれゆえに、寂しく、怯える」人だという。それって、今のジャックそのもの。アチャラには、その後のジャックがわかっていたのだろうか?
ジャックは彫ってもらったあとで、アチャラの仲間にボコボコ殴られ、国から出て行けといわれる。秘密の行為は、秘密のままにしておかなければ効力がないのかもしれないが、今回の話もなぞの多い話だった。そしてジャックは、その言葉を彫ってくれたとずっと思っていたが、本当は違っていたのだ。

ソーヤーとケイトは、カールを乗せてビーチをめざしていた。ケイトは、ジャックをおいてきたことが気になり、戻るといってしまうが、カールに戻ったら殺されるといわれ諦める。夜になったので、島に上陸してキャンプをする3人。カールの話によると、捕らわれていた島は作業場で、住んでいるのはこの島だという。誘拐された後部座席の人々は、ケイトたちよりいい環境で暮らしているらしい。もっとも自由はないので、それを「いい」というのは語弊があるけれど。

カールはアレックスを想い、泣いてしまう。ソーヤーは、もっとタフになれとカールを励ますが、アレックスを愛しているなら、その価値があるなら殺されようが帰れといってしまう。ケイトには戻るのはやめろといい、カールには帰れというソーヤー。カールは狙われているから、一緒にいないほうがいいと思ったらしい。アレックスとの約束を破ってしまって罪悪感はないのか?
あとでカールがいなくなったことを知ったケイトは、ベンはアレックスからカールを遠ざけておきたかったのだからその必要はなかったと、ソーヤーを責める。檻の中にいたときは仲良くやっていたけれど、だんだん険悪な雰囲気になっていく2人。ソーヤーはカリカリしているケイトに、自分と寝たことに罪悪感を覚えている、すべては同情心からだったと、ケイトの心を代弁する。こんな状態で、無事にビーチにたどりつけるか心配。

ジャックは、ベンに余計なことをした罰か、今度は檻に入れられてしまう。移動の途中で、手錠をはめられたジュリエットを見る。仲間を殺したので捕らえられたのだ。そのジュリエットは、ベンの縫合部が感染症を起こしているので診てほしいとジャックに頼みにくるが、ジャックはそれを断る。その後、入れ墨の中国語がわかるという保安官のような役割のイザベルがやってきて、ジャックをジュリエットの審問に連れていく。本当にジュリエットはベンを殺すように頼んだのかという問いに、ジャックは笑いながらそれは仲間を逃がすためにわざといったことだというが、信じてもらえない。

ジャックの檻に、今度はアレックスがやってくる。アレックスは、憎んで当然のベンをなぜ手術をして助けたのかと質問する。約束したからと答えるジャック。そして、ジュリエットが逃げようとしたケイトたちを狙った男を、殺したと聞かされたジャックは、ベンのところに行き、感染したところを切除し、経過をちゃんと監視する、その代わり、ジュリエットが処刑されないように減刑してほしいと頼む。

ジュリエットの刑は刻印の刑。ジュリエットの背中の傷痕に、アロエの葉っぱを塗ってやるジャック。ジャックは、故郷に帰すといったベンの約束を守らせようというが、ジュリエットは、この島が知られてしまったので、ベンが故郷(ホーム)と呼ぶ、もといた島にみんな戻るという。「故郷」ってそういう意味だったの? でも、相手に向かって故郷っていったら、相手の故郷のことをいうのが普通だけれど…。

島から出るとき、イザベルは、ジャックの入れ墨を見ながらこういうのだった。「彼は我らの中を歩むが仲間にあらず」
アチャラは事実を彫ってはいなかった。それでも掟を破ったことになるのだろうか?
そして、この言葉もまた今のジャックそのものだった。
# by mint-de | 2007-09-21 13:37 | 海外ドラマ(LOST)

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