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『真鍮の評決』

『真鍮の評決』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 講談社文庫)

弁護士ミッキー・ハラー・シリーズの2作目。
前作のハラー弁護士にはボッシュ刑事のような魅力を感じず、内容そのものにもあまり感情移入できなかったが、今回は、ハラーがこういう人なんだと割り切ることができ、加えてボッシュがゲスト出演していることもあって、前作より面白く読むことができた。
怪我がもとで休業していたハラーが復帰して取り組むことになったのは、世間から注目を浴びていた映画会社のオーナーが被告の事件。ハラーと親しかった弁護士の事件だったが、その弁護士が殺害されたことからハラーに仕事が回ってきたのだ。
オーナーは妻と愛人を殺したとして起訴されていたが一貫して否認している。オーナーは犯人ではないのか、弁護士を殺害したのは誰なのかという謎と、裁判制度への疑問も浮かび上がらせる展開。
日本でも裁判員制度が始まったが、日本の場合は、裁判員候補者と面接するのは裁判長だけらしいが、アメリカの陪審員は、裁判官のほか検察官、弁護士も同席して、それぞれ自分たちにとって不利な判断をしそうな人を何人か除外できるという。
人を裁くには、まず裁く人を選択しなければならない。そこからもう裁判は始まっているのだ。すべては陪審員の気持ち次第という裁判。弁護士も検察官も陪審員の心証をよくすることに懸命になる。
弁護士は被告人の利益だけを考える。ハラーは金のために。でも、「悪い人たちを助けている」という娘の言葉が、ハラーの胸に突き刺さる。
結果的には、ハラーの行動が罪を犯した者に相応の報いを受けさせることになる。
「真鍮の評決」とは自警行為の殺人をいうのだそう。
罪を犯しても裁判で無罪になった者に対しては、被害者側からすると真鍮の評決をしたくなるかもしれない。人が人を裁くということは、本当に難しいことだと思う。
by mint-de | 2012-01-21 14:31 | 私の本棚 | Trackback

『エコー・パーク』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ12)

『エコー・パーク』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 講談社文庫)

久し振りのボッシュ・シリーズ。前作の『終結者たち』は、このシリーズでは比較的落ち着いた雰囲気の作品だったけれど、今回は以前のボッシュが「戻ってきたっ!」
意外な展開の連続で、面白いことは面白いのだけれど、あまり驚かなくなってしまった自分が悲しい。大好きなシリーズなのに…

ボッシュがずっと忘れられないでいる未解決事件で、ボッシュが犯人だと思い続けていた男がいた。しかし、別の殺人犯がその事件の犯行を自供したという。本当にその男の犯行なのか?

今回は、ライダーではなくFBI捜査官レイチェルの助けを借りてボッシュが行動することが多いので、探偵二人組みたいな感じだった。でも、男女としてのお付き合いのほうは、やはりうまくいかないみたいで、いい加減こういうパターンも飽きてきたね(^^;) もう少しボッシュに理解のある女性を登場させたらいかがでしょう? もっともボッシュには、一人ぽっちが似合っているとは思うけれど。
サシミに困惑するボッシュがおかしかった。焼き魚はお食べになるようだけれど、生はダメらしい。

これからも楽しみなシリーズだけれど、日本での発売が、アメリカの出版年からかなりたってからなのが残念。もう少し早く読みたいな。売れないと、翻訳されないみたいなことを訳者さんが書かかれていたけれど、そんなことにならないように、講談社さん、よろしくお願いしますね。私も、あとがきにあるように「生きているうちに」、全部読みたいです!(^^)
by mint-de | 2010-04-19 14:23 | 私の本棚 | Trackback

『暗く聖なる夜』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ9)

『暗く聖なる夜』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 講談社文庫)

出版されるのを待ち望んでいたボッシュ・シリーズの第9作目。前回で、永年勤めたロス市警を辞めてしまったボッシュ。
私は、刑事ではなくなったボッシュに、ちょっとガッカリしていた。組織のなかで、その組織からはみ出した行動をとり、四面楚歌のような状況におかれながらも、事件を解決していくところに面白味を感じていたので、刑事ではなくなったボッシュに、感情移入できるかどうか不安だった。でも、最初のページを読んだ瞬間から、そんな心配は吹き飛んでしまった。
今回はボッシュが「わたしは」と一人称で語る手法をとっているので、ボッシュの心理状態に寄り添うように読んでしまうのだ。

ボッシュは、刑事を辞めて、ほぼ1年。刑事ではなくなった自分を喜んではいるものの、辞めたことを後悔しない日々はなかった。そんなとき、強盗に撃たれ四肢麻痺になった元同僚から電話が入る。
映画製作会社の社員だった若い女性が殺された、未解決の事件を調べてほしいという頼みだった。それは、4年前の事件で、最初はボッシュの担当だったが、のちにロス市警の強盗殺人課に引き継がれた事件だった。

ボッシュは警察を辞めたときに、未解決の事件ファイルをコピーして、自宅に保管していた。自分が、なさねばならないことをわかっていたからだ。
自分は被害者たちの、死者たちの代弁をする、それが、おのれの使命なのだと。たとえ、警察のバッジがなくとも、社会にはびこる悪と不正に、敢然と立ち向かう、それが、ボッシュの「仕事」なのだ。

事件を解明しようとするボッシュに、ロス市警やFBIから、関わるなという横やりが入るが、そんなことをものとはせず、ボッシュは事件を解決に導く。
巧みなプロットと、ボッシュの魅力もますますアップして、このシリーズのなかでは、「ブラックアイス」「ラスト・コヨーテ」と並ぶマイベスト3の一つになった。

ジャズが好きなボッシュは、今回、サックスを習い始めている。毎回出てくるが、丘の上に立つボッシュの家のデッキから、ボッシュが眼下に広がる風景を眺めるシーンが、私は一番好きだ。ボッシュとビールを飲みながら、長田弘さんの詩「最初の質問」を聞けたらいいなあ(笑)。
(2005年9月記)
by mint-de | 2007-09-25 13:54 | 私の本棚 | Trackback

『シティ・オブ・ボーンズ』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ8)

『シティ・オブ・ボーンズ』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 早川書房&ハヤカワ文庫)

ニューイヤーズ・デーに自殺した老女の遺体を見たボッシュが、自殺の瞬間に生き延びようとした老女の気持ちを考えていたとき、電話が鳴る。丘陵地帯で散歩をしていた犬が人骨をくわえてきた。それは、子どもの腕の骨らしいという。

調べていくうちに、その骨は20年も前に埋められた少年のもので、虐待のあとがあった。心をえぐられる子どもの事件。ボッシュは、死者の代弁者であるという信念と使命感に激しく揺さぶられながら、困難な事件の捜査にあたる。

だが、捜査の過程で、事件とは無関係の人間の命が失われてしまう。悪を取り除くためにやっていたことなのに…。街は理不尽な出来事に満ちている。何千年も前に殺された骨がいまごろ見つかったように、街には無数の骨が眠っている。

事件が解決した後、ボッシュはある決断をする。職務とバッジと使命があれば、道に迷うことはないとずっと考えてきたけれど、それがあるがゆえに道に迷うのだと気づいたのだ。
はっきりいって、私には、ものすごいショックだ。

今回は、犯人を見つけ出そうとするボッシュの強い気持ちに共感を覚える。それほど無茶をせず、市警の上層部の邪魔もしつこくないし、ひたすら事件を解決していく過程は、大人のボッシュという感じで、いつもより落ち着いて読むことができた。新人警官のジュリアはなかなか魅力的な女性だったので、これからも出番があればいいと思ったのに…。彼女は一体何を考えていたのだろう?

このシリーズでは、いくども墓地のシーンがでてくるが、今回も印象的だった。墓地を見下ろす空、墓地を渡る風、死者を悼む花、死者を守る土。「骨の街」といって、棺に土をかけるボッシュ。
ボッシュの戦いはまだまだ続くのだった。
by mint-de | 2007-09-25 13:51 | 私の本棚 | Trackback

『トランク・ミュージック』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ5)

『トランク・ミュージック』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

強制ストレス休暇から復帰したボッシュは、窃盗課へ降格されたものの8か月後に殺人課に復帰する。今までの相棒であるエドガーに加えて、若くて賢い女性刑事ライダーと3人でチームを組むことに。新しい上司はボッシュに理解があり、ボッシュにとっては働きやすい環境になったようだ。

復帰後の初仕事で、ボッシュはハリウッド・ボウルを見下ろす崖の上に行く。車のトランクに残された射殺体は、トランク・ミュージックといわれるマフィアの仕業に思われた。しかし、事件は意外な展開を見せる。相変わらず二転三転するストーリーと追いつめられるボッシュにハラハラするが、今回は、忘れがたい女性、エレノアとの再会が待っている。

そして、第1作目『ナイトホークス』で印象的な場面を演出したエドワード・ホッパーのあの複製画「夜ふかしをする人々」を、エレノアの家で見たボッシュが、ずっと一人きりの男を自分だと思っていたが、二人連れのほうの男女を見て、違うように感じるのも暗示的だ。前4作に比べると、明るい雰囲気の作品になっている。
by mint-de | 2007-09-25 13:50 | 私の本棚 | Trackback

『ラスト・コヨーテ』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ4)

『ラスト・コヨーテ』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

上司に暴行をはたらき、強制休職処分になったボッシュが、母を殺した犯人の真相に迫る話。
全編、ボッシュの孤独な姿が痛切に響いてきて、深い寂寥感に包まれる。
丘陵地帯をうろつくコヨーテに自分の姿を重ね、自分のなすべき任務を果たそうとするボッシュ。
ボッシュの単独の「捜査」で、思わぬ人が犠牲になってしまう。さらに罪の意識にさいなまれるボッシュ。
ボッシュの内面を深く掘り下げたこの作品は、悲壮感に満ちている。そして、ボッシュの暗い過去に一つのピリオドが打たれるのだ。ボッシュを担当する精神分析医のイノーホスが、ボッシュに理解のある女性だったのが救いになっていると思う。
私は、このシリーズ、ロスの街を離れるシーンがある方が好きだ。ストーリーに幅が出てきて、ボッシュと一緒に旅をしている気分になる(^^)
ボッシュがジャスミンと出会うフロリダのシーンは明るい雰囲気で、ラストは海の輝きが見えるようだった。
シリーズの中でも大好きな作品だ。
by mint-de | 2007-09-25 13:48 | 私の本棚 | Trackback

『ブラック・ハート』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ3)

『ブラック・ハート』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

4年前、ボッシュは丸腰のレイプ殺人の容疑者を撃ち殺してしまう(ボッシュはその事件でハリウッド署に左遷された)。容疑者の妻は過度の実力行使だとしてボッシュを訴えた。
ボッシュの裁判が始まった日、容疑者の犯罪と酷似した新たな被害者が見つかる。
果たして、ボッシュが撃った男は殺人者だったのか? 自分は間違ってはいないと確信しているものの、ボッシュの心は穏やかではない。
弁護士が引用する「怪物と戦うものは自分が怪物とならぬように気をつけねばならない」というニーチェの言葉が印象的だ。
裁判の行方と、新しい事件の捜査が並行して描かれていて、スリリングな展開になっている。
by mint-de | 2007-09-25 13:46 | 私の本棚 | Trackback

『ブラック・アイス』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ2)

『ブラック・アイス』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

私は、この本を読んでボッシュ・シリーズのファンになった。
この『ブラック・アイス』では、自殺した刑事が残したメモ「おれは自分がなにものかわかった」という言葉が、重要な鍵になる。
そして、その刑事の腕の刺青には後光つきの悪魔が彫られていた。
メキシコの貧民街(パリオ)、「聖人と罪人」と呼ばれた地区で育った印だったのだ。
刑事は本当に自殺したのか? 刑事は聖人並みに潔白だったのか、それとも罪人だったのか? 
過去に固執し、過去の思い出に縛られていた男は、何を望んでいたのか?
ボッシュの父親への思いと、その刑事の父親への思いの違い。
別の事件の捜査にあたっていたボッシュは、メキシコへいく。そこには、パリオで英雄と崇められている麻薬業者がいた。その麻薬業者はいったい何者なのか? 
ナゾがナゾを呼び、ミステリーとしてとても読み応えがある。あと、闘牛のポスターや闘牛のシーン、ボッシュが実際に牛をかわすシーンがでてきて、闘牛もいい味付けになっている。メキシコと国境の町の乾いた土地の雰囲気も、この物語の寂寥感を深くしていると思う。
by mint-de | 2007-09-25 13:45 | 私の本棚 | Trackback

『ナイトホークス』 (ハリー・ボッシュ・シリーズ1)

『ナイトホークス』 (マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 扶桑社ミステリー)

このシリーズを何冊か読み終えてからこの第1作目を読み返すと、シリーズを通して貫かれているテーマが、最初から凝縮されてしっかり描きこまれていることに驚く。徹頭徹尾、被害者の側に立って捜査をするボッシュ。組織のイメージを一番に考える上層部との確執や困難な状況にあっても、おのれの信念のもとに行動するボッシュの姿勢は、最初から変わらない。

20年もたっているのに、未だにヴェトナムのトンネル工作兵時代の夢に悩まされるボッシュは、恐怖がつのったときに、電話のベルで目が覚める。マルホランド・ダム近くに死体があるという。現場に行くと、パイプの中の死体は、麻薬の過剰摂取が原因だと片付けられそうになるが、ボッシュは、パイプの中を一目見て殺人であることを見抜く。そして驚いたことに、その死体は、ボッシュがよく知っている男だった。ヴェトナムのトンネルで一緒に働いていた男だったのだ。その男を調べていくうちに、質屋、銀行強盗、ヴェトナムからの入国者と、捜査は広がっていく。
捜査の邪魔をする内務監査課とアーヴィングは、最初はちょっと滑稽に描かれている。

事件は解決するが、真実は、ボッシュにとってはとてもつらいものだった。トンネルの暗闇で経験した底知れぬ孤独感、ボッシュの心の奥深く、その思いは消えることはない。

捜査の過程で知り合った捜査官エレノア。彼女は5作目から再登場するが、彼女が部屋にかけていたエドワード・ホッパーの絵「夜ふかしをする人たち」が、この作品をとても印象深いものにしている。絵に描かれている都会の片隅に生きる孤独な人々。ボッシュもエレノアもその一人だ。

この作品の魅力は大きく分けて二つある。まず、新聞社の犯罪レポーターとして仕事をしてきたコナリーの経験が随所に生かされていて、捜査の手法や警察官の仕事ぶりがリアルに描かれ、まるでドキュメンタリーを見ているように生々しく迫ってくること。

もう一つは、孤独な刑事、ボッシュその人の魅力だ。不幸な子ども時代、ヴェトナムでの過酷な経験、エリート刑事からの転落。絶えず組織からはみだしながら、自分にかぶせられるおもしをものともせずに、事件を解決に導く不屈の精神力。加えて、推理力抜群の名探偵なボッシュでもある。
あと、ボッシュの家から見える街やフリーウェイ、山並みの眺めも印象的に描かれていて、私の好きなシーンの一つである。
by mint-de | 2007-09-25 13:39 | 私の本棚 | Trackback

ハリー・ボッシュ

ハリー・ボッシュはアメリカのミステリー作家マイクル・コナリー(1959年生まれ、ロサンゼルス・タイムズの記者だった)が描くハードボイルド・シリーズの主人公の名前である。

本名をヒエロニムス・ボッシュ(1950年生まれ)といい、15世紀に活躍した画家と同じ名である。娼婦だった母は、ボッシュが子どものときに殺され(第4作目の「ラスト・コヨーテ」でボッシュは犯人を突き止めるけれど、真実はとても悲しい結果に終わる)、以後、孤児院、里親、ヴェトナム戦争を経験し、ロス市警に入る。

8年でパトロール警官から刑事になりエリートの強盗殺人課に配属。ボッシュをモデルにしたテレビドラマも作られるほどの活躍ぶりだったが(そのときにもらったお金で家を買った)、あるとき丸腰の男を撃ってしまったミスで、「ロス市警の下水」と呼ばれているハリウッド署に左遷される。第1作目は、そのハリウッド署にきた翌年からの話になる。

二転三転するストーリー、著者のジャーナリストとしての経験が生きているリアルな描写、それに加えてボッシュその人の魅力が、このシリーズの特徴である。
組織となじまない一匹狼、上層部の意向より自分の信念を優先させる精神力、あくまでも被害者の側に立つ「死者の代弁者」としての使命感、そして、自分の仕事が、「たとえ悪の海に入り穴の開いたバケツで悪を取り除くような行為」であったとしても、一つひとつ「悪」を取り除くことが、善へと向かう道だと信じていること。ボッシュはそういう刑事だ。読んだあとに残る寂寥感や孤独感もこのシリーズの魅力である。

2003年2月号の『ミステリ・マガジン』(早川書房)に、著者のマイクル・コナリーがボッシュに聞く形式の「犬の捕獲人としての存在」(古沢嘉通訳)という記事がある。『シティ・オブ・ボーンズ』の刊行を記念したものだが、作者が自分が作り出したキャラにインタビューするなんて、とってもおかしい。コナリーさんは、かなりユーモアのある方らしい。『シティ・オブ・ボーンズ』で、ある重大な決断をしたのでその補足という意味があるようだ。

以下は、「犬の捕獲人としての存在」の中で、私が気になった文章の引用である。

「だれもが重要であり、さもなければだれも重要でないんだ。おれは後者よりも前者を選択する。だれもが重要なんだ」

「この土地(ロスのこと)について重要なのは、あと一歩でとても良い場所になりそうな状態につねにあるということだ。だから、おれが感じている大本にあるのは、希望だろう。いつかより良い日が訪れることをおれは願っている。いや、おれたちだれもが願っているし、それが可能だとわかっている」

「それに、だれかを知ることなどだれにもできないのだ、ということを。どんな人間にも、本人だけが出入りしている秘密の部屋がある。ほかのだれも行けない場所だ。壁には絵がかかっているが、外部のものにはけっして見えない。部屋の持ち主である人間にしか見えないんだ」

「最終的には、その理由
(悪の源を知るということ)は大切なものじゃない。大切なのは、現場に出て、この世からその悪を取り除くことだ」
  *( )内は私の補足。

私は、シリーズの2作目『ブラックアイス』を読んでから(1994年)、このシリーズのファンになった。新しい作品が出るとまず2回読み、またシリーズの始めから読み返すというはまりようだった。
ただ残念なのは、アメリカでは順調に出版されているのに、ここのところ日本ではかなり遅れて出されているので、早く次作の『Lost Light』(2003年)が読みたいと、私は待ち焦がれている。

読んだことのないアナタ、今すぐ本屋さんに走りましょう!(2004年10月記)
by mint-de | 2007-09-25 13:37 | 私の本棚 | Trackback

見たり聞いたり、日々思うことをあれこれと…


by mint-de